「木を切ってはいけません」「テントを建てても側溝を掘ってはいけません」「直火の焚き火はいけません」
最近の野営活動における指導では、このような注意が多くなってないでしょうか?環境保護という名目上、環境に対して少しでも悪いと思われることは全て禁止する。しかもその教育を小・中学生という若い頃から徹底させる。確かに若い頃に見につけたことは、大人になってからも離れず生活習慣として定着します。しかし、この「・・・はいけません」教育は本当に良い教育方法なのでしょうか。
私が小・中学生だったころはまだ「環境」は流行っていなくて、「薪がなかったら、燃えそうな木を切り倒して来い(実際には立っている木は燃えませんが。。。)」「テントを建てたら、雨に備え、必ず側溝を掘れ」「ガスストーブなど邪道だ、直火、命」という指導を受けてきました。そんな中で、自然での活動の楽しさ、厳しさを学んだのと同時に、その貴重さも身をもって感じてきたような気がします。
せめて若い頃は、「・・・・してはいけません」という指導法より、もっと純粋に自然、環境に触れさせて、その楽しさを植えつけたほうが良い教育法だと思うのです。確かにあらゆることを論理立てて禁止させることはできます。しかし、それは他人からの押し付け、言われたからやるということであって、自らそうしたいと思ってやった行為ではなくなります。自ら自然の楽しさ、貴重さを知っていてこそ、自らそれを守ろうとするのではないかと思うのです。
ということで、山に入れ、海に入れ、林に入れ!楽しく行こうぜ。