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作者アーカイブ: Pax IV Hyper

カブトムシ

昨日、大学の構内の林でカブトムシを見つけました!しかもオス。野生のカブトムシを見たのが小学生以来だったので(クワガタは良く見ますが、カブトムシのオスはめずらしいですよね?)、激写。ちょうどカナブン達と樹液をめぐって争っているところでした。

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ただしい、日本の夏、ですね〜。美しい日本の自然。

インドネシア渡航の詳細

2006年7月21日からインドネシアに行くと先日の投稿で書きましたが、その日程が確定し、内容も送られてきました。個人的な予習も兼ねてこちらにまとめておきます。

■団体
 派遣元:地球環境行動会議(GEA)
 カウンターパート:インドネシアの地方先住民族開発協会

■目的
 地球環境行動会議のプロジェクトの一つにヴァーチャルグローブという途上国の環境NGO活動を支援するものがあり、支援対象国のNGOの活動が、実際に資金を提供するに有効なものかどうか検証すること。

■日程
 7月21日(金) 東京→香港→ジャカルタ [ジャカルタ泊]  7月22日(土) ジャカルタ→ウジュパンダン→ケンダリ  [ケンダリ箔]  7月23日(日) 現地の環境NGO活動の視察・検証  [ケンダリ箔]  7月24日(月) ケンダリ→ウジュパンダン→ジャカルタ [ジャカルタ泊]  7月25日(火) ジャカルタ→香港→東京

■主な活動
 ・東南スラウェシ地方の先住民学生のための人権教育
 ・東南スラウェシ地方の先住民系組織の能力を高める
 ・北クリスス小地区の4つの村落における給水衛生
 ・少額融資援助を通して貧困コミュニティの経済条件を改善する
 ・北ブトンの野生生物保護区をコミュニティベースで管理、保存する
 
少しでも上記団体に貢献できるよう、少しでもパックスにフィードバックを掛けられるよう、そして、少しでもこの地球をよりよくできるよう、しっかりやってきます。

2006年春学期総括

僕が通う大学の授業は、今週が春学期最終週になっており、来週は期末テスト期間となります。僕は博士課程在籍ということで、受けている授業はないのですが、教えていた(教育体験)授業があり、それも明日が最終回になり、夏休みモードに入りつつあります。ということで、夏休みモードに入る前に2006年春学期の活動のまとめをしておきます。

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(ゴールデンウィークに行ったベトナムのある漁港)

■大学生活
 慶應義塾大学博士課程に入学してから約4ヶ月が経ちました。博士号を取得するために結果を出さなければならないというプレッシャーも感じてはいるのですが、新生活・教育体験・仕事に追われてしまい、個人的な研究は企画・計画段階にあり、あまり実装・評価等が進んでおりません。夏休みを利用して個人的な研究も進めなければと思っています。

■仕事
 4月からIBM東京基礎研究所で週2回研究員として働いているのですが、これがまたいい経験になっております。3月までいたソニーの研究所と比較を出来ること、分野的にもそう遠くはないこと、そしてスケジュールが決まっているためある程度かっちりしたペースで研究が進むことなどが勉強になりました。

■社会活動
Pax IV HyperからPax Circusを設立し、特定非営利活動法人として登記しようとしているのですが、いまだに書類(役員の住民票等)が揃わず、申請できていません。これが出来次第、法人としての活動・アピールが出来るようになるのですが。。。

とまぁ、ちょっと進捗の悪いところもあるので、そのへんは真摯に受け止め、反省し、夏に突入したいと思います。みなさんも春学期を見直していかがでしょうか。

ネパールプロジェクトの近況 その1

 はじめまして、ネパールプロジェクトクルーの者です。これから、ネパールプロジェクトの近況報告をこの場を借りてさせて頂きます。どうかよろしくお願いします。
 ネパールプロジェクトも、参加希望者が集まり始めてミーティングを週に1回、または2週間に1回のペースでできる様になりました。ですが、クルーはまだまだ募集しておりますので、もしも興味あるスカウトの方いらっしゃいましたら連絡を頂けたら幸いです。

