ホーム » 2005
年別アーカイブ: 2005
2005年活動のまとめ
2005年も残すところ2日間となりました。皆様には色々な場面で、色々な形でお世話になりました。本当にありがとうございました。さて、2005年のまとめとして今年の活動のまとめを箇条書きで残しておきたいと思います。
■各種プロジェクト
・ モンゴルプロジェクト(モンゴルでの各種活動) [8-9月]
・ パックス村開発プロジェクト(新潟での農作業活動) [5, 11月]
・ パックスStudioプロジェクト(活動報告のマルチメディア化) [3-12月]
(モンゴルプロジェクト@モンゴル、8月)
■各所での発表・講演
・ ボーイスカウト神奈川県連盟海老名第2団での発表 [2月]
・ ボーイスカウト埼玉県連盟国際セミナーの運営・発表 [6月]
・ 慶應義塾大学看護医療学部の授業にて講演 [6月]
・ Pax Workshop for Emerging Scoutingの運営・発表 [10月]
・ 第15回スカウティング研究集会での発表 [11月]
・ Pax IV Hyperモンゴルプロジェクト報告会の運営・発表 [12月]
・ 国際シンポジウム(LEAD関連)での発表 [12月]
(パックス村開発プロジェクト@新潟、5月)
■その他メンバーのスカウト活動
・ 世界ユースフォーラム/世界スカウト会議出席@チュニジア [8月]
・ ボーイスカウト日本連盟スカウトムート2005@山中野営場 [8月]
(埼玉県連盟国際セミナー@埼玉、6月)
まとめてみると、結構いろんなところで、いろんな経験をさせていただいています。ご協力頂いた皆様には本当に感謝しております!そして引き続き2006年もどうぞよろしくお願いいたします。
Have a happy new year!!!
Concert for Bangldesh
メリークリスマス!皆様にはサンタクロースは来ましたか?私は自分へのクリスマスプレゼントとしてConcert for Bangladesh (2pc) (Ltd Dlx)のデラックス版というのを今日買ってきました。その店にはデラックス版しかなく、通常版の存在を知らずに買ってしまった。。。帰ってきてamazon.co.jpで調べたらもっと安い通常版があるし!ま、売り上げの一部がUNICEFへ募金されると信じ、良い事をしたんだと自分に言い聞かせてます(笑)。
このDVDは1971年8月1日にアメリカ合衆国のニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンにて行われたチャリティーコンサートを収めたものです。このコンサートは世界初のチャリティコンサートだそうで、さらにこのコンサートやそれを収めたCDやDVDの収益からUNICEFに寄付されたお金により経口補水療法(ORT)が研究・開発されたそうです。ちなみにコンサートが行われた1971年というのはバングラデシュがパキスタンから独立した年で、当時のバングラデシュは独立戦争、難民、貧困等の大きな問題を抱えていたようです。それから30年以上経っておりますが、バングラデシュにおける貧困や衛生の問題は未だに解決されずに、現在でも多くの乳幼児が栄養失調、下痢やその他の病気により亡くなっています。今年はさらに洪水により多大な被害も出てしまったようです。
このコンサートを主催したジョージハリソンはコンサートからちょうど30年後の2001年に癌により亡くなっております。チャリティコンサートというものを始めてやったアーティスト、そしてボーイスカウトが今でも取り組んでいる経口補水療法(ORT)の初期の研究開発費の基になったコンサートに敬意を表し、そして僕らも頑張りたいと思いました。なお、日本のボーイスカウトとバングラデシュのボーイスカウトによる経口補水療法(ORT)の啓蒙を中心と活動したプロジェクトは来年で9年目になります。10年目以降、このプロジェクトに対して日本のボーイスカウトが継続的に取り組むかについての議論も今後されていく予定です。議論サイトにおいて、誰でも自由に意見を書けるようにしてあるので、ご意見・アドバイス・励ましのお言葉等を頂けたらと思います。
ボーイスカウトにおける海外派遣申請
今日のエントリーは、ボーイスカウトの制度の話です。関係者以外にはまったく面白くないと思いますので、ご了承ください。しかし、ボーイスカウト関係者特にローバースカウトにとっては、この数年間の継続的懸念事項なので、ここらでまとめておきたいと思ったのです。
規定上には、スカウトの海外渡航については”海外派遣”、”海外旅行”、”個人旅行”の3種類が用意されている。現実的・経験的には以下の二つの基準が重要になります。
・グループの派遣/プロジェクトとして承認されるか/否か
・個人として、国際紹介状を得るか/否か
(本文とは関係ありません。。。カンボジアの大地をバイクタクシーで疾走するIGX)
ここで、後者の国際紹介状については、その申請・承認等の手続きがすべて個人で行われるので、団→地区→県→日本連盟という従来からの一般的な手続きでやるので問題ありません。しかし前者のほうのグループとしての申請が大きな問題となっているのです。特にパックスの場合は県連盟をまたがったスカウト達が集まってきており、
