NPJ2014 6日目 プログラム準備日
9月6日は、プロジェクト準備日として
翌日に迫った可燃ごみプログラムの準備を行いました。
各プログラム担当を中心に、最終確認を行います。
その後は、休息日として思い思いの1日を過ごしました。
お散歩をしてネパールの風を大いに感じています。
また、この日はKORCがカトマンズ郊外にある仏教寺院を案内してくれました。
カトマンズは標高1,300mを超える場所に位置します。
カトマンズに暮らす人々や住まい、食べ物から独自の文化を知ることができます。
仏塔から眺めるカトマンズの景色は、非常に美しいものでした。
クルー達がカトマンズの町並みを楽しんでいると、
KORCのクルーの一人であるAshishが私たちにこのような話をしてくれました。
日本でも智慧を司る菩薩として知られている文殊菩薩が
カトマンズの街を作ったと彼は語るのです。
カトマンズ、パタン、バクタプルの3郡で成り立つネパール最大のカトマンズ盆地。
神話によると、太古のカトマンズ盆地は湖であったといわれており、
文殊菩薩がその湖の周りの山を剣で切り開いたといわれています。
実際、近年の調査でこの地は湖であったこととその湖の南側で地震が起こり、
湖の水が排水されて今のカトマンズ盆地となったことが明らかになったそうです。
世界中には、沢山の宗教があり、人々は宗教を心の拠り所として
日々生活を送っています。日本ほど無宗教で、クリスマスやお正月など
宗教が平等に許容され交じり合う国はないと言っても過言ではありません。
ネパールでは、人口の80%を超える人がヒンドゥー教を信仰しています。
仏教の開祖であるゴウダマシッダールタの聖地ルンビニーが
あることで有名なネパールは、意外にも仏教信者が10%と多数派ではないようです。
ネパールやインドには様々なストゥーパがありますが、
私たちが訪れたスワヤンブナート寺院は、ネパールで有名な仏塔のうちの一つだと言われています。
カトマンズの中心部から西に3kmほど離れた丘の上にあり、400段弱の急な石階段を上ったところが寺院の中心になっています。
ネパール最大の仏塔といわれているボウダナートの仏塔よりもはるかに小さい仏塔ですが、
ネパール仏教にとっては重要な仏塔です。この寺院は別名モンキー・テンプルと呼ばれるほど
猿が多く寺院では猿も信仰の対象となっているそうです。
実際に、小熊クルーが寺院の中で綿飴を買った途端、猿に奪われてしまいました。
四方を見渡すブッダの知慧の目が非常に印象的でした。
日本にも寺院は数多く存在しますが、私たちが訪れた仏教寺院は
他の外国で訪れる教会や寺院よりもどこか親しみがあり落ち着きのある寺院でした。
明日は可燃ごみプログラムの当日です。
NPJ2014 5日目
続いてレクチャーの後に行われた生ごみプログラムの報告です。
生ごみは可燃物ではあるがコンポスターを使うことで省エネルギー、
生ゴミの減量化と再資源化にあります。ごみの分別や、その後の処理について全国的に
確立したシステムがないことが深刻なごみ問題の一つとなっているネパール。
そんな中で、生ごみ処理に対する対応策として、私たちは今回、コンポスターの使用を提案しました。
私たちは、プログラムが実施された前に、2日間をかけてコンポスターを制作しました。
当日のスケジュール的には、生徒60名ほどの前で、レクチャーで“コンポスターとは?”といった概論を説明した後に、実際に私たちが事前に学校に訪れた際に作ったコンポスターを用いて、その使用方法について説明しました。
コンポスターという言葉を初めて聞いたという生徒。聞いたことはあるけれど見たことがないという生徒。実際に家にコンポスターがあるという生徒。様々な生徒がいました。
実際に、コンポスターの
生ゴミ投入
全体を混ぜる
乾いた土をかける
という段階を生徒たちに体験してもらった際の写真です。
生徒たちに実際に体験してもらう方がより身近にゴミの減量化に向けた意識がわくと考え、60名の生徒を4グループに分け、少人数で体験する時間を多く設けました。
生徒たちは、自分たちの給食の残り物がどうやったら肥料の多い土になるのかと、とても関心を寄せている様子でした。