 最近の近況報告としては、まだまだ始動したばかりであるので、クルー理念について話をしたり、またはプロジェクトへの参加動機を話し合ったりしています。プロジェクトでは「原点」になる部分であり、プロジェクトの運営などがつまづいてしまったときに戻ることができるようなところである大事な話し合いだと思いますが、抽象的であるこの部分の話題であり「つかめないところ」もあります。

「プロジェクトに参加したい」と思ったきっかけは?」

 誰もが何かしらのきっかけを持って参加してくれていると思います。中にはあまりたいした動機のない人もいたかもしれません(僕がそうでした)。最初のきっかけは「海外に行きたいから」、「木が植えたいから」というものかもしれません。それでも僕はいいんじゃないかなと思います。
 プロジェクトを進めていくと日本でネパールについて勉強したり、ネパールの国を見て歩いたり、ネパールのスカウト達と活動したり、また現地の実情を宿舎のおばちゃんから聞いたりと様々な体験をします。
その得られた経験によってプロジェクトに対するスタンスが変わっていけると思っています。

 このプロジェクトのクルー理念は「ネパールの自然環境保全」です。環境問題は多くの分野にまたがり、そして深いものです。とてもひとつのクルーが達成できる事ではありません。しかし、一人一人の参加者がプロジェクトから「どのような事をすればいいか」を考えていく中で、あとづけな自分の活動に対する考え方を見つけていってほしいと思っています。

そんなネパールプロジェクトがずっと継続性をもちながら運営されていく為に努めていきたいです。

インドネシアのスラウェシ島近海の離島へ

突然ですが、2006年7月21日(金)から7月27日(木)まで、インドネシアのスラウェシ島の近くの島にNGO活動の現地視察に参加することになりました。今回の渡航は地球環境行動会議(GEA)という団体に関わっている慶應の名誉教授の助手という立場での参加になります。

日程表を見たところ、目的地までは以下のようなルートを取るようです。
[ 東京→(飛行機約9時間)→ジャカルタ→(飛行機3時間半)→ケンダリ→(水路6時間-12時間)→ノースバトン→(水路4時間)→トロンビア ] とにかく、東京からはえらい遠い(直線距離ならたいした距離ではないけれど、交通機関の関係で遠い)のと、ケンダリ→ノースバトンの所要時間が6-12時間という曖昧さ(笑)。なんすか、これ。。。潮の流れとかに影響されるということなのでしょうか。それとも海賊でも出るのでしょうか。

移動が多いので、本を何冊か持って行かないとなぁ。飛行機の中では本は読めても、船の中じゃあ読めないかぁ。ちなみに昨日、この渡航にあわせるという意味もあり、新しいデジカメを買いました。高感度手ぶれ補正つき。これで船の揺れにも耐えられる!?

進捗報告3:モンゴルプロジェクト2006(モンゴルからのメール)

先日、モンゴルのローバースカウトから、彼らが考えるモンゴルの環境問題と、写真が送られてきましたので、ご報告・掲載いたします。

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問題1:大気汚染
モンゴルの首都ウランバートルに住む人のうち、約40%は郊外のゲル・エリアに住んでおり、そこの99%の人たちは冬場のストーブのために石炭を用いている。この石炭を燃やすことにより発生する煙が大気汚染の原因になっていると考えられる。

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問題2:ごみ
行政によるゴミ捨て場やゴミ箱が(おそらくゲル・エリアには)ないことから、このようにゴミのポイ捨てが目立つようになっている。景観的に問題があると同時に、住民の健康への影響も懸念されている。

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(ゲル・エリアの写真。通常建築での家に住む経済的余裕がなく、郊外にゲルを建てて住んでいる人が多い。)

現地の若者をこれらを特に問題視しているようです。これらの問題はボーイスカウトだけではなく、さまざまなステークホルダーを巻き込んで、議論し、制度をつくり、改善していけなければならなそうですね。

