約4年前の大学院1年時に大学の掲示板で見つけ、その日のうちに加入を申し込んだ、国際機関のLEAD(Leadership for Environment And Development)。詳しくはLEADのウェブサイトを見て欲しいが、この機関では世界中の環境と開発に関するリーダーを集め、2年間の研修生としての期間中に合計約80日間、2,3カ国で、環境と開発、リーダーシップ等について研修を受ける国際的な研修プログラム兼ネットワークである。私もCohort9として研修に参加し、ロシア、メキシコでの国際研修や、沖縄でのリージョナル研修、そしてJICA、国連大学、地球環境戦略機構等(各1,2週間)での研修に取り組んだ。
国際的ネットワーク
それまでアメリカに住んでいた事はあっても、真面目に外国人と議論したことはほとんどなく、このLEADの研修期間中、英語で議論する機会を多く得た。世界20カ国ぐらいから集まっているため、まさしく異文化コミュニケーションの場であり、また各自が何かしらの専門性、バッグラウンドを持ったリーダー、もしくは将来リーダーになる人材であったため、その彼らとの交流・議論・生活が新鮮で楽しかった。またまだ有効には活用しきれていないが、国内外に環境と開発系の友人、ネットワークが出来たのも大きい。
ワークショップ・ファシリテーション
LEADの研修の多くに、参加型講義、ワークショップ、グループディスカッションなどがあり、ここでの経験がその後のボーイスカウトにおけるユースフォーラム等の運営に生かされたのは明白だ。いまでもLEADにおけるワークショップ運営・実施はボーイスカウトのそれよりも、意味のあるものを参加者に提供していると感じている。実際にボーイスカウトにおいてフォーラム等を企画・運営している人たちのうち、何人がその企画・運営方法に関するトレーニングを受けてきたことがあるのだろうか。みんなスカウト活動の指導者としてのトレーニングはウッドバッジ研修所等で受けるのだろうが、フォーラム・ワークショップをマネージメントできるだけのノウハウは持っていない気がする。
LEADで知り合った3人の友人には、パックスのメンバーも中心となって企画・運営に参加した「国際協力ユースフォーラム」にも外部講師として参加していただいた。今後はボーイスカウトとLEADを何かしらの関係で結びつけ、良いプロジェクト・活動を展開していけたらなぁと、パックスメンバー内で検討中である。