コンポスターは、一度生ごみを投入すると、次の投入まで時間を有することや(生ごみ分解の関係により)、野菜の皮・鳥の骨などは投入できないことなど、不便な点もあります。しかし、コンポスター作成から一週間経過観察をしてみたところ、東京の土よりも分解が早いことを実感しました。
そのため、ネパールにおける生ごみ処理の方法の一つとして今後もコンポスターの導入は多いに役立つのではと感じています。
プログラム一日目は、ごみ問題について理解するレクチャー、リサイクルの第一歩としての生ごみプログラムの2つでした。
プログラム2日目は、分別学習と可燃ごみ処理について生徒たちとともに考えていきたいと思っています。
NPJ2014 5日目〈レクチャー:B校〉
Bグループが訪れたUjjwal Shishu Niketan Academyの報告を致します。
この学校は、カトマンズの中心部から約7km離れたところに位置します。
学生の総数は約800人で、日本の教育制度でいうと
幼稚園生から高校生までの生徒が在籍している私立校です。
この学校のDilman校長は、ネパールの教育制度について
ネパールは、日本と同様に国立の学校に子どもが通う
義務があるが、日本のように私立学校に対して補助金などの
支援は存在しないとおっしゃっていました。
とはいいつつも、
”Hope of Wall””Women are human rights”とかかれた壁から分かるように、
イギリスから人権の団体が来校したり、ドラッグを禁止運動を推進する団体が来校したりと
様々な社会問題を子ども達に知ってほしいという理念があるそうで
今回私たちのプロジェクトにも快く引き受けてくださいました。
ネパールにおける私立学校の数はまだ少なく
この学校も創立25周年の比較的新しい学校でした。
それでも、生徒に対する教育は熱心でした。
朝の8時30分からはじまる全校生徒の朝礼に参加しました。
800人の生徒の視線に圧倒されながらも
グループリーダーである中之薗クルーが全生徒に向けて挨拶をしました。
続いて他のクルーも自己紹介と意気込みを語ります。
今回行ったレクチャープログラムに
参加した生徒は校長先生厳選の60名の生徒たちでした。
このプレッシャーを感じながら、何度もレクチャー内容を改善しました。
深夜3時をまわっても英語の表現方法、スライドの内容の改善は
続きました。その努力の成果もあってか、レクチャー後に
生徒たちに向けて行ったアンケートでは、涙溢れるほどの
感想や純粋な言葉を思いにして綴ってくれました。
■レクチャープログラム
中圓尾岳大
このプログラムは、A校と同様にネパール人がごみ問題と
それに付随する二次的な環境問題を改善できるように、
現地の生徒たちがごみ問題の現状と解決策を理解することを目的として行われました。
私たちは、“なぜこんなにも、ネパールには道端に処理されないごみが存在するのか?”と
いうことをネパールのごみ問題と定義しレクチャーを行いました。
1.それによって引き起こされる有害なこと(環境・人々に対する悪影響)
2.では、なぜこのような問題が発生しているのか
3.日本の現状(富士山でも深刻なごみ問題)
4.自分たちは、何をすることから始められるのか
この4点を軸に、生徒たちと問題について考えていきました。
「あなたにとってごみとは何ですか?」「どんなごみ問題がありますか?」「なぜネパールの路には多くのごみが落ちているのでしょう?」という3つの質問について自分の意見を考え、発表してもらいながら、レクチャーはディスカッション形式で進みました。
質問を投げかけると、“Garbage is very harmful thing for environment and human!”と一斉に生徒が手を挙げます。
この学校では、8科目中7科目の授業が英語で行われているなどの先進的な教育が多く見受けられます。
その成果か、生徒たちの学習意欲の高さを感じました。
以下、上記した4の軸の内容とそれに対する生徒たちの反応です。
1、ごみ問題により引き起こされる有害について
