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作者アーカイブ: Takahiro Nakamaruo
一連のネパール震災復興支援活動について
ネパール大地震に対する支援活動に関して、三段階の活動計画に則した報告をここにまとめます。
⓪ネパール支援活動計画の決定
2015年4月25日の地震発生後、我々Pax IV Hyperは支援活動に関する段階的な活動計画を立てました。
phase1【ネパールスカウトの被災地活動に対する緊急支援】
ネパールでは震災直後から多くのスカウト達が被災地での活動を開始しています。彼らの活動を経済面から支えるため、緊急募金を行い現地のスカウトに届けます。
phase2【計画的被災地活動の支援と拡大】
現地の具体的なニーズに応じて支援を発展させ、バックアップ体制を築きます。また日本国内においては、各年代のスカウトが被災地支援に参加できる仕組みを構築し運用します。
phase3【現地での支援活動】
ネパールにて10年以上継続して活動を行ってきた経験を活かし、
現場での直接的な支援活動の展開を検討しています。
①phase1 緊急募金活動の実施
計画のphase1にある通り、緊急支援策として募金活動を実施しました。この際、少しでも多くの募金を集めるため、募金の実行を慶應ローバー(慶應義塾大学ローバークルー)に委託しました。募金活動は同年6月26日まで実施され、皆様からの募金金額432,543円は慶應ローバーからKORC(現地スカウトグループ)に対して送金されました。一次送金として246001円を5月6日に送金し、その後、6月26日までに集まった残り187272円は、phase3においてPax IV Hyperが慶應ローバーから受け取り、現地のスカウトへ直接渡しました。
②phase2 現地の具体的なニーズに合わせた支援の展開
募金活動の後、活動母体をPax IV Hyperに戻し、現地のニーズに合わせた支援活動の展開を試みました。しかし、現地が日本スカウトに対して求める支援は、校舎の建設や、日本の防災技術の導入などでした。そうしたニーズに対して遠く離れた日本から答えることは困難であると判断したため、現地での活動計画を進めました。つまり、phase2に関する取り組みは行うことができませんでした。
③phase3 現地での支援活動
現地における支援活動のため、我々Pax IV Hyperは二度にわたってネパールへ渡航しました。一度目の渡航は同年8月17日から30日にかけて実施されました。一度目は①次年春の二度目の渡航を見据えた調査②6月27日以降に集まった募金の受け渡しの二つの活動を行いました。②で受け渡したお金は、緊急募金を中止した後皆様から追加の支援金であり、そのお金を事前に慶應ローバーからPax IV Hyperが受け取り、渡航メンバーが直接現地スカウトに渡しました。
2016年2月28日より二度目の渡航を実施しました。我々はこの渡航を本渡航と位置づけ、①防災イベントの開催②防災バッジシステムの提案の二つの活動を実施しました。防災イベントでは現地のスカウトと協力し、参加者となる現地小学生が「防災」について学び、知識をつけ、体験を通して防災意識を向上させる機会を設けました。また、ネパール連盟に対して防災バッジシステムを教育プログラム内に導入する提案を行いました。
大阪連盟ユースフォーラムキャンプ
9月26,27日に大阪府信太山にて開催された大阪連盟ユース会議によるフォーラムキャンプに参加しました。大阪連盟ユース会議のローバーと私たちPax IV Hyperのローバーの交流を目的としたキャンプです。
友好の証としてScout-Fabで制作している活動着をお土産として渡しました。活動中は着てもらっていて、気に入ってくれたようです。ありがとうございます。
お互い初対面の人が多い中、野営場周辺の散策、炊事、バーベキューなどの野外活動を通じてすぐに打ち解けました。このような光景はローバーにもなれば見慣れたものですね。
当初、ラリー形式でのプログラムを計画していましたが、準備不足で実現できなかったことは大きな反省点です。ローバースカウトになってもスカウト技能の日々の訓練を欠かさないことが、活動の高度化につながるというのが私達Pax IV Hyperの信念です。ローバースカウトラリーは今回の反省を活かし、しっかり準備をして近々実施したいと思います。
夜には火を囲んで、お互いの活動やローバースカウトができる活動について話し合うことができました。Pax IV Hyperの目指す、内容に重きを置いた活動や、問題提起について大阪のローバースカウトと意見を交わすことができました。
大阪ユースのローバーも大阪以外のメンバーを巻き込んだ活動がしずらいことは問題視しているようで、共通の問題意識を抱えていることがわかりました。
大阪ユース会議は何十人規模の集会を毎月実施することができていて、そんな点は現状Pax IV Hyperにはない、県連に所属する組織的な利点なのだと感じました。
全国に仲間がいて、ともに活動できるのがローバースカウトの大きな強みです。今回のキャンプは今後の活動展開に向けたステップとして意義のあるものだったと感じています。
Pax IV Hyperはそこに活動があれば、どこにでも行きます。