今年度のプロジェクトは、ネパールのゴミ問題を中心に取り組むことになりました。
そこで、春渡航に向けた準備をするため、NJSP新メンバーが9月にネパールへ行ってきました!!
ネパールでは、実際にゴミ処理場を見学し、働いている方々にインタビューを行いました。今回は、以下のことについて書きます。
①ゴミ処理施設の現状
②ゴミ処理場が必要としているもの
③見つかった今後の課題
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①ゴミ処理施設の現状
私たちが訪れたケティプールには、ゴミ処理場が現在4箇所あり、そのうちの一つに行きました。
ごみ収集方法は現在はトラックを使用中しています。
対象は近隣の800世帯(約20000人)で、エリア別に週2回回収しているそうです。
1日にどのくらいの量のゴミが集まると思いますか?
このゴミ処理場では0.5t〜1.0t集まります。ちなみに、これらのゴミは分別されておらず、全てがミックスされた状態で収集します。
ゴミ処理場で働く人々は、各家庭から排出されたゴミ(未分別)を13〜14種類に分別します。例えば、ペットボトル、紙、布、かん、などです。
日本では分別してゴミを出しますが、ネパールではまだ ”分別” することが当たり前ではない現状があります。
また、ゴミ処理場で働く人々は15人ほどです。毎日朝から晩まで8時間以上働き、お休みは土曜日のみだそうです。このことから、ゴミの量に対して働く人が十分ではないことがわかります。
②ゴミ処理場が必要としているもの
このインタビューでゴミ処理場が必要としているものは
・ファイナンシャルサポート
・最新テクノロジー
・マンパワー
・きちんとしたゴミ処理システム
ということが挙げられます。
③見つかった今後の課題
今のゴミ処理場の課題として
1.家庭で分別をしてくれない
2.住民がゴミを回収してもらう際にお金を払わないといけないが、払ってくれない
3.ゴミ処理場の人手不足
4.働く環境(猛暑の中だと長時間働くのはきつい)
1.2の問題に対してこのゴミ処理場では
・Visualを使って市民に説明
・会話の中で説明する
などの活動を行なっていると伺いました。
ゴミ処理場で働く人々は、課題に対して積極的に取り組んでおり、ネパールの環境をより良くしようという姿勢がとても印象的でした。
しかし、ゴミ処理場の人手不足は深刻な問題で、ゴミ関係の仕事につきたいと思う人がいないとおっしゃっていました。
ゴミ処理に関する働く人の問題は日本にも言えることで、ネパールだけの問題ではな炒め、より身近な課題として認識することができます。