まず、ごみ問題が存在することにより、環境や人々の身体、生活に悪影響が及ぼされることについて紹介しました。
質問を投げかけるたびに、ものすごいスピードで答える彼らの姿をみる限り、知識としては、ごみ問題について認識しているのだと実感しました。しかし、同時に、知識はあるけれども解決の糸口を自主的に見つけることは困難であるのだと、よりネパールのごみ問題の深刻さに直面する瞬間でもありました。
2.では、なぜこのような問題が発生しているのか
「なぜネパールの道路には多くのごみが落ちているのでしょう?」
生徒同士でディスカッションし、全体に対して発表して
もらうということを通して、この問いかけに対する答えについて考えて
もらいました。生徒たちの、“教育の欠如”や、“自己中心的な考えが
グローバルに浸透しているから” といった私たちの想像を遥かに超えた
答えに圧倒されたことを覚えています。
3.日本の現状について
ここでは、ごみ問題はネパールだけが抱えている問題ではなく、日本に
おいても同様に存在するのだということについて紹介しました。生徒た
ちは、富士山にたくさん捨てられたごみの画像に目を丸くしていました。
私たちは、同様の問題を抱えているからこそ、自分たちにできることか
ら互いに始めようということを強調しました。
4.自分たちは何をすることから始められるのか
このプログラムでは、コンプスターの使用、ごみの分別学習、焼却炉の
使用、花壇作成という4つの段階を通して、可燃ごみのリサイクルにつ
いて考えられる内容となっています。そこで、特に、可燃ごみに対して
は、分別することの重要性についてしっかりと伝えました。
実際、前日に生徒たちの優秀な姿を見て、この簡単なレクチャーでよいのだろうかと不安になる瞬間もありました。
しかし、レクチャー後に実施したアンケートでは、
-“It was a golden opportunity to get to know all these information. (これらの事柄を知ることができて、最高の機会だった)”
-“Thank you for coming all the way from Japan, it was great to know also the situation in Japan. (遠い日本から、ありがとう。日本についても知れてよかった)”
-“Through the lecture, I thought, it is human’s duty to dispose our garbage. (このレクチャーを通して、ごみを処理することは人間の義務であると感じた)”
といった様々な意見を述べてくれました。
まだまだ、始まったばかりです。自分たちが用意してきたこと、学校側に求められていること、子どもたちの知的好奇心にどこまで応えられるか日々、全力でプログラムに向かっていきたいと感じています。
NPJ2014 5日目
生ゴミは可燃物ではあるがコンポスターを使うことで省エネルギー、生ゴミの減量化と再資源化にある。現在のネパールでは学校や一般家庭で出たゴミは分別されずにいる。その現状を生徒たちは大変よく理解している。最終的にはコンポスターを使ってごみが出ても自分達で処理していくことができるか、伝えることはできたが更なる具体的な補足をする必要がある。
スケジュール的には、レクチャーで概論を説明して生徒たちに実際に体験してもらう方がより身近にゴミの減量化に向けた意識がわくと考え、レクチャーよりも体験の時間を多く費やした。反省点として思った以上に緊張してしまい早口に説明した。レクチャーの時間でが10分程度となってしまった。所々、補足説明をしなければいけないところをアドリブが利かなかったのでうまくできなかった。この補足説明は後日、学校宛に送付するつもりである。装備に関しては生ゴミを直接手で触るのは病気や衛生面にもリスクが高いので、スコップとバケツを用意して、コンポスターの体験を行った。今後、バケツも壊れることがあるので壊れた時は購入するように促す。また、体験を終えたら必ず手を洗うように促した。
