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「活動記録」カテゴリーアーカイブ
かっこいい報告書:慶應義塾大学ローバースモンゴルプロジェクト
2004年9月に実施された慶應義塾大学ローバースモンゴルプロジェクトの報告書が執筆担当:各派遣員、編集・デザイン:市河氏担当で完成した。Pax IV Hyperの前代表がデザインした我々のホームページもそうだし、今回の2004年慶應義塾大学ローバースモンゴルプロジェクト報告書にしてもそうだけど、モダンでとてもかっこいいデザインになっている。これらは彼らがオリジナルでデザインして作ったものである。僕にはない技術やセンスを持っていて、いつも感心して見ている。
(写真はモンゴルは南ゴビのヨリーン・アム渓谷)
見た目がかっこいいと、中身が多少劣っていても許してしまいそうになる。また、人を惹きつけるには見た目で勝負するのが手っ取り早い。これまでボーイスカウトの広報はそれぞれの地域で、あまりかっこよくないポスターを掲示板等に貼って広報していた。またスカウティング誌についても、最近は”Future Scouting”の稿などセンスの良いページが増えてきたが、これまではダサくて、ボーイスカウト外には恥ずかしくて見せれないものだったと思う。
ボーイスカウトとそのデザインは今後非常に重要になっていくと思う。ボーイスカウトの制服、メディアでの露出方法、そして今回紹介した報告書やWEB。それぞれのデザインがボーイスカウトのイメージ、ブランドの一部を形成していることは間違えない。僕はエンジニアでそのようなセンスはないが、センスのある人には、是非かっこいいボーイスカウト像を形成して、世の中にアピールしていって頂ければと思う。
私とモンゴル派遣
「モンゴル」
きっかけ:
モンゴルについては企画・計画・実施・評価のどれも主体的には参加していない。後輩のプロジェクトにアドバイザーとして参加したという位置づけである。慶應義塾大学のスカウト組織である慶應義塾大学ローバースの夏季プロジェクトとして、2003、2004年にモンゴルにおいてスタディツアー的な派遣を行っており、副長就任にともない2004年のプロジェクトに指導者として参加した。
内容:
モンゴルにおいては、ゲルでのホームステイ、ゴビ砂漠でのハイキング、NGOの活動視察、企業訪問等を行い、多角的にモンゴルを見てきた。派遣としても、参加者の半分が各種海外派遣の経験者でアドバイザーとしても楽な派遣であった。本派遣については大学ローバー企画の派遣として、今後とも特徴のある派遣にしていこうという現役メンバーの考えがある。これまでのストイックに国際協力を追及してきたバングラデシュやネパールの派遣と比較して、気楽に楽しめた印象がある。
得たモノ:
これまで発展途上国での開発協力という位置づけでバングラデシュやネパールのプロジェクトが存在したが、スタディツアー的なモンゴル派遣というのも面白いと感じた。また現役メンバーではなく、アドバイザーとしての参加というところに若干の違和感を感じたが、今後さらに指導者としての資質を高め、より良き青少年育成を行っていけたらと思う。
ただ、ここまで来て、日本のローバースカウトにおける海外派遣・プロジェクトの限界というか、可能性の多くが見えてしまってきた気もする。世界ジャンボリーや世界ムートの求心力が弱くなり、この7,8年間国際協力プロジェクトが日本のローバーにとっての求心力になっていた。そしてそれは今後も成長の速度は若干落ちるかもしれないが、ボーイスカウトの重要な要素の一つとして残るだろう。国際理解・交流としてのジャンボリーやムート、そして国際協力・貢献としてバングラやネパール、そしてその次に来るべきプログラムは?まさしく”The best way to predict the future is to invent it.(Alan Kay)”とりあえず、やってみせろって奴ですな。
ボランティアの是非:新潟県中越地震
2004年10月29日の「新潟県中越地震」というエントリーで、Pax IV Hyperのメンバーの何人かが現地に奉仕に行っていることを述べた。今日はその概要報告と、メンバーの1人から挙げられた疑問について紹介したい。
Pax IV Hyperのメンバーで現地に入っているのは今現在4人。地震直後には8人いたが、その後人数に変動がある。当初からメンバー内にある議論として、世の中(TV、新聞等の報道等)的によく取り上げられる震災直後だけでなく、人数は少なくなったとしても長期的に奉仕をすべきだとという意見が出ていて、それを実行しようとしているのだ。主な内容は以下の通りである。
・ 活動場所は新潟県小国町
・ 奉仕内容は避難所での雑用(掃除・食事等)
・ 宿泊場所は避難所と、その周辺で野営という2グループに分かれてた
・ 今後は震災を受けた民家内の清掃ボランティアが始まるそう
数年前の阪神大震災の時にも出たのが、今回もメンバーの1人から「震災直後で現地が混乱している時期に、技術も情報もあまり持たない人間が現地に行くこと」について、意見を求められた。その裏には、都会の若者が来ても、逆に交通渋滞を引き起こしたり、そもそも奉仕内容(技術的に)も限定されるのであまり役に立たない、という見方もあるのだろう。私も時にはそう考える。同じような議論は国際協力(バングラデシュ派遣・ネパール派遣)でもよくある議論で、いまだに結論は出ていない。私としては以下のような考えのもと、今回は現地に行っているメンバーを全力でサポートしたいと思っている。
・ 今は頭で何かを考える前に、身体を動かし、行動をする時である
・ 我々の奉仕が必要か必要でないかは、我々が判断するのではなく、現地で判断を求める
・ 現地の人には失礼だが、これも経験・教育の一環として、活動させてもらう
とにもかくにも、震災直後はメディアも頻繁に取り上げるが、時間が経つことによって、だんだんと忘れられないことは願いたい。新潟は世界でも有数の豪雪地帯。冬に向かっているので、早急な復興&春までの持続的な協力が重要であろう。
新潟県中越地震
新潟の地震について、すでにボーイスカウト関係者で現地に奉仕で行っている人がいます。おそらく今後も行こうと考える人もいるのではないでしょうか。このような緊急事態では情報が錯綜することも多々あるので、こちらのサイトでは情報を集めることはせず、すでに動いているサイトを紹介します。なお、我々のメンバーも数人すでに現地に入っているので、こちらに連絡をしていただいても、もちろん構いません。
スカウト@災害ネットワーク
http://river.advenbbs.net/bbs/youth.htm