パックス直営団設立の検討

先日の総会の後に、飲み屋で出た話題。Pax IV Hyperが団を運営したらどうなるか。議論の概要は以下の通り。あくまでも飲み会の席での議論で、実現に動くかどうかは未定。

◆ある県連のある地区に(はじめは)ローバースカウトだけの団を設立する
◆団委員長を含めた全指導者はパックスメンバーとする
◆海外派遣等を行う場合はこの団が中心となり、全国に参加者を呼びかける
◆助成金申請や学会発表等もこの団の名前で行う
◆徐々にビーバー・カブ・ボーイ・ベンチャー隊員の募集も行う
◆パックスメンバーの子供には特に入隊をしてもらいたい

パックスにいるメンバーは、ボーイスカウト活動としては最終ステージまで積極的に取り組んできた、いわゆる真面目なボーイスカウトたちです。自分の原隊を見ているとお父さんリーダー・お母さんリーダー(子供を入隊させると同時に、自分もリーダーとして入隊)の重要性は感じますが、全員スカウト上がりだとどうなるんだろうと妄想もしてしまいます。現実的に考えると、何事もバランスが重要だから、パックスメンバーは日本全国のいろんな団に分散して存在したほうが、日本全国のレベルアップには繋がる気もします。しかし、ローバー活動を一緒にしてきた仲間と、団運営、ひいては子育てまで一緒にできるようになると、素敵だと思いました。

ボルダリング

先週末、パックス料理人メンバーに誘われてクライミングジムに行き、ボルダリングというスポーツをやってきました。Wikipediaによると、「ボルダリング (Bouldering)とは、フリークライミングの一種で2mから4m程度の岩や石を確保無しで登るスポーツ」だそうで、僕らは山ではなく、屋内のジム でやったわけです。

垂直以上(ゆるいオーバーハング)である100度の壁をやってたんですが、見てる分には簡単そうなものの、やるとなると、手の取っ掛かり、足の置き場、バ ランスのとり方、コースの取り方が難しく、そしてなによりも腕の筋肉が足りなさ過ぎることを実感。

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フリークライミングやボルダリングはボーイスカウト年代には難しい・危ないというイメージがあるかもしれませんが、しっかりとした講習と安全確保さえできれば、とても良い運動になるし、自分の身体だけを使って自然に挑む、実によいアウトドアプログラムになると思いました。

[報告]Pax IV Hyper 2007年第2回総会(7月14日)

週末に行われた、Pax IV Hyper 平成19年度第2回総会の報告をいたします。
■日時:2007年7月14日(土) 15:00〜18:00
■場所:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟512
■内容:
15:00-15:15 開会(議長の挨拶、みんなの近況報告)
15:15-15:45 Mongolia Project 2007紹介

◆Mongolia Project 2007は以下の通り実施予定
期間:2007年8月13日-8月26日(14日間)
主催:早稲田大学ローバース
渡航先:モンゴル国ウランバートル、アルバイヘール、バガノール
参加者:7人
内容:母子家庭支援、環境教育、植林、ゲルステイ、国際交流等

15:45-16:15 Nepal Project 2008 進捗報告

◆今後のNepal Project 2008の予定
山中クルーリーダーを中心に企画・計画段階
今年度から日本連盟主催になる
募集要綱案・長期計画案をパックスで策定BPピークとの関係性も検討する
10月のAPR会議でカカニをAPRトレーニングセンターとして提案する?

16:15-16:30 休憩
16:30-17:00ローバーの全国組織について

◆ローバーの全国組織についての今後
パックス的/地域ローバー的/外部から見たニーズを3人でまとめる

17:00-17:15 22th APR Scout Conferenceに関して

◆22th APR Scout Conferenceへの関わりに関して
パックスからは2人が参加予定
フォーラムのテーマ公募はすでに締め切っているが、提案は非公式には可能か。
日本からの参加者は20人ぐらいいるが、本番までの準備・事前会議等は未定。

17:15-17:30 学会活動に関して

◆学会活動への取り組みについて
3人のメンバーでまずは教育工学的な視点でローバー活動を検証する
その後、非営利組織論的に学生団体パックスを検証したい

17:30-17:50 助成金活動に関して
17:50-18:00 その他(ウガンダ、ルワンダ、イギリスジャンボリー等)

世界スカウト財団役員と青年たちとのラウンドテーブル

ボーイスカウト日本連盟のウェブサイトに、世界スカウト財団役員と青年たちのラウンドテーブルの募集要項が掲載されました。世界スカウト財団といえば、世界スカウト機構の予算の大部分を拠出している財団であり、年次レポートでは世界中のGift for Peaceのプロジェクトについて掲載しています。日本のローバースカウトもネパール、モンゴル、バングラデシュ、フィリピンといった国際協力活動をやっているので、ビジョンとしては似たようなものを持っているのではないかと勝手に予想しています。その財団の役員とのことなので、世界のボーイスカウトに対する考え方、予算の配分、もしくは役員個々人のキャリア等についても面白い話が聞けるかもしれません。とてもいい機会ですので、興味のある方は応募してみてはいかがでしょうか?