全体として、生徒たちは非常に意識が高く、コンポスターを使えばゴミの減量化ができるように感じた。コンポスターの大まかな説明はできたが、所々の補足説明や使い方のマニュアルを後日改めて学校に渡すつもりである。
NPJ2014 5日目〈生ごみプログラム:A校〉
レクチャープログラムにつづいて
A校Jyoti school で行った生ごみプログラム
についてご報告いたします。
■生ごみプログラム
担当:島田建佑
このプログラムは、午前中のレクチャーを
終えたあと、生ごみの処理方法として
コンポスターの使い方を説明しました。
目的の評価では、学内でのゴミ処理の習慣を
つけさせるということだった為、現段階での評価は難しいです。
レクチャーにてコンポスターが環境に与える方法、使用方法、注意事項、メンテナンスなどを伝えて実施しました。
PowerPointを使用し、自分が英語でKORCメンバーのモンスーンが現地の言葉で通訳をし、説明を行いました。
英語での説明で生徒が理解出来ない内容も現地語の説明があった為、理解度は増したと考えます。
レクチャー後の昼食でケータリングを用意したのですが
生徒達が自ら生ゴミをコンポスターのに持ってきてくれたことが
良い点でした。
この行いを習慣化するために、
現地の先生と用務員の方に実践方法をレクチャーしました。
また、生徒に対して「コンポスター係」を設置しました。
これは、生徒自身が運営を行える環境を整えることで目標達成に繋がることを狙いとしています。
完成されたコンポスターにケータリングの残飯と
給食の調理段階で出た生ゴミを投入しました。
給食の生ゴミは野菜の皮などが多かった為、
分解に時間がかかると予想されます。
そのため、埋める場所を2か所に区切って行いました。
生ゴミプログラムは、あくまでコンポスターを生徒自身が運営して学内での生ゴミ処理を推奨するプログラムです。
よってレクチャーをするだけでなく処理出来る生ゴミの量を調べる為にも今後の経過観察が重要です。
実際に3日後にまた経過報告を行ってまいります。
NPJ2014 5日目〈レクチャー:A校〉
プロジェクト4日目を迎えました。
私たちは、A校とB校に分かれ其々プログラムを行いました。
A校でのレクチャーの活動報告を致します。
ネパールの首都カトマンズの中心地から
5kmほど離れたところに位置するJyoti Schoolを訪れました。
この学校は4歳から15歳までの生徒が在籍しており、
その中で、小学6年生から中学3年生までの生徒85名に
向けてレクチャーを行いました。
校長先生と最終調整を行い、レクチャー開始に向けて準備を進めていきます。
アイスブレイキングで生徒達と交流した後、11:00からレクチャーを始めました。
このプログラムは、ネパール人がごみ問題とそれに付随する二次的な環境問題を改善できるように、
現地の生徒たちがごみ問題の現状と解決策を理解することを目的としています。
私たちが訪れたJyotischoolでは以下の点に
着目して合計1時間のレクチャーを行いました。
1.なぜごみは有害なのか
2.なぜネパールにゴミが多く存在しているのか
3.どのようにしてごみを分別するか
4.どのようにしてごみを処理するか
今回のレクチャーでは、はじめになぜごみが有害であるかを3つの観点を紹介しました。
その上でなぜネパールにゴミが多く存在するかを簡単なディスカッションを通じて、
主体的に考えてもらった後に我々の意見として、
ゴミの量的増加と人工物への移行によるごみ処理の変化の必要性に応えていないということを述べました。
そして、その解決策として、ゴミの分別とその適切な処理方法を提示した後に、分別に関するクイズを実施しました。
また、ゴミの削減において重要な3Rについても紹介を行い、
最後にアンケートを行うことで生徒のレクチャーの内容の理解度を確認したました。
以下が上記で述べた本プログラムの目標に対する評価反省です。
1.なぜごみは有害なのか
生徒たちは、ごみが有害であるという認識が多いにあるような
態度をしめしてくれました。まっすぐな瞳で訴えかけ、
我々が問う質問に声を揃えて、反応を示す姿から
彼等の誠実さが伺えました。
2.なぜネパールにゴミが多く存在しているのか
