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作者アーカイブ: Pax IV Hyper
NPJ2014 5日目〈レクチャー:A校〉
プロジェクト4日目を迎えました。
私たちは、A校とB校に分かれ其々プログラムを行いました。
A校でのレクチャーの活動報告を致します。
ネパールの首都カトマンズの中心地から
5kmほど離れたところに位置するJyoti Schoolを訪れました。
この学校は4歳から15歳までの生徒が在籍しており、
その中で、小学6年生から中学3年生までの生徒85名に
向けてレクチャーを行いました。
校長先生と最終調整を行い、レクチャー開始に向けて準備を進めていきます。
アイスブレイキングで生徒達と交流した後、11:00からレクチャーを始めました。
このプログラムは、ネパール人がごみ問題とそれに付随する二次的な環境問題を改善できるように、
現地の生徒たちがごみ問題の現状と解決策を理解することを目的としています。
私たちが訪れたJyotischoolでは以下の点に
着目して合計1時間のレクチャーを行いました。
1.なぜごみは有害なのか
2.なぜネパールにゴミが多く存在しているのか
3.どのようにしてごみを分別するか
4.どのようにしてごみを処理するか
今回のレクチャーでは、はじめになぜごみが有害であるかを3つの観点を紹介しました。
その上でなぜネパールにゴミが多く存在するかを簡単なディスカッションを通じて、
主体的に考えてもらった後に我々の意見として、
ゴミの量的増加と人工物への移行によるごみ処理の変化の必要性に応えていないということを述べました。
そして、その解決策として、ゴミの分別とその適切な処理方法を提示した後に、分別に関するクイズを実施しました。
また、ゴミの削減において重要な3Rについても紹介を行い、
最後にアンケートを行うことで生徒のレクチャーの内容の理解度を確認したました。
以下が上記で述べた本プログラムの目標に対する評価反省です。
1.なぜごみは有害なのか
生徒たちは、ごみが有害であるという認識が多いにあるような
態度をしめしてくれました。まっすぐな瞳で訴えかけ、
我々が問う質問に声を揃えて、反応を示す姿から
彼等の誠実さが伺えました。
2.なぜネパールにゴミが多く存在しているのか
レクチャー終了後のアンケートから鑑みると、
多くの生徒たちが、ごみをポイ捨てする事以上に
不燃ごみの増加によりごみが増え続けていることを
理解しているようでした。
3.どのようにしてごみを分別するか
この目標達成に向けて、可燃ごみ、生ごみ、不燃ごみという
分類と、可燃ごみの処理方法として焼却炉、
生ごみの処理方法としてのコンポスターを紹介し、
その後分別クイズを行いました。
生徒が口をそろえて、
瞬間的かつ正確に答えるさまは圧巻でした。
ごみの分別に関してはもとから十分な知識を
有していたと考えられます。
4.どのようにしてごみを処理するか
アンケート2.3.の正答率の高さから、
生徒が可燃ごみの処理方法としての焼却炉、
生ごみの処理方法としてのコンポスターの重要性を
理解してくれていると思います。
NPJ2014 3・4日目〈プログラム準備日〉
おはようございます。
3日目のブログ更新です。
本日は、リサイクル肥料担当の小佐野クルーが
ブログ更新に力を貸してくれました。
1列目左端が小佐野クルーです。
グループの弟キャラでいつも私達を和ませてくれます。
昨夜の反省会ミーティングでは、サービスで出てくると思っていた
ネパールティーを12人分オーダーし、420ルピー分自腹を切ってくれるという一面も‥。
ネパール料理に挑戦し、日々思い思いの感想を抱いているようです。
午後から、ネパールのスカウトの代表であるKORCと初めて顔合わせをしました。
Facebook上での交流はあったとはいえ初対面はやはり緊張するもので、
その後の会議では現地訛りの英語と自身の英語力の無さによって自信を失いかけました。
しかしいざプログラムが始まってみると、ネパールのスカウトはとても陽気で友好的で
一緒に仕事をしていくうちにすぐに打ち解けることができました。
海外のスカウトに会ったのはこれが初めてでしたが、
ボーイスカウトという一つの目的の元に集まった同士には国境なんて関係ないのだということを肌で感じました。
さて、今日はNepal-Japan Projectにおける最初のプログラムを行いました。
コンポスターという学校で出た生ゴミを肥料化するための装置の設置です。
私達は15日間の滞在を通して、
我々PAXとネパールのスカウトグループKORCをA班B班に分かれ、
2つの学校に分かれてそれぞれ訪問し現地の生徒に向けて様々なプログラムを展開します。
私達がプログラムを行うにあたり、訪問を承諾してくださった2校を紹介します。
