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私とスカウト特別海外派遣(カナダ・アメリカ)

「アメリカ・カナダ」
きっかけ:
高校3年生の春休み(大学入学直前)に参加した富士スカウト顕彰。その会場にて、「ボーイスカウト日本連盟スカウト特別海外派遣」の募集要項が配られた。募集要項を手にして、特に目を引いた事項は2点:「約40万円の派遣費用補助」と「完全自主企画・実施」。自宅に戻り父親と相談した次の瞬間には挑戦してみようということになっていた。まさしく、すべては勢いだった。日本国内での野営生活は一通り経験し、次は海外での移動キャンプに行こうという流れは、幼年時代から野営を中心としたスカウト活動を行ってきた少年にとってはごく自然だった。

内容:
選考に通り、無事派遣が決まった私の計画は「カナダ・アメリカにおける国立公園とキャンピング」だった。表向きは、カナダ・アメリカでの自然保全について、国立公園という仕組みを通じて調査するというもの。国立公園を実際に歩いて写真撮影をしたり、旅行客にインタビューをしたり、事後に文献で調査をしたりした。ただ、個人的には3週間もの1人旅、さらにそのうち1週間はカナディアンロッキーを1人で自転車で移動しながらのキャンプだったので、調査・研究などにはほとんど力を注がなかった(笑)。時にはブラックベアに遭遇したり、時には栄養補給を怠り、上り坂を登る力が完全になくなったりと、日本ではできない経験を出来た。

得たモノ:
それまで数年間ボーイスカウトで学んできた野営技術が、単独・海外野営においてどれだけ通用するかを試せた。また、まさしく自分の体力・精神力との勝負だった。カナディアンロッキーの一部では10km以上登りの続く道があり体力の限界を知ったり、初めての1人旅ということで、すさまじい寂しさ・心細さを感じたり。しかし大学1年時の夏休みに取り組んだ本個人プロジェクトにより、その後の大学人生は決定付けられたように思う。何よりも自信がついた、他人と比べた自分の優位性ではなく、字の通り、自分自身に対する信頼感・信用だ。(バングラデシュ編に続く)


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