[更新]Pax IV Hyper 2007年第2回総会(7月14日)

以下の内容で、Pax IV Hyper総会を行います。参加を希望される方は当日、以下の場所に直接お越しくださいませ。飛び入り参加を歓迎いたします。
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Pax IV Hyper 平成19年度第2回総会
■日時:2007年7月14日(土) 15:00〜18:00
■場所:国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟512
■地図:http://nyc.niye.go.jp/facilities/d7.html
■内容(決定):
15:00-15:30 開会(議長の挨拶、みんなの近況報告)
15:30-16:00 Mongolia Project 2007紹介
16:00-16:30 Nepal Project 2008 進捗報告
16:30-16:40 休憩
16:40-17:00 22th APR Scout Conferenceに関して
17:00-17:20 学会活動に関して
17:20-17:40 助成金活動に関して
17:40-18:00 その他(ウガンダ、イギリスジャンボリー等)
また総会終了後に、8月13日に日本を出発し、モンゴルに渡航予定のMongolia Project 2007のメンバーに対する激励会を1時間程度で開催予定です。

マネさんカタールへ

日本全国のマネさん(Manohar)ファンの皆様!本日は大ニュースです。われらがマネさんが、中東にあるカタールという国のドーハというところに転勤になったそうです!(注:マネさんとはネパールのボーイスカウトで、Pax IV Hyperネパールプロジェクトの初期からの協力者であり、ムードメーカーです。)以下、スージャン(Sujan)からのメールの引用です。

I was also engaged in assisting Mane in his preparation of upcoming visit to Qatar. For your kind information, Mane has scheduled to leave for Doha, Qatar on June 25 for job. He will work in the same company as Ganesh does and will stay for 2 years. I am little unhappy to bid farewell, however, very happy for his future career.

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2007年3月のポカラはアンナプルナ山群をバックに、羽ばたくマネさん。スージャンが剛・理の人だとしたら、マネさんは柔・情の人かな。最近は真面目な話もできる様になってたけど、ローバースカウト現役だった2,3年前は、プロジェクトの話より女の子の話、趣味の話等をしたがるような人でした(笑)。日本のスカウトでもマネさんファンが多いわけです。
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Pax IV Hyper代表、加藤さんと世界のスカウトの未来について語っている写真、なわけはありません。だって、手元にはビールだし、この表情はまたアホな話をしている証拠です。是非、カタールに行っても健康には気をつけて、頑張って欲しいですね。ネパールプロジェクトの同窓会は、ドーハでやりましょう!

第6回 ソニーマーケティング学生ボランティアファンド報告会参加

第6回ソニーマーケティング学生ボランティアファンドの報告会が下記のように開かれました。ボーイスカウト関係者としては、Pax IV Hyperのネパールプロジェクトと、早稲田ローバース主催のモンゴルプロジェクトが参加しておりました。早稲田ローバースの報告会参加報告はこちら

■日時:2007年6月30日(土)9:30-17:00
■場所:東京国際フォーラム@有楽町
■内容:発表会、分科会、懇親会

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(懇親会会場に設置したネパールプロジェクト報告用ポスター)

報告会に参加した横澤君によると、分科会や懇親会を通して、どの学生団体も似たような問題を抱えていることがわかり、またその議論の過程で自分達の長所・短所も見つけられて、今後の活動の参考になったと仰ってました。ボーイスカウトの大学生年代のプロジェクトと、一般的な大学生のサークルやボランティア団体との活動を比較できたという意味でも、良い機会になったと思います。

アラスカと動物

アラスカや動物と言えば日本では写真家・作家である星野道夫さんが有名ですが、外国の作家・監督のアラスカや動物に関するDVDや本を読んだので、ご紹介させていただきます。

■極北の動物誌(本)
■狩人と犬、最後の旅 コレクターズ・エディション(DVD)

