先週末、早稲田大学学生会館で開かれたモンゴルプロジェクトの報告会に参加してきました。ローバースカウト(ボーイスカウトの大学生年代)の国際協力プロジェクトとしてはバングラやネパールもあるのですが、どれにおいてもどうも本質的な問題が解決されていない気がします。教育活動としての参加者の自己研鑽という側面と、地域や環境に対する開発協力という側面のどっちつかずになってしまっているという状況。少しずつ成長しているとは思うのですが、所詮ちょっとした改善の連続で、非連続的な進化が出来ていない。
ということで、個人的な今後のネパール・モンゴルに対する提案・指針をメモっておきます。
■1、ボーイスカウトの国際協力プロジェクトのモデル化(価値の検討)
⇒ バングラ・ネパール・モンゴルについて、ローバースカウトの国際協力プロジェクトとして一般化・モデル化する。そのモデルを他国に輸出したり、そのモデルを基に次なる一手を考える材料とする。
■2、他国連盟・他団体との新しい・深いコラボレーションの検討
⇒ CJK(台湾・日本・韓国)がフィリピンでやっているプロジェクトもあるにはあるが、かなり不安定なプロジェクト実施(2,3年に1回?)になっており、多国間という意味ではうまく行ってないのではと思う。そういう意味では、バングラ・ネパール・モンゴルといったある程度安定しているプロジェクトに第3国が加入するのは良いアイデアだと思う。また、より専門性を高めたり、新たな視点を得るためにも他団体とのコラボレーションも意義があると思う。
■3、アカデミック(学会発表)な世界への進出
⇒ プロジェクトの結果を、ボーイスカウトの内部だけでの発表にとどめず、学術的な場面での発表や、NPOの活動報告のような場所でも発表できるようにしたい。そのためには、プロジェクトの実施方法や中身において、学術的にも価値のあるようなことをやる必要がある。
■4、大型助成金(できれば複数年度ベース)の獲得
⇒ プロジェクトを複数年度安定的に実施するにはやはり経済的支えは重要。また、助成金を獲得できるだけの実績や、助成金獲得作業に必要な書類作成・事務能力の向上も求められている。
■5、現地でのフィールドワークとその結果のデジタルコンテンツ化
⇒ Googleで検索しても、ボーイスカウトのバングラ・ネパール・モンゴルでの活動がほとんど出てこない。情報化社会において、これは大問題だ!ということで、次回のネパールの活動以降、検索に引っかかり、さらに高品質なコンテンツを用意したいと思う。