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年別アーカイブ: 2005
報告:Wedding Party Produced by Boy Scouts
先日、ご案内したN君の結婚式2次会について、昨日無事終わりました!今頃、新郎・新婦はモルジブへ行っております。2次会については当初はいろいろと考えていましたが、さすがに幹事の僕を含め、司会や余興をお願いしているボーイスカウトの仲間もみんな社会人で、事前準備にあまり時間をかけられませんでした。けど、当日のアドリブも含め、良い2次会になったのかなぁと思います。
以下が当日の役割分担と、それぞれボーイスカウトでの海外派遣参加歴。
幹事:僕(特別海外派遣(カナダ)、バングラ、ネパール、モンゴル)とEさん(バングラ)
司会:I君(バングラ、ネパール、ギリシャ、モンゴル)とY君(バングラ、韓国)
音響:O君(特別海外派遣(ブラジル)、ネパール)
映像:K君(バングラ、モンゴル)
受付:I君(バングラ、フィリピン、モンゴル)とO君(バングラ、ネパール、ギリシャ)
写真:I君(バングラ、ネパール)
スピーチ:Dさん(日本連盟国際コミッショナー)
ボーイスカウト日本連盟の国際系は、ほぼずべて抑えています。。。これも新郎の人望・人徳のお陰でしょう。ひさしぶりにみんなとあえて、話ができて楽しい一時でした。準備が多少足りなくても、その場で対応できる対応力は、Be preparedを実践している証拠でしょうか。N君とお嫁さん、末永くお幸せに!
Think Globally, Act Locally. and Act Globally!
Think Globally, Act LocallyとはNPOの世界に限らず、よく言われますよね。地球規模で物事を考え、自分のできる範囲、自分の地域で実行する。振り返ってみると、Pax IV Hyperのネパールプロジェクトを始めるにあたり、そういう考え方をしてたような気がします。当時バングラデシュでのプロジェクトを一通り経験し、じゃあボーイスカウト日本連盟から離れて自分達で何かをしたいと考えたときに世界地図を眺めました。そして、バングラデシュで毎年大規模に発生する洪水などの水害はどうすれば解決できるか。その答えの一つとして川の上流=ネパール付近に木を植え、山の保水能力を高めるということがあると思い、ネパールを選んだのです(もちろん、ネパールにした理由は他にもあります。)
で、これ、Act Locallyで留まっててはもったいない、と思うわけです。そこのLocalの活動で得た知見・経験をGlobalに適用できないのか、というのが本日の問題意識です。なんかしらの活動をしたわけなので、似たような方法や内容で、他の国でもそれをできるのではないか。もしくは、似たような活動を世界に広めるためにルール作り、啓蒙活動をできるのではないか。そんな次の一歩であるAct Globallyのためにも、今週末、以前ご案内した「Pax Workshop for Emerging Scouting」を開きます。大変ありがたいことに、今回はボーイスカウト関連の偉いポジションについている方が出席してくださるのです。ということで、僕らの経験をその偉い方に伝えて、偉い方がトップダウンから動き、僕らは僕らでアドバイスを貰い、再びボトムアップから動いていく。
また、Act Globallyのためには、やはりGlobalが見えるポジションにいないと駄目だと思うのです。地域だけで活動していると、地域のことしか見えず、地域のことしか考えられなくなり、部分最適解に陥ってしまうのではないか。そういう意味では、我々のグループ、活動が常に見晴らしの良いところ(Vantage Point)にいることも重要になるわけです。ということで、ワークショップの直後には半年ぶりにPax IV Hyper総会を開きます。
you make the difference.
パキスタンがんばれ!
10月8日にパキスタン北部で地震が発生し、11日の時点で、すでに死者が2万人、家を失った人が250万人いらっしゃるそうです。私はパキスタンには行ったことはないのですが、大事な友人が何人かいて、思い入れのある国なんです。パキスタンはそもそもバングラデシュ(私は4回渡航)とインドと同じ国で、この数十年間にそれぞれが独立した経緯もあります。
(メキシコにて、バスの中で、WWF Pakistanに勤めていたパキスタンのアリさん(サングラスの方)とともに。)
で、何か私もパキスタンの為になりたいと思い、会社で募集していたパキスタン地震救援金に、小額(数千円)ではありますが、募金しました。募金されたお金については、その総額と同額を会社からも寄付され(マッチングギフトといい、寄付金額が会社の協力により2倍になって寄付されるという仕組み)、ジャパンプラットフォームという国際人道支援機関に渡るそうです。ジャパン・プラットフォームとは、難民発生時・自然災害時の緊急援助をより効率的かつ迅速におこなうため、2000年に発足したNGO、経済、政府が対等なパートナーシップの下、三者一体となり、それぞれの特性・資源を生かし協力・連携するシステム、だそうです。
パキスタンでは、ボーイスカウト活動も活発で、とても優秀で、素敵なスカウトがたくさんいます。パキスタンの皆様、がんばれぇぇーーー!!!
