続いてレクチャーの後に行われた生ごみプログラムの報告です。
生ごみは可燃物ではあるがコンポスターを使うことで省エネルギー、
生ゴミの減量化と再資源化にあります。ごみの分別や、その後の処理について全国的に
確立したシステムがないことが深刻なごみ問題の一つとなっているネパール。
そんな中で、生ごみ処理に対する対応策として、私たちは今回、コンポスターの使用を提案しました。
私たちは、プログラムが実施された前に、2日間をかけてコンポスターを制作しました。
当日のスケジュール的には、生徒60名ほどの前で、レクチャーで“コンポスターとは?”といった概論を説明した後に、実際に私たちが事前に学校に訪れた際に作ったコンポスターを用いて、その使用方法について説明しました。
コンポスターという言葉を初めて聞いたという生徒。聞いたことはあるけれど見たことがないという生徒。実際に家にコンポスターがあるという生徒。様々な生徒がいました。
実際に、コンポスターの
生ゴミ投入
全体を混ぜる
乾いた土をかける
という段階を生徒たちに体験してもらった際の写真です。
生徒たちに実際に体験してもらう方がより身近にゴミの減量化に向けた意識がわくと考え、60名の生徒を4グループに分け、少人数で体験する時間を多く設けました。
生徒たちは、自分たちの給食の残り物がどうやったら肥料の多い土になるのかと、とても関心を寄せている様子でした。
コンポスターは、一度生ごみを投入すると、次の投入まで時間を有することや(生ごみ分解の関係により)、野菜の皮・鳥の骨などは投入できないことなど、不便な点もあります。しかし、コンポスター作成から一週間経過観察をしてみたところ、東京の土よりも分解が早いことを実感しました。
そのため、ネパールにおける生ごみ処理の方法の一つとして今後もコンポスターの導入は多いに役立つのではと感じています。
プログラム一日目は、ごみ問題について理解するレクチャー、リサイクルの第一歩としての生ごみプログラムの2つでした。
プログラム2日目は、分別学習と可燃ごみ処理について生徒たちとともに考えていきたいと思っています。