一昨日、「ダーウィンの悪夢」というアフリカはタンザニアを舞台としたドキュメンタリー映画を見てきました。ストーリは以下のとおりです(映画公式WEBサイトからの引用)。
淡水湖では世界第2位の大きさを誇るヴィクトリア湖。そこは、生物多様性の宝庫であることから「ダーウィンの箱庭」と呼ばれていた。その湖に、今から半世紀ほど前、ささいな試みから、新しい生き物が放たれた。この大食で肉食の外来魚ナイルパーチは、もともと生息していた魚の多くを駆逐しながら、どんどんと増え、状況は一変。湖畔の町にはナイルパーチの一大魚産業が誕生し、周辺地域の経済は潤う。しかし、一方では、悪夢のような悲劇が生み出されていった。
新しい経済が生み落とす貧困、売春、エイズ、ストリートチルドレン、ドラッグ、湖の環境悪化……。まるでドミノ倒しのように連鎖する。さらには、ナイルパーチを積みにやってくる飛行機がアフリカへ運んでくるものにも驚くべき疑惑が……。
ナイルパーチは日本にも輸出されている魚だ。強大な資本主義が世界を覆いつくそうとする今、本作で情け容赦なく暴かれていく悪夢のグローバリゼーションは、決して遠い世界の出来事ではない。
我々が直面している、環境問題、貧困問題、社会問題が、いかにそれぞれが相互に関係しあい、複雑な問題であるかがよくわかります。 しかし、難しいからといって諦めるのではなく、自らができることを少しずつでもいいから、実行していくべきだと、映画を見終わった後に思いました。
是非、見てみてください。そして、ネパールやモンゴルで僕らが取り組んでいる問題について、再度考え直してみると、いいのではないかと思います。