Jyoti schoolと
Ujjwal Shishu Niketan Academy です。
自分の班の学校は校庭が小さくしかもコンクリート製でコンポスターを設置するスペースがないと焦ったのですが、
放置気味だった花壇を使わせて頂けることになり、想定していたよりもきれいなものを作ることができました。
時間があったので自分が担当するリサイクル肥料プログラムで使う花壇もコンポスターの横に設置することができました。
他のクルーも実際の学校の大きさに合わせて担当プログラムの修正、下準備ができ有意義な時間を過ごせました。
ところで手が空いた時間で学校の小学生達と追いかけっこやクリケットをして遊んだのですが、
彼らはとても人懐っこくすごくいい子だなと思いました。
しかしその子たちが何食わぬ顔でそこらへんにゴミをポイ捨てしているのを見て、
そういった行為は人柄とは関係なく文化として定着してしまっていることがわかり、
このプロジェクトが非常に難しいものであるということを痛感しました。
これからの国を担っていく彼らにゴミ問題について真剣に取り組んでもらえるよう、
こちら側も気を引き締めてプロジェクトに取り組んで行きたいと思います。
NPJ2014 2日目〈ネパール到着〉
大塩さん、矢崎さんをはじめとする
OBの方の温かなお見送りを受けたクルーは
無事、本日現地時間17:00頃、
ネパールのカトマンズに到着しました。
経由地の昆明を発ち、
飛行機からの眺めは中国の町並みからヒマラヤの
山脈が肩を並べる美しい山々に変わりました。
カトマンズの空港は、想像していたよりも小さく
各クルーは思い思いの衝撃を肌で感じたようです。
信号も道路の車線区切りもないカトマンズの町並みをみては
「映画のセットにいるみたい」と目を丸くするクルーや、
想像していたネパールの様子と自らの目で体感した
ネパールの様子との違いに
「日本と変わらない町並みもあるではないか」と話すクルーも…。
ホテルに向かう道中では
道ばたにゴミを捨てるネパール人の姿をみて
初めて我々がこれから行おうとしているプロジェクトの重みを感じました。
これからプログラムがはじまりますが、正直、予想し難い事も多くあります。
どれくらいの学生が「ゴミを捨てる」ことに対し当たり前だと感じているのか。
ネパールの学生はどのような思いを抱いているのか。
これから始まるプロジェクトに胸が高まると同時に覚悟を決めた1日となりました。
ネパール到着初めての夜は、タメル内にある
ネパール料理屋さんにいくことに…。
OBの皆さん行きつけだったということもあり期待が高まりましたが
そのお店は1年前に潰れて中華料理店に変わっていました。
プロジェクトの成功にむけてグループの団結力を高めるのみならず
1人1人のクルーが意思疎通のしやすい環境作りに努めたいと思っております。
明日は現地時間13:00よりKORCのスカウトと初対面、
そののちに全体ミーティングを行います。
我々が進めてきた準備をKORCに伝える出番です。
きょうはしっかり寝て明日に備えたいと思います。
NJP2014 1日目〈中国昆明にて〉
こんばんは。
日本時間4時をまわりました。
16:55大阪発の飛行機に乗り、
日本を発ってから上海を経由して昆明に無事、到着しました。
昆明は、中国雲南省の省都です。
昆明からネパールのカトマンズまでの飛行機は
次の日の14:00発です。それまでは昆明市内の宿泊施設を利用します。
クルー12名も健康で特に問題はありません。
16:00前にチェックインを済ませたのですが、
日本で購入した焼却炉が荷物預けの規定外となり
一時は騒然とした空気に包まれました。
一度、ダンボールを開封しステンレスを曲げて
小さくして包装しなおし何とか飛行機に積むことができました。
大阪の飛行機には、中国人が大勢いたのですが
“NEPAL”と書かれた青いウィンドブレーカーを身につけた
20人を超えるネパールの少年たちに出会ったのです。
彼等は総じて日本語の名札を首から下げていました。
私達も実感が段々と湧いてきて思わず声を掛けることに…。
「タパインコ ナム ケホ?ーWhat is your name?」 」
彼等は純粋な眼差しで、「ナマステ」と応答してくれました。
クルーの殆どが初めてネパールに触れた瞬間でした。
彼等は野球を通して国際交歓をしに大阪にやってきていたそうです。
彼等の純粋無垢な瞳に触れ、私達は現地の小学校訪問の
レクチャーに対する意欲が更に高まりました。
今日は移動日です。明日からの活動に備え
心も体もしっかり休めたいと思います。
以上、1日目のご報告でした。
2014年度ネパールプロジェクト始動
