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「コラム」カテゴリーアーカイブ
vol.1-1 活動経緯
「Nepal-Japan Scouts Project」は2002年3月、登山家の田部井淳子さんと山岳環境保全活動を行うHAT-Jと共同して行った「アップルプロジェクト」というリンゴの木を植える活動から始まりました。
それより以前にネパールを訪れた○○さんが現地の問題に触発され、プロジェクトを立ち上げたのです。当初、このプロジェクトは植林による自然保護、またリンゴの栽培が現地の人々の収入源になることを目的として行われた活動でした。
その時知り合ったネパールのスカウト達とネパールの環境問題を共に考え、解決していこうという「ネパール国際協力共同プロジェクト」が2002年9月から始まりました。このプロジェクトは名前を変えながらも継続していき、今に続く「Nepal-Japan Scouts Project」となっております。
活動としては植林・環境教育・水質調査・ごみ問題など、現地の環境問題に焦点を当てて活動に取り組んで行きました。2015年の4月からは同年4月25日に起こったネパールの大震災に対応した活動を行っていき、現在もなお震災に関する取り組みを行っています。
過去の活動に関しましては以下のURLをご参照ください。
「Pax IV Hyper カテゴリー:ネパール(http://paxiv.org/category/activity-report/nepal/)」
現在行っている活動に関しましては、後ほど投稿いたします「vol.3 現在の活動」にて紹介します。
ネパールプロジェクトのすすめ開始
皆さん、ネパールプロジェクトってご存知ですか?
「ネパールで何か活動してるっぽいなー」
「なんかすごそうなことやってるなー」
など、その程度のイメージだと思います。
そこで!
ネパールプロジェクトの全てを知っていただくために
あらゆる情報を開示していきたいと思います!!!
題して『ネパールプロジェクトのすすめ』
以下のような内容を掲載していく予定です。
vol.1 プロジェクト概要
・活動経緯
・活動趣旨
・KORC
・Pax IV Hyper
vol.2 ネパールとは
・基本情報
・食事
・観光
・社会問題
・渡航方法
vol.3 現在の活動
・地震について
・8月までの活動
・3月の活動予定
・Messengers of Piece
・メンバー情報
・3月以降の流れ
vol.4 個人の情報
・OB情報
・新メンバーへのメッセージ
・メンバー小ネタ集
本の紹介:最後の授業
「最後の授業-ぼくの命があるうちに-」(このサイトでは最後の授業の動画も見られます)をご紹介します。米国カーネギーメロン大学の教授であるRandy Pausch博士の本で、膵臓癌のため余命半年と宣告された大学教授が学生や自分達の子供達に対して行った文字通り「最後の授業」についての本です。
一般的な感想等については、すでにあらゆるウェブサイト上で語られているので省略いたしますが、 本書の中のあるページ(P.155)の「格好よくよりまじめであれ」という章にボーイスカウトに関する、以下のような記述がありました。
僕はいつも、格好いい人よりまじめな人を高く評価する。格好いいのは一時的だが、まじめさは長つづきする。 まじめさは、かなり過小評価されている。まじめさは本質から生まれるのに対し、格好よさは表面で自分を印象づけようとするものだ。
まじめな人と言われて思い浮かぶのは、一生懸命に技能を身につけ、イーグルスカウト(日本で言うところの富士スカウト)に昇格するボーイスカウトだ。僕のところで働きたい人を面接していて、イーグルスカウトだったという志願者に出会うと、必ず採用したくなった。格好いいことに流されそうな表面的な衝動にまさる、まじめさがあるからだ。
富士スカウトになるには、本人のまじめさだけでなく、周囲の強力なサポートがなければならないということを最近指導者になってわかりました。ある意味、本人のまじめさが指導者を巻き込むんだと思います。また、これ以外にも、「経験とは、求めていたものを手に入れられなかったときに、手に入るものだ。」など、いい教えがたくさんありました。 平易な文章で軽く読めると思います。お勧めいたします。
本の紹介:ホットグループ
パックスの榊原さんに最強集団ホットグループ奇跡の法則—成果を挙げる「燃えるやつら」の育て方という本を借りて読んでました。この本の概要は以下の通り。
