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本の紹介:「葉隠入門」
最近は本屋に行くことが多く、読書量も増えてきました。自分が身体を動かさなくても他人の経験を学べる、誰と話をしなくても他人の意見を聞ける。
さて、今日ご紹介するのは、葉隠入門(三島由紀夫)という本です。
「武士道といふは、死ぬ事と見付けたり」という一句でも有名な「葉隠」の入門・解説書です。 (ちゃんとした解説amazon.co.jpより:『葉隠』は、佐賀鍋島藩に仕えた山本常朝が、武士道における覚悟を説いた修養の書である。太平洋戦争時に戦意高揚のために利用され、それゆえ戦後は危険思想とみなされることもあったが、その世間知あふれる処世訓は、すぐれた人生論として時代を越えて読み継がれている。)本来は原著の方を読むべきなのかもしれませんが、古典的な文章で僕には解読不能なので、こちらを読みました。そんな中から2つほど。
準備と決断:
武士にとって、常日頃の準備が、とっさのときの決断の早さに繋がるということ、を述べています。ボーイスカウトのBe preparedと一緒の考え方ですね。
子供の教育
アメリカ的教育:子供の頃から大人の会話に意見・発言することを要求する。
イギリス的教育:子供の頃は、大人の会話には入れさせない
という対比をしてみたり、「葉隠」の教育方法として
・子供に対して自然への恐怖の教育
・子供は子供の世界においてのびのびと育たせる
・現代の父親の弱体化
等を挙げています。
“Scouting For Boys”にも書いてありましたが、やはり武士道を学ぶことは、スカウティングを学ぶことに近いんですね。手法・考え方がほとんど同じなんですな。
本の紹介:「非営利組織の経営」
これまでのブログでは、我々の「活動」や「意見」といった経験を通した事項に関して主に書いてきました。今後はそれらに加え、我々が参照している「ウェブサイトへのリンク(トラックバック)」や「書物の紹介」等も積極的にやっていきたいと思います。ということで第1弾。
この本は直接的には大学の授業で参考書として紹介されたのですが、実際にはボーイスカウトのバングラデシュ派遣のクルーリーダー、またそのOB組織の幹事長、さらにはPax IV Hyperの運営をやるにあたり大変参考になり、今でもいつでも引っ張り出せる本棚においてあります。「経営」「マネージメント」の分野では世界的に有名なピーター・ドラッカーが「非営利組織」について書いた非営利組織の経営—原理と実践という本です。もちろんボーイスカウトも非営利組織であり、この本の中でも「世界最大の男性組織」という風に紹介されたり、具体例として頻繁にアメリカのボーイスカウト・ガールスカウトに触れられています。
特にボーイスカウトをやっている方には、どのようにすればより良い団運営、隊運営、クルー運営ができるかということについてヒントを見つけられるでしょうし、もっとマクロ的に、ボーイスカウトって社会の中の位置づけとしてどうなっているのかということにも本文の中で答えを見つけられます。