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セイネンサンカク〜04

こんばんわ。市河です。

世界ユースフォーラムシリーズ1発目です。テーマは、「若い人(Young Adult)は何を求めているのか?」です。つまりは「若者はスカウティングもしないで何をやってるんだ一体!?」とゆうことです。一部のアジア太平洋地域の国をのぞいては、多くの国でスカウト人口の減少が顕著です。ユースは何に興味があって、何がやりたくて、何を求めているんだろう、という議論が、フォーラムにおいて、いくつものグループの中で議論されました。
 日本国内でも、スカウトの数は決して増えていません。サッカーだったり塾だったり、色々な活動があり、コミュニティがあり、親の考えも含めて子供たちは活動の選択を迫られます。実は僕も、部活動に熱中し、スカウティングから長い間離れていたことがありました。加えて、こういう事を学びたい、こういうコミュニティに参加したいというニーズに合致していなければ、子供は集まりません。一体ユースは何を求めているのでしょうか。これには社会の情勢が大きく関わってくると思います。
 この議論に参加した僕が、一番驚いたのは、国や地域によって発言の内容がまったく違っていたこと。ある人は「雇用」こそ若者の最大のニーズだと言い、ある人は「レジャー」だと言う。ある人は「技術や資格」だと言い、ある人は「刺激と創造」だと言いました…。住んでいる国や地域によって、ユースの置かれている状況は全く違うし、個々のユースが何を求めているのかについては、もっと複雑に差異があることに気がつきました。

 当時僕は、青年参画という言葉の意味を、「ユース(スカウト)のやりたいことをやらしてあげること。そしてそれが社会全体の方向性に合致していること」だと極解していました。そしてそれを実現してあげないと、スカウティングに未来はないんじゃないかと、考えていました。今思うと、相当間違っていますね。
 子供達や若者達が何をしたいか、もしくは彼らは何を学ぶべきか、という議論の答えは、国や文化、経済や社会によって大分違ってきます。これについて、スカウティングという運動そのものが統一的な答えを出すことはできないと、僕は今考えています。では何を考えればいいのかというと、周囲の環境に左右されない普遍的な物事が何で、それをいかにスカウティングが提供していくか、ということだと思います。

 皆さんは、日本のユース、つまりビーバーからローバーまでの世代の青少年たちが、何を求めていると思いますか?ユースが日本の社会における良き生活者として何を得ることが、最も重要だと思いますか?そしてそのためにスカウティングは何を提供することができると思いますか?


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