レクチャー終了後のアンケートから鑑みると、
多くの生徒たちが、ごみをポイ捨てする事以上に
不燃ごみの増加によりごみが増え続けていることを
理解しているようでした。
3.どのようにしてごみを分別するか
この目標達成に向けて、可燃ごみ、生ごみ、不燃ごみという
分類と、可燃ごみの処理方法として焼却炉、
生ごみの処理方法としてのコンポスターを紹介し、
その後分別クイズを行いました。
生徒が口をそろえて、
瞬間的かつ正確に答えるさまは圧巻でした。
ごみの分別に関してはもとから十分な知識を
有していたと考えられます。
4.どのようにしてごみを処理するか
アンケート2.3.の正答率の高さから、
生徒が可燃ごみの処理方法としての焼却炉、
生ごみの処理方法としてのコンポスターの重要性を
理解してくれていると思います。
NPJ2014 3・4日目〈プログラム準備日〉
おはようございます。
3日目のブログ更新です。
本日は、リサイクル肥料担当の小佐野クルーが
ブログ更新に力を貸してくれました。
1列目左端が小佐野クルーです。
グループの弟キャラでいつも私達を和ませてくれます。
昨夜の反省会ミーティングでは、サービスで出てくると思っていた
ネパールティーを12人分オーダーし、420ルピー分自腹を切ってくれるという一面も‥。
ネパール料理に挑戦し、日々思い思いの感想を抱いているようです。
午後から、ネパールのスカウトの代表であるKORCと初めて顔合わせをしました。
Facebook上での交流はあったとはいえ初対面はやはり緊張するもので、
その後の会議では現地訛りの英語と自身の英語力の無さによって自信を失いかけました。
しかしいざプログラムが始まってみると、ネパールのスカウトはとても陽気で友好的で
一緒に仕事をしていくうちにすぐに打ち解けることができました。
海外のスカウトに会ったのはこれが初めてでしたが、
ボーイスカウトという一つの目的の元に集まった同士には国境なんて関係ないのだということを肌で感じました。
さて、今日はNepal-Japan Projectにおける最初のプログラムを行いました。
コンポスターという学校で出た生ゴミを肥料化するための装置の設置です。
私達は15日間の滞在を通して、
我々PAXとネパールのスカウトグループKORCをA班B班に分かれ、
2つの学校に分かれてそれぞれ訪問し現地の生徒に向けて様々なプログラムを展開します。
私達がプログラムを行うにあたり、訪問を承諾してくださった2校を紹介します。
Jyoti schoolと
Ujjwal Shishu Niketan Academy です。
自分の班の学校は校庭が小さくしかもコンクリート製でコンポスターを設置するスペースがないと焦ったのですが、
放置気味だった花壇を使わせて頂けることになり、想定していたよりもきれいなものを作ることができました。
時間があったので自分が担当するリサイクル肥料プログラムで使う花壇もコンポスターの横に設置することができました。
他のクルーも実際の学校の大きさに合わせて担当プログラムの修正、下準備ができ有意義な時間を過ごせました。
ところで手が空いた時間で学校の小学生達と追いかけっこやクリケットをして遊んだのですが、
彼らはとても人懐っこくすごくいい子だなと思いました。
しかしその子たちが何食わぬ顔でそこらへんにゴミをポイ捨てしているのを見て、
そういった行為は人柄とは関係なく文化として定着してしまっていることがわかり、
このプロジェクトが非常に難しいものであるということを痛感しました。
これからの国を担っていく彼らにゴミ問題について真剣に取り組んでもらえるよう、
こちら側も気を引き締めてプロジェクトに取り組んで行きたいと思います。
NPJ2014 2日目〈ネパール到着〉
大塩さん、矢崎さんをはじめとする
OBの方の温かなお見送りを受けたクルーは
無事、本日現地時間17:00頃、
ネパールのカトマンズに到着しました。
経由地の昆明を発ち、
飛行機からの眺めは中国の町並みからヒマラヤの
山脈が肩を並べる美しい山々に変わりました。
カトマンズの空港は、想像していたよりも小さく
各クルーは思い思いの衝撃を肌で感じたようです。
