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スカウトによる医療・保健衛生活動の将来

先日、Bill & Melinda Gates Foundationが世界の医療水準向上に向けた取り組みへの寄付金を倍増するというニュースが流れた。Bill & Melinda Gates Foundationといえば、アメリカで最大資産規模を誇る財団であり、日本のあらゆる財団よりも大きな資産総額、年間助成総額を持っている。

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(ボーイスカウトのバングラデシュにおける保健衛生活動)

ボーイスカウトにおいても特にアジアやアフリカ各国においては医療・保健衛生活動を各国・国際的にやっている。もちろん日本とバングラデシュの経口補水療法を中心とした保健衛生啓蒙活動もその一つである。しかしボーイスカウトの世界的組織WOSMで大規模な助成金を獲得し、大規模な医療・保健衛生活動をするといった話はまだ聞いたことがない。UNICEFと青年参画に関する調印をしたというニュースは最近WEBで見たが、それ自体は医療・保健衛生とは関係しない。

ボーイスカウトは医者や看護士の集団でもなく、また医療活動を行う非営利組織でもない。しかし、世界各国に青少年の加盟員がおり、それぞれの加盟員が地元に根付いた活動を行っている。したがって、ひとたびテーマを与えれば(今回の場合は保健衛生)、もともと地域への奉仕の精神というのは持っているので、草の根レベルの活動が世界中で一気に行われると期待できる。しかし、特に発展途上国での連盟においてはそのような活動にまわす予算がなく、しばしば日本連盟に助成のお願いをしてくることも、昔私も日本連盟国際委員会にいたからわかっている。

だからこそ、それぞれの国や2国間等ではできない、大規模な予算獲得・配分と活動を世界組織であるWOSMが中心となり、企画・実施してもらいたいと思う。このBill & Melinda Gates Foundationのニュースなんて、まさしくボーイスカウト向けのニュースだと思い、意見を書いてみました。


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