「科学的な指導力ならスコット、素早く能率的に旅することにかけてはアムンゼンが抜きん出ている。だがもしあなたが絶望的な状況にあって、なんら解決策が見いだせないときには、ひざまずいてシャクルトンに祈るがいい」
世の中にいろんなスタイルの指導者・リーダーがいる。上記の言葉は、南極冒険の3探検家(それぞれ探検隊のリーダー)について、それぞれの特徴を説明したものである。絶望状態からの帰還を果たしたリーダーシャクルトンの漂流記「エンデュアランス号漂流」は、今後なんかしらの組織のリーダー、隊のリーダーになる人にお薦めします。
シャクルトンをテーマにした別の本「史上最強のリーダー シャクルトン — 絶望の淵に立っても決してあきらめない」の目次を見ただけでも参考になりそうです。
序章 並ぶ者なき史上最強のリーダー
第1章 何事も恐れずに、寛大さを持て
第2章 身分、地位よりも、意欲で人選
第3章 階層を破壊すれば、結束は固まる
第4章 命令しなければ、人は動く
第5章 過去を捨てることで、最善の選択ができる
第6章 試練とは、突破するためにある
第7章 絶望を乗り越えてこそ、目的地へ
第8章 シャクルトンは、すべての人に受け継がれる
「命令しなければ、人は動く」なんてのはなかなかしびれますね。自らの意思で活動をするもの、組織のボトムアップからの提案・活力で動いている組織が強い・長続きするんですよね。ローバー組織についてもそれが当てはまる気がします。