・どの地区or県連盟に申請すべきか、毎回悩む
・申請書提出先によって、対応・手続きが異なってくる
・派遣アドバイザーやそのアドバイザーの所属県連の扱いはどうするか
・このあたりの手続き・ルールについて明文化されていない
等の様々な問題が毎年発生するのです。
パックスでは2006年2,3月頃にネパールを、2006年8,9月頃にモンゴル渡航を考えております。これらについて、派遣申請やら国際紹介状申請を今後出していくと思います。是非、みなさまのご協力をお願いできたらと思います。
僕らはスカウトとして海外で活動したいんです。
Power of Design
以前、本の紹介としてIDEOについては触れましたが、今回もまたIDEOについて続編。IDEOのウェブサイトを見ていたら、BusinessWeekという雑誌のIDEOについての記事を見つけました。英語だけど、IDEOの仕事のやり方がコンパクトにまとまっていて、お薦めです。ボーイスカウトでもそうだし、会社(研究開発を目的としている組織)においても、参考になりそうなので、メモを残しておきます。
・Managed Chaos(管理された混乱):ブレーンストーミングは面白いものであり、とにかくアイデアをみんなで出し合い、高めあうものである。
・最近の企業は戦略・組織コンサルティングファームに仕事を頼むのより、IDEOのようなデザインファームに仕事を頼みつつある。高学歴なMBA保持者がたくさんいるコンサルタントより、多種多様な人材が集まったデザインファームのほうが面白いし、仕事がやりやすいそうだ。
ま、詳しくは上記記事を読んでみてくださいな。
しかし、いいねぇ、こーゆーの。
報告:Symposium: Joint Curriculum and Next Generation Broadcasting for Sustainable Development in Asia Pacific
昨日・今日で慶應義塾大学三田キャンパスにて開かれた表題の国際シンポジウムにて発表させていただきました。このシンポジウムはLEAD, 国連大学, ハワイ大学, アジア工科大学, 地球環境戦略研究機関等からの出席者により開かれたもので、私はボーイスカウト&パックスとして、約15分の発表をしてきました。
発表内容は、先日の第15回スカウティング研究集会にて発表した「情報技術とローバーリング」と似ているもので、ローバースカウトの海外プロジェクトの紹介と、その中でのマルチメディア技術の利用方法の紹介でした。発表資料はこちらからダウンロード可能です。
(Symposium: Joint Curriculum and Next Generation Broadcasting for Sustainable Development in Asia Pacific)
また、国連大学の方の発表の中で述べられていた情報アクセスのレベルについて以下にメモをしておきます。もちろん明確に分類できるわけではありませんが、ご自分の団体・グループや、ご自分自身がどのように情報やITに対して接しているかを判定できるので面白いと思いました。はじめはWEBを閲覧するだけ、そして情報交換をしたり、書き込みをしたりして、最終的には自らウェブサイトを開発するという流れなのでしょうか。
第1段階:Access & Motivation (情報へのアクセスと動機付け)
第2段階:Online Socialization (オンライン上での社会化)
第3段階:Information Exchange (情報交換)
第4段階:Knowledge Construction (知識の構築)
第5段階:Development (開発)
これら以外にもいろいろと考えさせられる発表や議論がありました。今後、いくつかを紹介できればと思っています。
Pax Fundに気をつけろ!?
最近は企業間のM&A(吸収や合併)のニュースが多く、村上ファンドやら楽天やらライブドア等が他の会社の株式を大量に買うニュースが流れていました。そんな流れに我々パックスも遅れないようにと、株式を購入していました。しかもその企業のかなりの大株主になった(?)、その日のその国の株取引の3%は我々の購入が占めた(?)という噂です。我々が購入したのはモンゴルにおける大規模なリゾートホテルの一つであるHotel Mongoliaの株360株です。これはモンゴルプロジェクトの一環で、モンゴルの経済や社会システムを実体験を通して学ぶという目的で、数万円の元手で購入しました。以下は、報告書からの文章をコピーをしたものです。
(Hotel Mongolia)
=====
モンゴルは元社会主義国であり、90 年の段階ではGDP の90%が政府の管理下または出資下の状態にあった。91 年以降ようやく民営化計画が実行され、資本市場もそこからスタートしたと言って良い。非常に若い資本市場である。
証券取引所はまだ誕生して15 年程のとても未熟な市場であること、一日の値動きなどが絡んだ取引が20 件程であること、また上場企業も400 にとどまっていることなどが(特徴として)挙げられる。
=====
こんな状況下で株を購入したので、上記のような大株主、大取引になったようです。