義務感や帰属意識ではなく、ミッションや仕事で結びついた自主的な組織内集団が「ホットグループ」だ。現在、企業などの組織は、組織の中に無数のホットグループを必要としている。スピードと革新の時代には、旧来の指揮命令型組織ではなく、ホットグループのような適応力と創造性にあふれる集団が求められるからだ。本書はその特性を解説し、ホットグループを育て、活躍させるための方策を示す。
ホットグループは計画的に作られるものではなく、環境が整った時に自ら芽吹くという。ホットグループは、ルール優先の沈滞した空気では育たない。自由な環境で、組織が本当に変化する必要がある危機の時に成長する。ホットグループを育てたい場合、親となる組織はむしろ具体的な行動は取らない方が賢明で、古いルールや制約を解除すればよいと説く。
ホットグループはミッション一辺倒の集団で、政治力に欠けるため、親組織の中で生き延びるにはリーダーの役割が重要になる。自ら手足を使う「指揮者型」、人材、予算、政治力で支援する「パトロン型」、頑なにミッションに取り組み、前進させる「炎の番人型」と3種類のリーダーを示し、それぞれのリーダーがいかにグループを主導すべきか、具体的な心得を述べる。
ボーイスカウト日本連盟という親組織の中でのPax IV Hyperという関係図を想像しながら、この本を読むと参考になります。是非、親組織に属している方には読んでいただきたい本です。
本の紹介:ネパールで風力発電する
読書の秋というわけでもないのですが、2回続けて本の紹介になります。池澤直樹さんのすばらしい新世界を今、読んでいます。まだ1/3も読み終わってないのですが、この本、めちゃくちゃ、僕らに関係しています。
なんたって、主人公が小型風力発電機を設置するために、ネパールの山奥に行くというストーリーなんですもん。風力発電!ネパール!俺らが読むしかない!
ということで、パックス全員、読むよーに(笑)。小難しいわけでもなく、小説だから読みやすく、いまのところ面白いですよ。
本の紹介:宇宙船地球号
バックミンスター・フラーの宇宙船地球号操縦マニュアルをご紹介します。この方は20世紀を代表する技術家で、地球を一つの宇宙船と捉える概念を提唱しました。以下は宇宙船地球号の簡単な説明です。
宇宙は無限である。無限である宇宙には、無限のエネルギーが存在する。しかし地球は現在のところ閉じたシステムである。閉じたシステムの場合には、そこに存在するエネルギーは有限である。そう、酸素やガソリンを積んだ宇宙船のように、いつかエネルギーを使いきってしまうのである。現在のところ、地球は有限のエネルギーを使いきろうとしている。ということで、地球は、地球に存在するエネルギーを消費するよりも、無限の宇宙からエネルギー(太陽風や宇宙線等)を取得すべきなのである。そうすれば、エネルギー的な観点からは地球も無限になる。
おもしろい考え方ですよね。
本の紹介:ダライラマ
昨日無事にアメリカより帰国しました。(以下は飛行機の中で書いた文章です)帰国便においては、ダライ・ラマ自伝(ダライラマ14世)を読んでいました。内容は、チベットの宗教的・政治的最高指導者である第14世ダライラマの半生を綴った自伝なのですが、半分以上は中国のチベットへの侵略・虐殺・迫害・人権侵害やダライラマ自身のインドへの亡命、そしてチベット人の周辺各国での難民生活等を語ったものでした。
(2002年のパックスのネパールプロジェクトではエベレストのベースキャンプまで行ったのですが、その際中国側からベースキャンプに入りました。そのネパールに接している中国というのがチベットなんですね。)
印象的だったのが、このチベット問題は現在も続いている現在進行形の問題であり、またパックスが活動しているネパールやモンゴルのすぐ近くで起こっているということ。当然、僕らにも何か出来ないかと思ってしまうわけですが、この問題は国連も何十年にも渡って取り組んでいる問題であり、政治的なものなのです。しかし、ダライラマはこの著書の中で、何か協力をしたいと申し出てきてくれた人に対しては、チベットの真実を各国で語ってほしいと述べています。
今度機会があったら、チベットに行ったり、インド・ネパール・ブータンに存在するというチベット難民居住地域に行ってみたいと思いました。また、できたら、政治的な問題だから僕らが関わることじゃないよと逃げるのではなく、何か他にも僕らに出来ることを探したいと思いました。一部の政治的指導者の決定によって何百万人もの人間や動物が殺されるのは、どう考えても、許されないでしょう。
本の紹介:文学とは?
