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論文(報告書)・発表・企画書(助成金申請書)の書き方

研究者は論文を書いたり、発表をしたり、または研究資金を獲得するために研究計画書を書いたりします。その論文・発表・計画書は、できれば良質なものであってほしい。ということで、How to write a good research paper and give a good research talkというサイトをご紹介いたします。英語のサイトで、しかも本来はコンピュータサイエンティスト向けのようですが、論文やら発表やら企画書は、国際協力活動や環境保全活動等でも必要な技術ですし、上記のサイトは特にコンピュータサイエンスに特化した内容ではありませんので、参考に出来ると思います。英語を読むのが面倒な方むけに、いくつか抜粋を。

■論文(報告書)の書き方
・通常は、アイデア⇒研究活動⇒論文執筆の順番だが、アイデア⇒論文執筆⇒研究活動、のほうが良い。
・どんなに良いアイデアでも、自分の中だけに留めておくだけでは無意味。書くべし、喋るべし。
・読者は加工された工芸品が欲しいのではなく、再利用可能な知恵・知識が欲しい。
・書いたら、いろんな人に見て・読んでもらおう。賞賛より批判・問題点の指摘を歓迎しよう。
・箇条書き、段落構成、図、グラフ、写真等を有効活用しよう。
・受動態ではなく、能動態で書こう。

■発表(プレゼンテーション)の仕方
・あなたの論文がハンバーガーだとしたら、発表はハンバーガーの宣伝である。
・発表はあなたの頭のよさを判らせるものではなく、論文のすべてを伝えるものでもない。直感的にあなたのアイデアを理解させたり、論文を読む動機付けをしたり、聴衆を興奮させたり刺激させるものである。
・なによりも、聴衆が寝ないようにすべし!
・発表の2割は動機を、8割はアイデアを述べるべし。それ以外はいらない。
・発表の場で謝るな、言い訳をするな!
・発表の際は、自分自身が熱狂的になれ。自分自身が熱狂的にならずに、どうして他人を熱狂的(興味を持たすことが)できるか。
・質問は歓迎する。質問こそ、あなたと聴衆をつなぐ最良の方法だ。特に発表中の質問も歓迎したい。
・制限時間は必ず守れ。制限時間を越えると聴衆はそわそわしたり、聞くのを止める。それ以上、発表する意味がなくなる。

■企画書(申請書)の書き方
・研究資金(助成金)は非常に重要だ。そのプロジェクトの実施にすら関わる。
・申請が通るか通らないかは、ほとんど運みたいなものだ。あなたの企画書はざっとしか見られない場合が多い。そのざっと見られる瞬間に、その読者を確信させろ。
・あなたのアイデアと、なぜあなたがそのアイデアを実行するに値する人間かを述べる。
・アイデアを語ると同時に、具体的な手法・方法・技術・過去の実績を述べよ。大体の企画書は抽象的なアイデアだけで、裏づけが足りない場合が多い。
・あなたの専門分野や、専門分野での位置づけ・格付けを述べよ。
・理想的な企画書。
 1、明確な大きな問題点
 2、具体的かつ重要な問題点
 3、あなたの前途有望なアイデア
 4、あなたの世界レベルのチーム・メンバー
 5、期待される成果
 6、具体的な計画
 7、だから、お金をちょーだいな!
・必ず1ページの概要を添付すべし。ほとんどの審査委員は概要しか読まない・読めない。
・助成機関の動機・問題意識を理解しろ。場合によってはメールではなく、電話や訪問でコミュニケーションを取れ。
・提出前に、いろんな人の企画書・申請書を読んでもらったり、自分も他人のを読むべし。


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