信号も道路の車線区切りもないカトマンズの町並みをみては
「映画のセットにいるみたい」と目を丸くするクルーや、
想像していたネパールの様子と自らの目で体感した
ネパールの様子との違いに
「日本と変わらない町並みもあるではないか」と話すクルーも…。
ホテルに向かう道中では
道ばたにゴミを捨てるネパール人の姿をみて
初めて我々がこれから行おうとしているプロジェクトの重みを感じました。
これからプログラムがはじまりますが、正直、予想し難い事も多くあります。
どれくらいの学生が「ゴミを捨てる」ことに対し当たり前だと感じているのか。
ネパールの学生はどのような思いを抱いているのか。
これから始まるプロジェクトに胸が高まると同時に覚悟を決めた1日となりました。
ネパール到着初めての夜は、タメル内にある
ネパール料理屋さんにいくことに…。
OBの皆さん行きつけだったということもあり期待が高まりましたが
そのお店は1年前に潰れて中華料理店に変わっていました。
プロジェクトの成功にむけてグループの団結力を高めるのみならず
1人1人のクルーが意思疎通のしやすい環境作りに努めたいと思っております。
明日は現地時間13:00よりKORCのスカウトと初対面、
そののちに全体ミーティングを行います。
我々が進めてきた準備をKORCに伝える出番です。
きょうはしっかり寝て明日に備えたいと思います。
NJP2014 1日目〈中国昆明にて〉
こんばんは。
日本時間4時をまわりました。
16:55大阪発の飛行機に乗り、
日本を発ってから上海を経由して昆明に無事、到着しました。
昆明は、中国雲南省の省都です。
昆明からネパールのカトマンズまでの飛行機は
次の日の14:00発です。それまでは昆明市内の宿泊施設を利用します。
クルー12名も健康で特に問題はありません。
16:00前にチェックインを済ませたのですが、
日本で購入した焼却炉が荷物預けの規定外となり
一時は騒然とした空気に包まれました。
一度、ダンボールを開封しステンレスを曲げて
小さくして包装しなおし何とか飛行機に積むことができました。
大阪の飛行機には、中国人が大勢いたのですが
“NEPAL”と書かれた青いウィンドブレーカーを身につけた
20人を超えるネパールの少年たちに出会ったのです。
彼等は総じて日本語の名札を首から下げていました。
私達も実感が段々と湧いてきて思わず声を掛けることに…。
「タパインコ ナム ケホ?ーWhat is your name?」 」
彼等は純粋な眼差しで、「ナマステ」と応答してくれました。
クルーの殆どが初めてネパールに触れた瞬間でした。
彼等は野球を通して国際交歓をしに大阪にやってきていたそうです。
彼等の純粋無垢な瞳に触れ、私達は現地の小学校訪問の
レクチャーに対する意欲が更に高まりました。
今日は移動日です。明日からの活動に備え
心も体もしっかり休めたいと思います。
以上、1日目のご報告でした。
2014年度ネパールプロジェクト始動
2014年度ネパールプロジェクトが始動しました。ネパールプロジェクトは「ネパールのごみ問題の解決」を目的としてこれまで行われてきました。今回のプロジェクトもこれを受け継ぎ活動していきます。今年の参加者は14人と前回の2倍以上の人数です。5月21日に第1回ミーティングで顔合わせと役割分担を、6月4日の第2回ミーティングでは各役職の業務内容の確認とプログラムの発案、6月12日の第3回ミーティングでは各プログラムの担当者決定等を行い、6月19日の第4回では進捗確認と航空券購入方法の確認を、6月27日の第5回では3ヵ年計画についての議論等を行いました。
昨年度で「ごみ問題に対するネパールの人々に意識改革」を目標とした3ヵ年計画が終了したことを受けて、今年はそのノウハウや反省を活かした新たな3ヵ年計画の立ち上げを予定しています。「ネパールの学校でのごみに対する意識改革」を主軸に据えた各プログラムに関しては、前年度までのものを引き継ぎ次のステップへ進めようと話し合いを進めています。また、今回の計画では、ネパール国内のスカウトだけで持続可能な活動にしていこうという大きな野望を持っています。