来年度より、ネパールやモンゴルのプロジェクトが、Pax IV Hyperや早稲田大学ローバース主催からボーイスカウト日本連盟主催になるよう、現在準備中です。また、その一環で環境再生保全機構の助成金に対して、バングラ・ネパール・モンゴル・フィリピンプロジェクト合同で応募をしようと作業をしております。そんななかで感じた二つのことをメモしておきます。
■過保護に対する懸念
現状のバングラデシュ・フィリピンの両プロジェクトに対しては、ボーイスカウト日本連盟から活動資金が供給されています。それにより参加者は渡航にかかる費用のうち、半額だけでプロジェクトに参加できることになっています。つまり参加者はお金の心配をする必要が無い。一方で、ネパールやモンゴルのプロジェクトでは参加者が積極的に活動して助成金等を獲得してこない限り、全額自己負担になってしまう状態にあり、助成金に対しても貪欲で、プロジェクトの運営についても主体的になっているように思います。バングラやフィリピンプロジェクトが屋内で飼われたペットの犬だとすれば、ネパールやモンゴルは野生の狼といった感じでしょうか。過保護はよくありません。体力は衰えるは、免疫力はなくなるはで。
■参加者と主催者の関係に対する懸念
また、バングラやフィリピンプロジェクトは主催者ボーイスカウト日本連盟、参加者ボーイスカウトの加盟員という構図です。ネパールやモンゴルプロジェクトは主催者=参加者という構図になっているので、意思決定・行動決定が非常に迅速且つ効率的になされています。このあたりの運営方法も、日本連盟主催化に対して検討すべき事項だと思います。