レジェンドサーファーに学ぶ人間性

暖かくなってきて、最近は1,2週間に1回は海に入るような生活になっています。水の中で身体を使う全身運動は、気持ちいいですね。海に入っているときも好きですが、海から上がりシャワーを浴びてから、近くのカフェ等でのんびり昼食を取りながら読書する時のけだるい感じも気に入ってます。さて、今日はレジェンドサーファー(伝説的なサーファー?ちゃんとした英語だとLegendary Surferかな)の行動や性格から僕が学んだ人間性を記しておきます。

■Gerry Lopez (ジェリー・ロペス)
「毎年12月、ハワイ・オアフ島のノース・ショアでは、高さ20フィート(約6m)を越える津波のような巨大な波が立つ日がある。日頃は先を争って海に出る多勢のサーファーたちも、こんな日ばかりはただ、砂浜に座ってこの計り知れない地球(ガイア)の力に圧倒されて波をみつめている。そんな時、どこからともなく現れたひとりの小柄な男が、静かに、まるで何事もないかのように海に入っていたかと思うと、20フィートを越える巨大な波の壁に、美しい一本の白線を描きながら、滑り降りてきて、また、何事もなかったように、静かに去ってゆく。それが、ジェリー・ロペスだ。」(ガイアシンフォニー第4番Websiteより)

ジェリーロペスは、そんなに筋肉ムキムキなわけでもないのに、誰も乗れない波に乗ってしまうそうです。海と一体になり、タイミングやバランスを取り、力を抜いてサーフィンをしているそうです。湘南の海においては、サーフィンをしている7割、8割の人がしかめっ面、ムキになって、かなりリキんで、波をつかまえようとしています。せっかくだから、笑顔で自然体で行きたいですね。

■Tiger Espere (タイガー・エスペリ)
「すべてがハイテク化、合理化された現代、私たちはたくさんのことを失っています。その中で一番大きなことは、この地球自体に対するラブ&リスペクト。地球とは人も自然も含むすべてです。古代の人は星や風や海と話ができたと思います。なぜなら彼らはそれらを愛し、敬意を払っていたからです。だからこそコンパスもない彼らに進むべき道を教え、その教えに従って彼らは航海ができたのです。ヒトにはそんなに素晴らしいチカラがあったのです。」(タイガーエスペリの言葉

カメハメハ大王の末裔であり、サーフィンの世界ではサーフレジェンドの一人である、彼は長く日本の鎌倉にも住んでいたそうです。そんな彼が、人間の極度の科学技術に対する依存、装置・人工物に対する依存に警鐘を鳴らしたのかもしれません。キャンプや旅行に行くとき、どのくらいの装備(荷物)を持っていきますか?装備の多くは、自分のスキルや考え方を向上・変えることにより減らせられると思います。

■Eddie Aikau (エディ・アイカウ)
「太古の時代、タヒチからハワイへと、地図も持たず、星だけをたよりにカヌーで航海して渡ってきたポリネシアン達。その先祖達に敬意を称して行われる、“ホクレア号航海”。(伝統的なカヌーを再現してポリネシアンスタイルで航海すること)伝説的なサーファー、エディ・アイカウは、栄えある第二回ホクレア号の一員としてこれに参加する。
歴史的な航海中、カヌーはモロカイ島沖で嵐に会い、高波で浸水する。暗闇の中、沈み行くカヌー。「このままでは全員死んでしまう。俺が助けを呼んでくる!」 エディは船に積んでいたサーフボードを抱え、荒れ狂う海に飛び込んだ。そして全速力でラナイ島に向かってパドルを始める。乗組員も、エディならそれが出来るかもしれないと感じた。なぜなら、彼以上に海の怖さを知り尽くした人間はいなかったからだ。
エディの姿は暗黒の嵐の海に乗組員を残したまま、見る間に消えて行った。」(World Tripより)

