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本の紹介:ダライラマ

昨日無事にアメリカより帰国しました。(以下は飛行機の中で書いた文章です)帰国便においては、ダライ・ラマ自伝(ダライラマ14世)を読んでいました。内容は、チベットの宗教的・政治的最高指導者である第14世ダライラマの半生を綴った自伝なのですが、半分以上は中国のチベットへの侵略・虐殺・迫害・人権侵害やダライラマ自身のインドへの亡命、そしてチベット人の周辺各国での難民生活等を語ったものでした。

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(2002年のパックスのネパールプロジェクトではエベレストのベースキャンプまで行ったのですが、その際中国側からベースキャンプに入りました。そのネパールに接している中国というのがチベットなんですね。)

印象的だったのが、このチベット問題は現在も続いている現在進行形の問題であり、またパックスが活動しているネパールやモンゴルのすぐ近くで起こっているということ。当然、僕らにも何か出来ないかと思ってしまうわけですが、この問題は国連も何十年にも渡って取り組んでいる問題であり、政治的なものなのです。しかし、ダライラマはこの著書の中で、何か協力をしたいと申し出てきてくれた人に対しては、チベットの真実を各国で語ってほしいと述べています。

今度機会があったら、チベットに行ったり、インド・ネパール・ブータンに存在するというチベット難民居住地域に行ってみたいと思いました。また、できたら、政治的な問題だから僕らが関わることじゃないよと逃げるのではなく、何か他にも僕らに出来ることを探したいと思いました。一部の政治的指導者の決定によって何百万人もの人間や動物が殺されるのは、どう考えても、許されないでしょう。


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