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「衛生」「社会」「環境」の3つの観点から、ごみ問題改善の必要性を提示しました。学生は英語が堪能であることから、日本側のメンバーが英語でレクチャーを行い、ネパール側のメンバーが部分的に現地語で補足する体制をとりました。

レクチャー内での学生の反応は大変よく、活動後に実施したアンケート結果からも、啓発効果を実感することができました。

日本連盟平成24年度全国大会に出展予定です

平成24年5月26日から27日にかけて、ボーイスカウト日本連盟創立90周年記念の一環として「中央式典・平成24年度全国大会」が催されます。そこではブロックや県連盟、有志などによる自由展示のコーナーがあり、Pax IV Hyperとして「ネパールプロジェクト、BP-Peak登頂」に関しての出展を企画しております。

詳しいことが決まり次第詳細を報告致しますので宜しくお願いします!

全国大会の詳細はボーイスカウト日本連盟のこちらのページを御覧ください。

青年参画

1月4日~6日に世界スカウトユースフォーラムが開催された。

開会式
開会式

フォーラムでは3日間で計7回の分科会を行った。各フォーラムは1時間程度のものであることから、
議論から何らかの結論を出すのではなく、各国のスカウトとの意見交換の色合いが強い。

分科会①
分科会①
分科会②
分科会②

分科会で各国の青年参画、活動形態における様々な事例や意見がでたのでここで紹介する。
全体的にはヨーロッパ地域の連盟では青年参画が進んでいて、アジアが遅れているという構図である。

オーストラリアのスカウトからは既に組織の中枢部にローバースカウトが含まれていることから
ローバーの意見を集約する組織の形成よりも、更に組織内での青年参画を拡大していかなければならないなどの意見がでた。
そもそも連盟側との意識の違いが存在することからスカウト側での労働組合(ローバーコミュニティー)
の形成が必要なので、オーストラリアでは活動の母体としてのローバーコミュニティーであって、
中枢に意見を反映させるという意味合いは薄いという。
オーストラリアでは引率責任者は問題ない。成人のローバースカウトであれば引率責任者は必要ない。
未成年のスカウトが含まれる場合は指導者が必要である。その場合の指導者はローバースカウトが可能である。

メキシコでは地域ごとにローバースコミュニティーがあり、それらの集約する場としてNSOレベルにも
コミュニティーが存在する。地域、NSO両方のレベルで活動が実施されている。またメキシコの場合は
海外でのプロジェクトにおいてローバースカウトであれば引率責任者は一切必要がない。

ローバー活動形態として特徴的なのはフランスである。
フランスでは団の中でプロジェクトチームを形成し3年間協同でプロジェクトを実施している。
団の中でメンバーが足りなければ他の団からメンバーを補充可能。しかし、3年間同じ
メンバーとプロジェクトを実施しなければならないことが現在問題となっている。

現在日本ではプロジェクトの実施にあたり様々なバリアが存在する。このバリアを改善しなければ
日本のローバーリングの活性化はあり得ない。しかし、現時点でローバースカウトの意見を中枢部に
届けるシステムは存在しない。故にバリアの改善は非常に困難な状況だ。
今回のユースフォーラムで青年参画の重要性を再確認した。ネパールプロジェクトを含めたプロジェクト
実施には連盟側とスカウト側のズレを改善する仕組みが不可欠である。

青年参画のパターンとしては以下が挙げられる。
①地区、県、日本連盟の各委員会などの中枢部へのローバースカウトの参画
(委員会などの委員になる)
②ローバーコミュニティーの形成
a.情報交換+ローバーの意見を中枢に送り込む
b.a+活動の母体

個人的にはプロジェクト実施のパターンとしては以下の2つを考えている。
・①と②aを目指し加え、活動の母体としてユーススカウトグループの承認のパターン
・①と②bを目指す

地区、県連、日連レベルでのローバーコミュニティーを活動の母体とするか、ユースグループを
承認してそこを活動の母体とする方のどちらが適切かはまだ結論は出ていないが、早急に出す必要がある。

世界スカウトユースフォーラム参加

Pax IV Hyperの上田陽平です。

ブラジルで開催される第11回世界スカウトユースフォーラムと第39回世界スカウト会議に
参加するため、1月1日~1月17日の期間渡航しています。

1月1日19:20に日本を出発し、1月3日の5:00(日本時間:1月3日16:00)に目的地であるブラジルのブルメナウのホテルに到着しました。
トランジットも含めると成田空港から会場の最寄りであるクリティバ空港まで34時間かかりました。
更にホテルまでのバスをクリティバ空港で待たなければならなかったので、成田空港からホテルまでは計43時間かかったことになります。

かなり疲れましたが、空港でのバスの待ち時間に多くの他国のスカウトとの
交流の機会があり、有益な時間を過ごすことができました。

ブラジルスカウトの出迎え
ブラジルスカウトの出迎え
空港での各国スカウトとの交流
空港での各国スカウトとの交流

本日から世界スカウトユースフォーラムが始まります。
今後のスカウティングに反映できるよう、日本代表として多くを学びたいと思います。
そして、楽しんできたいと思います。

