■本多昌希
9月7日に12時15分からUjjwal Shishu Niketan Academy にて行われたこのプログラムの目的は、
ネパールの学校の生徒に正しいゴミ分別の習慣をつけさせることでした。
このプログラムを通して、生徒たちがレクチャーで習ったごみ分別に関する内容を覚えているかどうかを測り、
生徒が校内でごみ分別をできるようにすることを目標としました。
まず、ごみ拾いを実施しました。
競争形式でごみ拾いを実施することで生徒たちの意欲度を観察しました。
案の定、生徒たちは夢中でごみ拾いを行っており、非常に楽しそうでした。ごみの量も、予想していた各グループビニール袋3個分を上回る量を集めてくれました。
大きなごみを拾っては、“Is this burnable garbage?”
とKORCと我々のもとへ走って尋ねてはすぐ去っていくのです。
焼却炉の周囲等の危険な場所でのスタッフの監視が足らずに、生徒が多く侵入してしまいました。そのため、危険な場所に生徒が入ってしまった場合の対策方法や監視人数を細かく設定しておく必要があったと反省しています。
ゴミ分別終了の合図と共に、生徒を一斉に集めました。
生徒たちが分別を間違えた数を数え、グループごとの平均を集計しました。結果は、Aグループは1ミス、Bグループが0ミス、Cグループは1ミス、Dグループは13ミスでした。
続いて、教室へごみ箱を設置しました。
生徒とスタッフが2つに分かれて学校の各教室を周りながら
ごみ箱とごみの分別表を設置しました。
この分別学習プログラムでは分別を実際に行う環境を整えることを第一に取り組むべきだと感じました。結果としてごみ拾いとごみ箱の設置にかけた時間は30分でしたが、ごみ箱を設置する等のごみ拾いの環境を整える作業の方を多く時間をとり、その環境整備を評価できるような目標を立てるべきでした。
それでも生徒たちは、目の前にあるごみを拾うことで
“I am so happy because my school is clean.”
(学校が綺麗になると幸せになる)と語ってくれるように
生徒1人1人の意識レベルを改善する目的は達成できたと考えています。
このプログラムの目的は、生徒たちにごみを捨てる習慣をつけさせることです。これからも引き続き、①KORCが配布したエコバックを利用しているか②ごみを分別してごみ箱に捨てているかを隈なく経過観察したいと思います。