「極北の動物詩」は、星野道夫さんが「アラスカの自然を誌のように書き上げた名作」と評するくらいの本であり、1960年代初めにアラスカの大地を核実験場開発の脅威から守った動物学者ウィリアム・プルーイットの本です。アラスカに住む動物達について書いてあるだけでなく、自然・エコシステムとはということについて考えさせられる本です。

また、「狩人と犬」のストーリーは以下にコピーしました。こちらのDVDでは、字幕が3種類選ぶことが出来て、普通の映画版、監督によるメイキング解説版(大人向け)、監督によるメイキング解説版(子供向け)がありました。特に映画版や子供向け等については、ボーイスカウトの活動の中でも使えそうだなぁと思いながら見てました。

ストーリー:“最後の狩人”としてカナダ・ロッキー山脈を長年生き抜いてきた実在の狩人、ノーマン・ウィンター。しかしながら、森林伐採により動物たちは減少。仕事も 住まいも、生きる目的さえも失い、彼は引退を決意。自ら人生にけじめをつけようとハスキー犬アパッシュたちを連れて旅にでかける。しかし、極北の大自然は 猛威となって彼らに襲いかかり、崖から落ち、割れた氷の下で溺れ、幾度もノーマンは命を落としかける。だが、必死に彼の命を救うアパッシュたち。次第に ノーマンはこの旅の本当の意味を知るのだった…。

ともに、アラスカや動物を題材に扱ったものであり、北極圏というある種温暖化の影響を受けやすいエリアを舞台にしているために、ただ単に動物詩・娯楽映画になっているだけでなく、自然保護・環境保全について考えさせられる内容になっています。

スカウト運動100周年記念ジャンボリーに向けた準備

ボーイスカウト運動が誕生してから今年で100周年。その記念のジャンボリーが今夏、スカウト運動発祥の地であるイギリスで開かれます。日本からも100人以上のスカウト・指導者が参加する予定だそうで、パックス・メンバーでも2,3名がIST(International Service Staff)として参加する予定です。皆さんはそんなジャンボリーに向けて、何か準備はしていますか?

実は世界的にも今年のジャンボリーに対する盛り上がりは例年とは違うらしく、先日訪れたネパールでは、特殊な準備をしているローバースカウトがいました。 彼は子供の頃からスカウト活動に参加しており、2001年には愛知県で開かれたムート2001にも日本連盟海外スカウト受入事業を利用して参加しており、いまでもネパールのパタン(ラリプール)でローバースカウト・ローバーアドバイザーとしてアクティブに活動しています。そんな彼の職業は彫刻家。そう、世界文化遺産として認定されている古都パタンで、彫刻職人として生計を立てているのです。そんな彼が、ジャンボリーのためにしていること、それが自らのスキルを生かして、スカウトの三指の敬礼の彫像を作成しているのです。下がその写真です。

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ボーイスカウトを愛していて、日常生活までにスカウト活動が浸透している人は日本にも多いですが、ネパールでも同じような光景を見て、驚きつつ・ほのぼのと嬉しくなりましたね。できたら完成品を世界ジャンボリーの会場に送りたいと言ってましたが、輸送費が高くなりそうで、どうなるかまだ未定でした。ちなみに彼の仕事場は以下のような雰囲気です。

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ボーイスカウトと学会

2007年6月16日(土)にツーリズム学会全国大会において、昨年度のモンゴルプロジェクトをテーマとして、モンゴルメンバーが学会発表をすることになったそうです。発表テーマは「モンゴルにおける環境に関するプログラム:大学ローバースカウトの活動から」とのこと。今回は早稲田大学ローバースの方からの連絡で発表が実現することになったそうです。

ボーイスカウト活動においては、指導者育成が盛んであり、理論的・実践的な指導がされているようですが、最新の学会情報・研究結果の応用等がなされていないように感じます。数年前・数十年前に書かれた教科書に従って指導したり、一部の人間の経験則からの指導であったりと、理論的に体系立てられてないという印象です。また、ボーイスカウト研究をされていても、そのアウトプットはスカウト関係者の中で留まっており、社会に対して開かれていない・関連分野の研究者との交流が少ない印象もあります。

学会発表をするということは、社会的に見て新規性があったり、価値があるというのが前提ですが、もしスカウト活動が教育活動として今後も光り続け、ボーイスカウトという運動が非営利組織の運動として21世紀も繁栄し続けるのならば、学会的な評価が高くてもいいんじゃないのかなぁと思うわけです。というわけで、Pax IV Hyperでも、教育関連・非営利組織関連の学会での発表を目指し、秋・冬に向けて、数人のメンバーが論文執筆の準備に取り掛かりましたことを、ご報告いたします。

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