2014年度ネパールプロジェクトが始動しました。ネパールプロジェクトは「ネパールのごみ問題の解決」を目的としてこれまで行われてきました。今回のプロジェクトもこれを受け継ぎ活動していきます。今年の参加者は14人と前回の2倍以上の人数です。5月21日に第1回ミーティングで顔合わせと役割分担を、6月4日の第2回ミーティングでは各役職の業務内容の確認とプログラムの発案、6月12日の第3回ミーティングでは各プログラムの担当者決定等を行い、6月19日の第4回では進捗確認と航空券購入方法の確認を、6月27日の第5回では3ヵ年計画についての議論等を行いました。
昨年度で「ごみ問題に対するネパールの人々に意識改革」を目標とした3ヵ年計画が終了したことを受けて、今年はそのノウハウや反省を活かした新たな3ヵ年計画の立ち上げを予定しています。「ネパールの学校でのごみに対する意識改革」を主軸に据えた各プログラムに関しては、前年度までのものを引き継ぎ次のステップへ進めようと話し合いを進めています。また、今回の計画では、ネパール国内のスカウトだけで持続可能な活動にしていこうという大きな野望を持っています。
Nepal-Japan Project 2013 verse2 活動報告12日目
■ 帰国
成田に全員無事に到着しました。この場で本渡航にご支援下さった皆様に感謝の意を伝えたいと思います。ご支援、ご協力、有り難うございました。今後は、報告書や報告会の準備に取りかかる予定です。最後まで気を抜かずに頑張ります。
Nepal-Japan Project 2013 verse2 活動報告11日目
■ 全体評価会議
KORCメンバーとホテルの会議室にて本プロジェクトの評価と次年度プロジェクトへの展望を話し合いました。詳しい内容に関しては恐縮ですが、報告書にて共有させて頂きます。会議の印象としては、KORCの環境保全の機運が高まりネパールプロジェクトで培ったノウハウをもとにビニール袋削減を目的としたプロジェクトを立ち上げるなど、KORCが自立的に活動ができるようになって来ており、今後はKORCがPax IV Hyperに求めるものも変化する可能性が十分あると思いました。このことから、次年度以降は両国の連携の仕方においてより一層柔軟に対応していく必要があると考えます。
■ 出国
トリブバン国際空港を出発し、途中、広州白雲国際空港にてトランジットし成田に向かいます。全員、健康面も問題なく、安全第一で気を抜かずに帰国したいと思います。
Nepal-Japan Project 2013 verse2 活動報告10日目
■ 現地NPO法人とのミーティング
ハイアドベンチャーからホテルに戻った後、今回の現地での活動期間中にPCMワークショップ等でお世話になった現地NPO法人とミーティングを行いました。ミーティングでは今回のプログラムの評価を行い、次年度以降の展望について話しました。Education Material Distributionのプログラムなど、我々の活動にはないタイプの活動に参加させて頂き、勉強の機会を提供して下さったことへの感謝の意を伝え、引き続き両団体が、活動における連携・支援を継続していくことを確認しました。
Nepal-Japan Project 2013 verse2 活動報告9日目
■ハイアドベンチャー(Nagarkot)
ネパール観光とリレーション強化を目的に、KORCのメンバーと一泊二日でNagarkotへショートトレッキングへ行きました。トレッキングといっても未舗装の道を6時間ほど歩くだけでしたが、壮麗な自然に心休まる一時を過ごせました。更に多くの方々にネパールの大自然を味わって貰うためにも、そのネパールの自然の美しさを引き出すべく、ごみ問題の改善が必要だと再認識しました。
Nepal-Japan Project 2013 verse2 活動報告8日目
■植林
今年度はLaritpurにて植林活動を行いました。事前の打ち合わせではKiritpurにて300本単位で植林する予定が、急遽KORC側から木々のメンテナンス上の問題から場所の変更を提案され、Laritpurにて行うこととなりました。結果、30本ほどの小規模な植林と成りましたが、以前KORCが独自に植えた地域でメンテナンスも含めて行い、KORCの普段の活動が垣間見れた瞬間でもありました。
■KORCプログラム(Scouts Go Green)
KORCが独自にプロジェクトを運営することとなり、そのキックオフでもある活動に参加してきました。活動の対象校はKirtipurのSalvenia Acadamyです。過年度の活動にてOkharpauwaを訪れ、ビニール袋がごみ問題に大きな影響を与えている現状を目の当たりにし問題意識を持ったことから、今回ビニール袋の消費削減活動が展開されました。手法としては過年度の本プロジェクトで行われてきたレクチャー等を採用しており、スライドの準備から土壌で分解可能な袋の準備までほぼ全てをKORCが取り組み、この活動は我々の帰国後も独立して継続されるとのことです。