9月6日は、プロジェクト準備日として
翌日に迫った可燃ごみプログラムの準備を行いました。
各プログラム担当を中心に、最終確認を行います。
その後は、休息日として思い思いの1日を過ごしました。
お散歩をしてネパールの風を大いに感じています。
また、この日はKORCがカトマンズ郊外にある仏教寺院を案内してくれました。
カトマンズは標高1,300mを超える場所に位置します。
カトマンズに暮らす人々や住まい、食べ物から独自の文化を知ることができます。
仏塔から眺めるカトマンズの景色は、非常に美しいものでした。
クルー達がカトマンズの町並みを楽しんでいると、
KORCのクルーの一人であるAshishが私たちにこのような話をしてくれました。
日本でも智慧を司る菩薩として知られている文殊菩薩が
カトマンズの街を作ったと彼は語るのです。
カトマンズ、パタン、バクタプルの3郡で成り立つネパール最大のカトマンズ盆地。
神話によると、太古のカトマンズ盆地は湖であったといわれており、
文殊菩薩がその湖の周りの山を剣で切り開いたといわれています。
実際、近年の調査でこの地は湖であったこととその湖の南側で地震が起こり、
湖の水が排水されて今のカトマンズ盆地となったことが明らかになったそうです。
世界中には、沢山の宗教があり、人々は宗教を心の拠り所として
日々生活を送っています。日本ほど無宗教で、クリスマスやお正月など
宗教が平等に許容され交じり合う国はないと言っても過言ではありません。
ネパールでは、人口の80%を超える人がヒンドゥー教を信仰しています。
仏教の開祖であるゴウダマシッダールタの聖地ルンビニーが
あることで有名なネパールは、意外にも仏教信者が10%と多数派ではないようです。
ネパールやインドには様々なストゥーパがありますが、
私たちが訪れたスワヤンブナート寺院は、ネパールで有名な仏塔のうちの一つだと言われています。
カトマンズの中心部から西に3kmほど離れた丘の上にあり、400段弱の急な石階段を上ったところが寺院の中心になっています。
ネパール最大の仏塔といわれているボウダナートの仏塔よりもはるかに小さい仏塔ですが、
ネパール仏教にとっては重要な仏塔です。この寺院は別名モンキー・テンプルと呼ばれるほど
猿が多く寺院では猿も信仰の対象となっているそうです。
実際に、小熊クルーが寺院の中で綿飴を買った途端、猿に奪われてしまいました。
四方を見渡すブッダの知慧の目が非常に印象的でした。
日本にも寺院は数多く存在しますが、私たちが訪れた仏教寺院は
他の外国で訪れる教会や寺院よりもどこか親しみがあり落ち着きのある寺院でした。
明日は可燃ごみプログラムの当日です。