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Mongolia Project 2019 渡航報告

Pax Ⅳ Hyperは世界で発生する社会問題を対象に、10年以上にわたりプロジェクトを実施してきました。現在進行中のネパールにおけるプロジェクト(NJSP)では環境問題を中心に取り組んでおり、ネパール人スカウトの協力のもと現地小学校でのゴミ処理施設設置などの活動を続けています。
 このネパールでの活動経験により得たノウハウを生かし、異なる地域の社会問題にアプローチすべく本プロジェクトは設立されました。モンゴルは過去にPax Ⅳ Hyperの活動実績があり、本プロジェクトにより再始動されました。過去のプロジェクトではモンゴル人スカウトの協力で、母子家庭支援や証券取引所の見学など経済に重点を置いたプロジェクトを実施していました。本プロジェクトでは過去の活動内容に囚われず、モンゴルにおける社会問題の解決を目的に活動する予定です。


2019年の渡航ではカウンターパートとなるモンゴル人ボーイスカウトとの関係構築を目標に、現地の視察やスカウト間の交流キャンプを行いました。モンゴルのスカウトとは渡航以前からオンラインミーティングを重ね、プロジェクト内容を決定しました。実際に渡航すると彼らはとても暖かく迎えてくれて、自国の文化や生活の様子を紹介してくれました。遊牧民の作法、食に対する姿勢や動物との関係など、今に息づく知識はどれも驚きに満ちています。


国立公園で行われたキャンプではお互いの文化について学ぶだけでなく、モンゴルの社会問題についてもディベートを行いました。急速な経済発展の陰で、現在モンゴルでは様々な問題が発生しています。首都ウランバートルには仕事を求め各地から人が流入しており、現在は全国人口の約半分が生活していると言われています。この極度な一極集中により、大気汚染や貧困問題など、深刻な問題が生じるようになりました。また首都圏だけでなく、地方でも雇用の減少や教育機会の不平等などが問題視されています。
これらの問題に対し、ボーイスカウトとしてなにができるかが今後のテーマです。モンゴル人スカウトと協力し、社会問題の解決、そしてより良き社会の実現を目指していきたいと思います。


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