第10回世界スカウトユースフォーラム日本派遣団報告書

第10回世界スカウトユースフォーラム日本派遣団報告書が以下のページで公開されています。パックスのK君も代表者として参加しました。

第10回世界スカウトユースフォーラム日本派遣団報告書

こういった海外派遣の報告書や体験談は日本連盟のウェブサイトで公開されることはなかなか無いのですが、今後このようなドキュメントが公開されると、ボーイスカウトのアピールになって良いと思うのですが、戦略はどのようになっているんでしょうかね。Pax IV Hyperではなるべく過去の書類は公開するように、[Document]というページを用意してます。

特定非営利活動法人パックス・アースウェブページ公開

特定非営利活動法人パックス・アース(Specified Non-Profit Corporation Pax Earth)のウェブサイト(http://pax-earth.org/)を開設いたしました。本法人では、ネパールの現地政府に登録しているPax Earthとの共同運営のため、まずは英語でのウェブサイト公開にいたしております。1ヶ月前から試験運用を開始していたのですが、すでにネパールメンバーから多くのコメントも集まっております。

pax-earth-website

これまでボーイスカウトの卒業生というのは、それぞれの地域でリーダーとなり後輩ボーイスカウトの指導を行っておりました。しかし、ネパールにおいては、スカウト活動に参加できる子供達・青年達は裕福な層や、地域的にスカウト活動が存在する場合に限られていました。そこで、新生Pax Earth(日本・ネパールの双方)では、これまで機会を得られなかった子供達に野外活動教育や環境教育を提供していく所存です。

Pax IV Hyperについては、ボーイスカウトを中心としたテーマで活動を継続していきます。今後とも、ボーイスカウトとしてのPax IV Hyperと国際NGO/NPOとしてのPax Earthを、よろしくお願いいたします。

ボーイスカウト日本連盟の加盟員は30年後には0になる?

このグラフ、何を示しているかわかりますか?ボーイスカウト日本連盟の加盟員数の過去8年のデータを棒グラフにしたものです。ご覧の通り、8年で約4万人減少しているので、1年あたり5000人減少しています。2008年現在、150000人の加盟員がいるので、約30年後には0人になる計算です。

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データを視覚化すると、何か抜本的な対策が必要な気がしてきます。いや、視覚化しなくてもわかっているはずなんだけど、数十年後に全滅するとなると、危機感を覚えますよね。

旅文学8選

小さい頃から書を読むことはそんなに得意ではなかった。しかし、ボーイスカウト活動を通じて、移動キャンプ・バックパッキング・旅行を好きになり、旅文学や旅行記といった本は好きになり、よく読んでいる。今日はそんな旅をテーマとした本を紹介したいと思う。

まともに本を読み始めたのは、おそらく中学生ぐらいの時だったと思うが、まず好きになったのが、野田知佑さんというカヌーイストの本である。お薦めは、旅へ—新・放浪記〈1〉 (文春文庫)や、新・放浪記。カヌーイストということで、川を舞台とした旅が中心である。また愛犬ガクと一緒のユーコン川・マッケンジー川への旅のあたりが面白い。

また、この時期に同時に好きになったのが、あやしい探検隊シリーズで有名な椎名誠さんである。中学生や高校生にとっても平易な文章であり、野田さんとの交流もあるということで、高校生・大学生時代には彼の著作のほぼすべてを読んだと思う。特にお薦めなのは、極寒の地への旅行記であるシベリア追跡 (集英社文庫)、南米の最南端地域への旅であるパタゴニア—あるいは風とタンポポの物語り (集英社文庫)、もしくはアジアへの旅であるインドでわしも考えた (集英社文庫)や、 メコン・黄金水道をゆく (集英社文庫) を挙げたい。

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大学生・大学院生時代に、特に疲れたときやリフレッシュしたい時に好んで読んでいたのが、穏やかにアラスカを旅する星野道夫さんの本である。動物写真家として有名であるが、文章も優しく心に残る言葉も多い。お薦めは、旅をする木 (文春文庫)ノーザンライツ (新潮文庫)あたりか。

またバックパッキング界の聖書?とも言える沢木耕太郎さんの深夜特急シリーズも、一気に読破したぐらいに面白い。特に自分にとっても思い入れのある国を通過する場面などは、読みながらワクワクする。
深夜特急〈1〉香港・マカオ (新潮文庫)
深夜特急〈2〉マレー半島・シンガポール (新潮文庫)
深夜特急〈3〉インド・ネパール (新潮文庫)
深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)
深夜特急〈5〉トルコ・ギリシャ・地中海 (新潮文庫)
深夜特急〈6〉南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)
と6巻シリーズになっているが、個人的には前半4巻ぐらいまでが好きだ。