社会人になってから良く本を読むようになりました。どうせ読むならちゃんとした「文学」と呼べるものにも触れたいと思うようにもなりました。しかし毎日疲れ果てて帰宅する日常生活において、イメージ的に重い「文学」はなかなか手に取りません。ということで、長時間座りっぱなしにさせられる飛行機の旅に、このような本を持っていき、一気に読むことにしています。以下が、この1年以内に呼んだ「文学」と呼べそうな本たちですが、「罪と罰」は去年奄美大島に一人で行ったときに、「金閣寺」は7月にインドネシアに行ったときに、そして「行人」は8月にイタリアに行ったときに読みました。
■罪と罰 (上巻)(ドストエフスキー )
■罪と罰 (下巻)(ドストエフスキー )
■金閣寺(三島由紀夫)
■行人(夏目漱石)
で、結局、「文学」ってなんなんでしょう?実学書ではないので日々の生活にすぐに役立つわけでもないし、専門書・技術書でもないので仕事に役立つわけでもない。さらに宗教書でもないので、信仰やら精神面を鍛えるものでもない。いまだに結論がでないなぁと思いながら、このエントリーを書くために上記の写真を撮影し、写真のファイル名をつけようと思い、「文学」という英単語を辞書でひきました。すると「imaginative literature」と出てくるじゃありませんか。literatureだけでも文学だと思うのですが、さらにimaginative(想像力に富んだ)とついてるのにピカッときたわけです。そうですか、想像力・創造力(?)を鍛えるのが文学なのか。と、今、勝手に自分では納得しています(笑)。
みなさんも読書の秋にいかがでしょうか?どれも読んでみると、そんなに重くなくて、結構スラスラ読めますよ、ドストエフスキー以外は。え、ドストエフスキー?これはすごいです。。。文章が重いというより、内容が重いです、けど1年に1冊くらいは読んでもいいかなと思います、ドストエフ好きー。
本の紹介:国家の品格
国家の品格を紹介します。一昨日・昨日で一気に読みました。実に面白かったです。
以下、抜粋。
■会津藩日新館「什の掟」
一つ、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二つ、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
三つ、虚言を言うことはなりませぬ
四つ、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
五つ、弱いものはいじめてはなりませぬ
六つ、戸外で物を食べてはなりませぬ
七つ、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ
■その他のキーワード
・重要なことはおしつけよ
・真のエリートが必要
・情緒と形を重んじよ
・自然に対する感受性
・家族愛⇒郷土愛⇒祖国愛⇒人類愛
・画一化する世界
・美の存在、跪く心、精神性を尊ぶ風土、
・独立不羈、高い道徳、美しい田園、天才の輩出
(去年のゴールデンウィークに開かれた、田んぼ仕事の後の宴会。このあとに伝説がうまれる(笑))
本の紹介:「発想する会社」
スカウト組織を作るにしても、NPOを作るにしても、会社組織においても、その組織における自由闊達さ、オープンさ、個性の集まり等と、それらから生まれる発想、組織力が重要だとこれまでも感じてました。そして、最近この本を読んで、さらにその重要性を認識しなおしました:発想する会社! — 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
新しいものや価値を生み出す組織には、ホットなチームが重要でそのチームのためには、
・ 徹底的なブレーンストーミングをする(そのような仕事のやり方をする)
・ プロトタイプを迅速に作る(議論だけでなく、とにかく試しに作ってみる)
・ 温室のようなオフィスをつくる(職場環境を快適かつ自由に)
等が重要であるということを写真つきで解説しています。
最近、Pax IV Hyperでは、ブレーンストーミングや議論はあまりしてないなぁ。プロトタイプはいろいろとやっていると思うし、オフィスは無いから何とも言えないけど。夏にチュニジアでやる世界スカウト会議・世界ユースフォーラムにPax IV Hyperに所属している二人のスカウトが参加することになっているので、そのためにも何とかWEBもしくはML上で、いま世界のユースで熱いネタを議論できていけたらなぁと思っています。