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歴史に残るものとは

鎌倉時代(1192-1336頃)や室町時代(1336-1573頃)に建てられた建築物・構築された思想等が、2006年に生きる人にさえも感動・感銘を与えられる。歴史的な観光地に行くのはこのような歴史的な価値を感じるために行くんだろう。また、同時代に建てられたものでも後世まで残るものと、風化・消費されてなくなってしまう物の両方が存在するのも確かである。

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東福寺
(ブログでは東福寺の写真が多くなっていますが、大徳寺大仙院の石庭も素晴らしかった。写真撮影禁止だったのでこちらで紹介できないのが残念です。)

建築物や思想というのは相対的に見て後世に残しやすい気がする。逆に、科学技術や電気製品というのは日々の進化があり、最新のものが最良のものという考え方があるために、生活のインフラストラクチャになるものはあっても、後世まで感動を残すものは多くない。ここには芸術的価値・歴史的価値・経済的価値・人類的価値のように、いろんな価値基準が存在し、歴史的構造物はここでいう前者二つ、科学技術については後者二つの価値が大きいのだと思う。

さて、僕らは後世に何を残すべきかと。今年のノーベル平和賞を受賞したバングラデシュはグラミン銀行総裁ムハマド・ユヌス氏が構築したマイクロクレジットというような社会システムの構築が、ボーイスカウトの目指すべき姿かもしれない。目には見えないが人間生活を支援するもの。ビジネスモデルというほど経済的な価値は生まなくても多くの人間を助けるもの。そんなソーシャル(社会)モデルの構築というのを目標にしても悪くない。感動は残さなくても、人類が幸せに暮らせるインフラストラクチャを残せれば、良いのだと思う。


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