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ここまで4人は日本人作家だが、次の4人は外国人作家を紹介したい。まず、1人目は、アーネスト・シャクルトン。「科学的な指導力ならスコット、素早く能率的に旅することにかけてはアムンゼンが抜きん出ている。だがもしあなたが絶望的な状況にあって、なんら解決策が見出せないときには、ひざまずいてシャクルトンに祈るがいい」(スコット隊:チェリーガラード)という有名な言葉が残るほどの南極探検隊の隊長。エンデュアランス号漂流記 (中公文庫BIBLIO)がその隊長による冒険記である。

これまで読んでいた旅の本ではなぜかカバーされていなかったアフリカ。そんなアフリカの中でも未開拓な地であるコンゴを旅するレドモンド・オハンロンのこの本は良い!その装丁を見ているだけでも旅をしている気になる。コンゴ・ジャーニー (上)コンゴ・ジャーニー (下)では、熱帯雨林の奥地に幻の恐竜を探索に行く。

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もし、もっと文学的な本、すこし読み応えのある本を読みたいということであれば、池澤夏樹さんが選んでいるという世界文学全集の中から以下の2冊を紹介したい。1つはアメリカのビートジェネレーション時代のヒット作と言われるジャック・ケルアックさんの本。ひたすらアメリカ合衆国を旅するだけで、あまり自然も冒険的側面も出てこないが、数十年前にアメリカにこんな時代があったんだという発見があった。オン・ザ・ロード (世界文学全集 1-1)

また、マリオ・バルガス=リョサという南米出身の作家による、著名な画家であったゴーギャンのタヒチへの旅とその祖母のストーリーも、特にポリネシアについての記述が面白かったりする。楽園への道 (世界文学全集 1-2) がそれだ。

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城山三郎さんという作家があるインタビューで、読書の効用とは?という質問に対して、「想像力と想像力が養われるということに尽きます。この二つがない人間は、皆と同じものを見て、同じように手を叩く。アイデンティティがないのです。」と答えていた。ま、難しいことは言わずとも、なかなか旅行にいけない日常において、せめて読書によって脳内旅行に行くのも悪くないと思うのである。

Warm Up Camp 2008 開催

Pax Earth Nepalにおいて、以下のように法人設立記念Warm Up Campをネパールはカトマンズ郊外のキャンプ場にて開催いたします!参加希望者の方は至急ご連絡くださいますよう、よろしくお願いいたします。

日時:2008年9月19日-21日
場所:ネパール カトマンズ郊外  Sundarijal野営場
集合:9月19日15時にSundarijalバス停
費用:1000ルピー(日本円で4500円)
装備(持ち物):防寒具、運動靴、サンダル、雨具、寝袋、懐中電灯、水筒、自然を感じる感性・ユーモア・ガッツ・情熱等

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(集合場所であるSundarijalバス停。ここから写真の奥の方向に山を登ったところ(約45分)にキャンプ場があります。この写真は2003年撮影ですので、風景に若干の変化はあるかと思いますのでご注意ください。)

これまでPax IV HyperやPax Earthではボーイスカウト加盟員内に閉じた活動を行っていましたが、このウォームアップキャンプからは一般からの参加者も募ってキャンプを実施いたします。皆様のご参加をお待ちしております。

日本にいながらできる国際協力

Pax Earthは、ネパールと日本でそれぞれ法人化しています。主な事業はネパールでの国際協力・教育活動・環境保全活動です。しかし、本職を持っていてボランティアとして参加している日本メンバーは、プロジェクト地に頻繁に通えるわけでもなく、もどかしさを感じることも多いと思います。ネパールへ何かをしてあげたい、けどどうすればいいかわからないというボランティアメンバーの葛藤をネパール代表のSujanにフランクに聞いたところ、ネパール側で意見を集めてくれ、以下のような回答が返ってきました。

・日本にいなければできない、日本の他の団体との提携や、資金の獲得、または文房具等の収集など、人・モノ・金をネパールに送れるような仕組みがあるとありがたい。Pax Earthでそれらを求めているだけではなく、他のネパール国内のNGOも同様のことを求めているので、分配することも可能。
・日本の大学や大学サークル等に働きかけて、ネパールの大学生との学生交流イベント・交流プログラムを実施する。ネパール側はトリブバン大学に協力をお願いできる。
・教育・環境・医療・ライフスキル等についての日本の研究者がネパールに訪問してくれるように働きかける。彼らとの交流によりPax Earthとしても成長するだけでなく、その研究者達にとって最適な調査・研究ができるようにPax Earth Nepalが手配できる。
・Pax Earth Japan側の会員を増やし、ネパールへの派遣を1年に1回だけでなく、1年に6回(2ヶ月に1回)ぐらいの頻度でできると各種プロジェクトで実現できることの幅が広がる。

日本にいながらにしての国際協力について、ネパールの青年達はこのように考えています。是非期待に答えられる様に、引き続きがんばっていきましょう!

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