特定非営利活動法人パックス・アース誕生
長年の念願でしたパックスの法人化がついに実現いたしました!
■「名称」特定非営利活動法人パックス・アース
■「主たる事務所」神奈川県川崎市幸区
■「登記日(設立日)」2008年10月07日
■「目的等」この法人は、地球や人類に対して、環境保全及び青少年教育に関する事業を行い、地球規模の公益の増進に寄与することを目的とする。
この法人は、上記の目的を達成するため、次に掲げる種類の特定非営利活動を行う。
(1)環境の保全を図る活動、(2)国際協力の活動、(3)子どもの健全育成を図る活動
この法人は、上記の目的を達成するため、次の事業を行う。
特定非営利活動に係る事業:子ども達や青少年を対象とした教育活動
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(左がNPO法人認証申請に行った神奈川県庁で、右がNPO法人登記申請に行った横浜地方法務局川崎支局)
以下のような日程で、手続きが完了いたしました。
□2008年06月18日:NPO法人認証申請書類を県庁に提出
□2008年09月24日:NPO法人認証完了
□2008年10月07日:NPO法人登記申請書類を法務局に提出
□2008年10月10日:NPO法人登記完了
より良い活動を、より長く。その為の法人化ですから、これからも皆様にはご協力のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
旅行部門 by ボーイスカウト?
国連加盟国のほぼすべてに支部を持っており、アウトドアや自然に強いボーイスカウトが旅行会社を持ったとしたらどうなるか?
かなり楽しげなエコツアーを企画できそう。
かなり楽しげなアウトドアツアーを企画できそう。
ボーイスカウトに収入が少し増えそう。
新たな国際貢献の手段ができそう。
だめかなぁ?最近は非営利組織でも自ら稼がないと駄目だから、こーゆーのもありかなぁと思いました。
情報量についての考察
文字と音声と映像の情報量について考察してみました。最近本を読みます。最近CDで講演を聞いたりします。また最近DVDで映画を見ました。で、考えたわけなのです。いわゆるデジタルの情報量にすると[文字(本)<音声(CD)<映像(DVD)]という関係になりますが、実際に人間がそれらから得る知識・知見・印象・情景というのは、必ずしもデジタルな情報量には比例しないということ。本で書いた情景のほうが、映像で表現された情景より、表現豊かであったり、受けての脳みそ内での脳内変換みたいなのを利用する関係で、豊かになっているのではないかという話です。また同じ言葉でも文字として読むのと、音声として聞くのでは受け取り方が違うというのも実感しました。講演会のCDなんかは、文字で読んだとしたらきっと何も思わなかったんだろうけど、音声として講演者の口から直接聴くと(録音されたものだけど)、何かエネルギーを感じ、すんなりと受け取れます。
これらはすべて紙や電子的なメディアの話ですが、さらに考察を広げると、同じ音声でもCDプレーヤーから受けるものと、実際の生身の人間から受けるものでは変わってくると思うのです。これって、何の違いなのでしょうか。受け取っている音声情報は同じはずなのに。。。まぁ、講演者の姿を見れるという意味では、若干視覚からも情報を得て、オーラみたいなのを感じているのでしょうが。で、だからこそ、ボーイスカウトが重要視する自然の中での実体験を通した活動が必要なのです。テレビや本では、やり方やノウハウは擬似的に学べるかもしれないけど、やはりリアルには敵わないと、これが言いたかったのです。
ちなみに上記の考察とは関係はありませんが、私の生活パターンとして、忙しくなってくると以下の順序で情報の発信・受信が減ってきます。[BLOGへの書き込み⇒WEBの閲覧⇒PCメールの発信⇒読書]。つまり、ちょっとでも忙しいとさくっとBLOGへの書き込みが減ります。反対に文庫本をいつも1冊は持ち歩いているので、読書はわりといつでも出来る体制ですし、暇さえあればサッと読むようにしています。
つーか、今日も忙しかったのに、結局書き込みをしているし(上記説明と矛盾)。本当はパックスメーリングリストにいくつかメールを送りたかったんだけどできてない(これまた上記説明と矛盾)。明日こそ、やるか。
NPOにおける非プロフェッショナル幹部の養成について
先週、チュニジアでのボーイスカウトの世界会議に参加したAさんから、その感想、印象についてのメールを頂きました。また、パックスのUさんはユースフォーラムに参加され、写真を見せてもらいながら、世界ユースフォーラムの話を聞かせてもらいました。僕はこれらの世界会議、世界フォーラムというのは参加したことはありませんが、上記二人の話を伺いながら、NPOにおけるリーダー養成について考えておりました。
この問題意識の発端は、Aさんからのメールにあった、「国際協力プロジェクトを経験したスカウトを糾合して国際問題に取り組まないと、(国際的な意思決定の場での活躍から)益々遅れます。」という文章でした。このような国際的な舞台では、本来は英語が喋れるのは大前提で、それに加え提案能力、交渉力、プレゼンテーション能力、論理の組み立て方、政治力、そして国際舞台での人間的な振る舞い?みたいなのが必要ということなのだと思います。(といっても僕も経験がないし、僕自身それら能力を身につけているとは思いませんが)
