Nepal-Japan scout project 2018-2019のレクチャープログラムを担当した小林飛翔です。今回はレクチャープログラムについて報告させていただきます。
今年度、我々Pax Ⅳ Hyper は「市民のごみ投棄を含む環境への不適切な行動・意識」(以下、ごみ問題に対する意識)の改善を目的として本プログラムをカトマンズ市内の小学校3校で展開しました。また、 本プログラムの前後で環境問題に関するテストを行い、その正答率を上げること、及びごみ問題に対する意識を生徒それぞれにもってもらうことを本プログラムの目標としました。
本プログラムは、ごみ問題に対しての知識を生徒たちにもってもらうためのinputパートと、ごみ問題に対する意識を生徒自身にもってもらうoutputパートの2つのパートで構成されています。inputパートでは、ネパールの子供たちにとって身近な環境であるカトマンズ市内のごみ問題から過去日本で見られたごみ問題まで幅広く扱い、ごみ問題がネパールだけの問題ではなく世界的な問題であることを理解してもらうことができました。また不法投棄されたごみによる自然環境、動物へのダメージといった知識も我々と共有することができたと感じています。outputパートでは、我々のレクチャーを通じてネパールの小学生がごみ問題に対し思ったことをブレインストーミングを通して明文化してもらいました。また、その意見やそれに関連する絵を我々が用意したエコバッグに書いてもらいオリジナルエコバッグの作成を行いました。このオリジナルエコバッグは買い物等の際にビニール袋の消費を抑えることができるため、生徒たちには使い続けて欲しいと願っています。
また、レクチャーの前後で実施した環境問題に関するテストでは、正答率が平均で27%から67%に上昇しており、今回レクチャーでごみ問題を始めとした環境問題に対しての知識を生徒たちと共有でき、今回レクチャーを行った意義を実感しております。