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NPJ2014 7日目<可燃ごみプログラム:A校>

7日目。分別学習の後に行われた、可燃ごみプログラムについて報告します。
今日は、A校であるJyoti Academy で行われた可燃ゴミプログラムについて報告します。

■可燃ごみプログラム 
担当:小熊 悠輝

私たちは、B校と同様に現地の学校に持続的なごみ処理機能、
習慣付けさせることを目的として、プログラムを行いました。
そのため、ネパールの学校に焼却炉を1基導入し、分別学習で集めた可燃ごみを焼却しました。
併せて、生徒に対して焼却炉と可燃ごみについての理解を促すことを、プログラムの軸として進めました。

当日、まず可燃ごみの焼却炉を用いた焼却についてプレゼンテーションを行い、
後に生徒の前で実際に焼却を行いました。
集まってくれた生徒は小6〜高1までの約90名程。
英語力にも学年によって差があるため
KORCのメンバーにネパール語訳をお願いしながらプレゼンテーションは進んでいきました。

プレゼンテーションの後、可燃ごみを焼却した際、
事前に行った分別学習で集めた可燃ごみ10袋の内、
45Lサイズごみ袋で4袋分を焼却しました。
ごみに着火すると、生徒たちは大きく目を見開き、「おお!」と歓声があがったことを覚えています。

焼却炉の手配について、購入先は2010、2011、2013年と引き続きモキ製作所に購入の依頼をしました。
プログラム当日、生徒たちの前で着火したとき、
手配のためにモキ製作所の社長と直接電話をし購入をしたこと。
ネパールで自社の焼却炉が使われることに対し、大変喜んでくださったこと。
それらのプロセスを経てこうして生徒たちの前で着火できること。
一つ一つ、つながりがあってこそプロジェクトであると実感しました。

生徒たちの帰宅時間の関係から、焼却の後フィードバックシートを配布し
後日回収することを先生方と確認し、プログラムは終了しました。

実際にプレゼンテーションを行うと、自分自身が「相手は知っているだろう」と
勝手に予測していたことに対してのより細かい説明を求められたり、
逆に自分がより説明が必要だろうと予測していた事柄に対しての基礎知識が固められていたり…。
相手の理解度をプレゼンテーションの中で、反応を見ながら絶えず確認し、柔軟に対応することの必要性を痛感しました。
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僕たちは今回、ネパールのごみ問題に向き合うにあたり、出来ることの一つとして、焼却炉を日本から持ち運びました。
しかし、持ち込まれた技術に対する現地の人々の理解なくしては、技術は活かされないということも痛感しています。
信号やバレーボールコートなど、作られてはいるけど、使われていない技術を、ネパールに来てから多く目にします。
もちろん、社会全体の理解を仰ぐことができたなら、即効性のある解決につながるのかもしれません。
しかし、自分たちが今まで築き上げてきた価値観により生きている大人に対して発信し、理解を得ようとすることは必ずしも簡単なことではありません。
そのため、未来を担うだろうピュアな子どもたちに対して、直接焼却炉の使い方や意義を理解してもらうことの重要性を感じています。
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15日に控えているリサイクルについてのプログラムも引き続き、生徒たちと真剣に向き合いながら活動していきたいと思います。


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