サーファーであり、ライフガードであったエディが、果敢にも他の人では乗れないようなビックウェーブに挑戦するのを称して、ハワイのサーファー達の間では、大きな波が来た時に合言葉のように、「EDDIE WOULD GO ! (エディなら行くぜ!)」というフレーズが聞かれるようになったらしいです。

以上、3人のをまとめると、力を抜き・自然体で、物に頼らず・自分にスキルをつけ、そして果敢にビックなことに挑戦すべし、ですね。

システムシンキング

進捗報告2:モンゴルプロジェクト2006(草原と文化の保全、どちらが大事か?)での議論に関連して、僕なりに図を描いてみました。システムシンキングという環境問題を取り扱う際にはわりとよく使われる手法で、もちろん下図ですべての要素をカバーしているわけじゃないし、それぞれの矢印の意味も状況によって変わってくると思いますが、上記の議論に対する答えの一つとして提示させていただきます。

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モンゴルプロジェクトメンバーは、この問題に限らず他のテーマにおいても似たような図を、みんなで議論しながら黒板に書いたりすると、問題が整理されたり、全体像の把握に役立つと思いますよ。簡単に結論を出したり、態度を決められるものとは思いません。現地でのプロジェクト実施の直前まで、みんなで考え、いろんな人に意見を聞き、検討し続けることになると思います。

Volunteer Vacations

Business Weekのサイトで見つけたVolunteer Vacationsについて。これは長期休暇を、リゾートでのんびりするとか、都会でショッピングをするとかではなく、社会的な活動に使ってはどうでしょうかという提案です。たとえば上記サイトでは、カンボジアでの地雷被害者への奉仕、スリランカでの津波被害からの復旧協力、グアテマラでの遺跡発掘の協力、ケニヤでの家の建設、もしくはアメリカ国内でのハリケーン被害からの復旧協力などのツアーを紹介しています。それぞれ、NPOや旅行会社が企画しているようです。

以前、「旅行部門 by ボーイスカウト?」という書き込みをしましたが、全世界のボーイスカウトが協力すれば、上記のに似たものかそれ以上のものが、一般の方に提供できると思うのです。旅行部門を設立することにより、一般の方に対して社会的活動を手軽にできる機会を提供するとともに、その事業収入によりボーイスカウトの資金が増え、より良い青少年教育を全世界で展開できる。一石二鳥だと思うんだけどなぁ。

進捗報告2:モンゴルプロジェクト2006(草原と文化の保全、どちらが大事か?)

モンゴルプロジェクトの進捗報告について、約1ヶ月ぶりになってしまいました。その間も週に1回のミーティングを通じて、準備は着々と進んでおります。そんな準備期間中に出てきている未解決な問題について、皆様とも情報を共有し、考えていけたらと思い、投稿しております。

問題の要旨:
最近、モンゴルの草原が減ってきている。原因の一つに大規模な放牧(家畜が草を食べる)がある。家畜を減らせば、草原を守ることはできるかもしれない。その場合は家畜に変わる食料の確保、収入源の確保が必要となる。農業は一つの解決策になりうる。しかし、もともと遊牧民であるモンゴルの人に、定住型の農業を提案するのは文化・文明の押しつけになるのではないか。しかし、放牧をこのペースでほおっておいたら、草原が減り地球環境にも影響してくるし、将来的には草がなくなると放牧すら出来なくなくなる。と、かなりいろいろな要素が絡み合った問題です。

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地球を守るか、文化を守るか、人間を守るか。すべてを守りたいけど、どれかを重視すると、どれかに悪影響が発生しうるという難しい局面を迎えています。

個人的には現地の土着の文明・文化というのをどれだけ保存すべきかというのは一つの議論すべき事項だと思っています。グローバリゼーションや情報化というのは、地球の隅々まで、良くも悪くも影響を与えてしまっている。そのときに情報化(電化等)を進めるべきなのか、それとも電気のない火での生活(文明・文化)を守り続けるべきか。

難しいですね。

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