で、ボーイスカウト日本連盟や、その他のNPOではこのような国際舞台で活躍できる幹部をどのように育成するかが問題なのです。そのNPOでプロフェッショナルとして所属・業務をされている人については、そのNPOの組織構造・人材教育システム内で教育されていくのでしょうが、ボランティアとして参加している多くの人たちを教育するのが難しいわけです。ボーイスカウトにおいては、青少年の指導者になるための訓練、指導者の指導者になるための訓練はありますが、ボランティア組織を運営したり、組織を代表して戦略を立てたり、議論をするような教育はあまりされていないのが現状です。
ということで、2つの選択肢。
1、すでに幹部として活躍できる人を、そのNPOの意思決定機関に取り込む
現状は、人材の選び方は別にして、こちらのポリシーでやっている気がします。
2、そのNPOとして、幹部を育成するシステムを作る
僕はこれが現在のボーイスカウトに必要だと感じています。ローバース会議やユース委員会等もありますが、任期が1,2年で、しかも会議は年に数回では、意思決定の場を見学は出来るけど、自ら提案・議論ができるようにはならないと考えています。
やや長くなりました。文章で伝えるのは、難しいですね。話しながらなら2,3分で伝えられると思うのですが、文章の場合はしっかりと段取りを得ないと駄目だから、どうしても長くなってしまいます。Less is Moreなので、なるべく要点を抑えるように書いたつもりですが。さて、朝飯でも食うか。。。。
Wedding Party Produced by Boy Scouts
10月下旬にパックスの仲間でもあるN君がご結婚されることになりました。で、結婚式の2次会をボーイスカウトの仲間に幹事としてやってもらいたいということに。幹事といっても、司会、会場、余興の内の一つ、会計、撮影等、すべてをやることになり、2次会の参加者で且つ手伝ってくれそうな人を募ったところ、ほとんどがパックスのメンバーだったのです。
さて、ボーイスカウトが結婚式2次会を運営するとなると、どうすべきか。いろいろと打ち合わせはしているのですが、なかなか意見がまとまらず。キャンプファイヤー的な要素を入れてボーイスカウト色をつけるか、それともN君が主に活動していたバングラデシュ的(イスラム的?)な雰囲気を醸しだすか、それともIT業界に勤めている人が多いので、ハイテクでまとめてみるか。アイデアはたくさん出てくるのですが、あまりにバックグラウンドが多様な人間が集まっているため、方向性が定まらないのです。。。まぁ、この多様性、Bio Diversityこそが楽しみのうちの一つなんだけどね。
何か、良いアイデアがありましたら、まだまだ募集中ですので、教えてくださーい!
情報過多?いやいや処理能力の不足です。。。
情報技術が発展し、あらゆる情報がWEB経由で取れるようになってきた。仕事柄、一日の半分以上の時間はコンピュータの前にいる。けど、やはり読書や体験学習のほうが、知識獲得、学習のためには向いていると思うことも多い。WEBでの情報収集は、細切れになった情報をちょっとずつ集めるのには向いているが、体系だった知識の獲得には向いていない。また、そもそも、コンピュータのディスプレイじゃ長文を読みにくい。また、技術を習得したいときも、何冊かの本を読むのよりかは、一回それを使ってみるなり、やってみてしまったほうが簡単に習得できると思う。百聞は一見にしかずを改良して、百読も一動にしかず?
(初公開!僕の机の一角。読むべき文庫本13冊。ハードカバー8冊。技術書2冊。雑誌3冊。)
けど、実際にやるチャンスがなかったり、自分だけじゃできないこともあるから、やはり本に頼ることも多いんですよね。ま、バランスバランス。最近は、海ばかりで、山や森に帰ってないから、来週はパックス社会人部隊で、新潟に農作業へ行く予定です。身体はって、学習してきます、日本酒の恐ろしさを(笑)。
郷中教育
子どもたちに…いにしへのいろはことば—島津日新公いろは歌という本を読みました。で、WEBでよく調べてみると、この本の基になった郷中教育が、実はボーイスカウトのお手本だったらしいということが出てきました。ボーイスカウトをすでに20年間やっていますが、そのルーツの一部が日本にあったとは初耳だったので、やや興奮気味に書き込みをしています。
そもそも郷中教育とは、14世紀くらいから薩摩にて行われていた師弟教育で、異年齢集団を形成させ、学舎で学ばせ、知・徳・体の調和のとれた人格形成を目指した教育法だそうです。この郷中教育が行われていた薩摩の出身者には西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎等がいるそうです。ボーイスカウトの創始者のベーデンパウエルが1908年にこの郷中教育について研究をし、良い部分をボーイスカウトに取り入れたそうです。(郷中教育とボーイスカウトは無関係であると、強く主張されているWEBもありましたが、ここではその真偽を問うことはあまり意味がないので、やめておきます。)昔の日本は(も?)輝いていたんだなぁー。