(当時ボーイスカウト日本連盟中央審議会委員@ゴビ砂漠、モンゴル)
やや不謹慎な言い方かもしれませんが、経済や社会の仕組みを学ぶのに、モンゴル等の国は面白いと思いました。日本だとあまりに大規模且つ複雑な経済システムであっても、モンゴルであればある程度手にとって理解できる感じがします。
風力発電について
今夏行われたモンゴルプロジェクトにおける主要なプログラムの一つが風力発電装置の設置でした。今回はモンゴルの首都ウランバートルから南へ500km離れたオーシ砂丘というところに250Wの発電機を2機設置しました。ちなみに1機あたり2約2万円するそうです。先日の報告会には、本プログラムでお世話になった某重工業会社の方も参加してくださり、後日談も含めてモンゴルの発電事情についてお話を聞けました。
モンゴルのように広大な土地にまばらに人(遊牧民含む)が住んでいる場所では、電力の供給が難しいようです。そもそも水力発電や火力発電は自然や環境への影響が大きすぎるし、その電力を伝送する電線の設置等も大変です。そんな環境において注目されているのが、風力発電と太陽光(ソーラー)発電。で、より安価に設置できるのが風力発電という訳で、今回は砂漠の中にポツンとたった療養所用に立ててきました。
モンゴルでは世界銀行や各種企業・非営利組織等が電力供給に関して活発に取り組んでいるそうです。私としては、ある国のインフラ(水・食料・電気等)に関わることは初めてのことでしたので、若干興奮しながらお話をうかがっておりました。ということで、今後も我らがパックスもそれに一枚噛んでいきたいと思っております。
続:モンゴルプロジェクト2005報告
下記の通り、Pax IV Hyperモンゴルプロジェクト2005の報告会を予定しております。皆様に様々なご指導を頂けると幸いです。
【Pax IV Hyper Mongolia project 2005報告会】
■日程:2005年12月10日(16:50集合 18:00終了)
■場所:早稲田学生会館(部屋番号:W505)
■タイムテーブル:
16:50 集合
17:00 イントロダクション(挨拶、派遣メンバーの紹介、概要説明)
【発表者:横澤・陰山】
17:05 プログラム報告
【発表者:陰山】
17:45 総括(今後の展望、今回のプロジェクトの評価・反省)
【発表者:横澤】
17:50 質疑応答
18:00 解散
<早稲田大学学生会館の場所詳細>
東京メトロ東西線の早稲田駅から徒歩5分です。早稲田通りを高田馬場方面に進み「馬下町」の交差点で左折します。早稲田大学文学部キャンパスを左手にみながら進み1つ目の信号で左折すると20メートルほどで学生会館に着きます。少し階段を上ったところがエントランスです。入った階がすでに2階なので帰りの際はお気をつけ下さい。
また、まだ暫定版ではありますが、Pax IV Hyperモンゴルプロジェクト2005の報告書が完成いたしました。こちらについては随時更新する予定ではありますが、上記にて公開させていただきます。
それでは、今週末皆様にお会いできることを楽しみにしております。
報告:第15回スカウティング研究集会
先日(2005年11月19日)、第15回スカウティング研究集会にて「情報技術とローバーリング」について発表いたしました。K君作成の発表資料をこちらに公開させていただきます。
さて、次は12月17日に英語で15分の発表です。準備をがんばろぉー。>みんな。
ミルスペックボーイスカウト
奄美大島滞在中に放映されていたプロジェクトXをビデオにとっておいたので、昼食を取りながら見てました。今回のテーマはプリンス自動車とその開発したスカイラインGTでした。スカイラインGTにて使用されているエンジンは、もともとはゼロ戦のエンジンを作っていた中島飛行機の出身者が設計・開発したとのこと。実は、プリンス自動車だけでなく、スバルも起源を中島飛行機としています。つまりスバルの水平対向(ボクサー)エンジンもその起源はゼロ戦であるということ。
軍事のために研究・開発された技術の性能・機能がとても良い事は想像すれば分かると思います。実際にインターネットなんかは、そもそもアメリカでの軍事研究から発生したものです。日本に軍を作れというわけではないですが、軍事利用できるくらいの性能・機能を追及しないと、世界で通用するモノにはならないと思うことは良くあります。そういう意味ではボーイスカウト出身者が作ったGregoryのザックが、軍隊でも採用されているというのは誇るべきでしょうか。
(ミルスペックどころか、11月の新潟の寒さに耐えられないエリートボーイスカウト達(笑)。ちなみに写真上部の布団があるところにも一人埋もれています。)
ということで、本日の提案。ボーイスカウトの野営技術をミルスペック(Military Specification:軍事規格)レベルまであげるべし。そのためには、中・高生レベルでのプログラムのレベルをあげる必要があります。また、ジャンボリーなどという中途半端なお遊びキャンプなどやめてしまい、レイドゴロワーズのような過酷なアドベンチャーレース等を開催してみては如何でしょうか?各国のボーイスカウト対抗で、1週間くらいで海や山での移動を競争させる。好戦的過ぎるかなぁ。