Nepal-Japan Scout Project 2018-19 本渡航直前インタビュー①
Nepal-Japan Scout Project 2018-19で広報担当を務めさせて頂いています、平松と申します。
ネパールへの本渡航まであと1週間ほどになりましたが、今回は渡航メンバーの大島さんに簡単なインタビューを行いました。
昨年の夏にも現地へ渡航し、二度目のネパールへ向けての彼女の意気込みをお読みください。
Q:ネパールへの本渡航まであと1週間ほどになりましたが、期待していることや不安に思っていることはありますか?
(大島)
現地のゴミ問題を解決するために子供たちとワークショップを通して関わる事が楽しみでもあり、とても不安でもあります。
Q:現地ではPax cafeのワークショップのプログラムを行いますが、自分の中でどういう結果を出せればと考えていますか?
(大島)
子供たちにゴミ問題への興味を持ってもらい、ゴミ問題を解決するうえで、自分たちに何ができるかを自分たちで見つけてほしいと考えています。
Q:その結果を出すために、自分に何ができると思いますか?
(大島)
子供たちにどう伝えたら一番効果的なのかを考え、伝えたい事が子供たちにきちんと伝わるかどうかを細かく何度も確認したいと思います。
Q:最後に一言あればお願いします
(大島)
渡航まで残り1週間ですが、気を引き締めて、ワークショップをより良いものにできるよう、努めたいです
インタビュー記事を読んでいただきありがとうございました。渡航までには他メンバーのインタビュー記事も投稿しますので、そちらもお楽しみにお待ちください。
Nepal-Japan Scout Project2016-17 活動報告②
2016年度ネパール・ジャパンスカウトプロジェクトに参加しました、佐藤エレナクリスティと申します。ボーイスカウトの活動は小学生から続けていましたが、海外のスカウトとのプロジェクトはこれが初めての経験でした。
私ははじめネパール都市部における衛生問題に興味を持ち、夏に実施した調査渡航ではカトマンズにある小・中学校を複数見学しました。それぞれの衛生状況について調査した結果、都市部の小・中学校では衛生教育が積極的に行われており、渡航前に予想していた問題は深刻でないことがわかりました。
一方で2015年に発生した地震による被害がいまだに市内各地に見られ、復興が十分に進行していないことを知りました。そこで私たちは「地震大国」日本の出身であるからこそ、防災という点においてネパールの人々の助けとなれることはないか考えることにしました。
私たち日本人は幼少期から防災教育を受け、防災に対する意識も国際的に見て高いと言えるでしょう。ネパールと日本の環境の違いを照らし合わせた上で、ネパールの人々にとって有益なプロジェクトを考案しなければなりません。
議論の結果、私たちは非常用持ち出し袋についてカトマンズの小・中学生にレクチャーをし、実際にその中身を考えてもらうというワークショップを行うことにしました。班ごとにイラストを使って非常時に必要なものを発表してもらい、各家庭における防災の重要性について説明しました。レクチャー後の理解度チェックの結果は想定よりも良く、プロジェクトは成功したと言えるでしょう。
以上の経験を通して、プロジェクトを運営する難しさ、挑戦する楽しさ、そして世界の広大さをこのプロジェクトでは学ぶことができました。ネパールというこれまで縁のなかった国の抱える問題と向き合っていく中で、国際社会の一員として成長できたと感じています。
Nepal-Japan Scout Project2016-17 活動報告①
初めまして、 Nepal-Japan Scout Project 2016-17のクルーリーダーを努めさせて頂きました、三浦です。
今回は私たちがどのような目的で、どんな活動をしたのか、報告させて頂きます。
今回、私たちはNJSP2016-17を実施した。本プロジェクトの発足に至る経緯はネパールでの大地震以降、本プロジェクトは震災復興支援活動が主となっていた。今回のNJSP実施にあたり、ネパール側のカウンターパートであるKORCとの会議を通じて、震災復興支援から防災意識の向上に切り替えるとともに、以前のNJSPの主な活動であった環境改善及び地域住民の意識改善活動の再開を決定した。
本プロジェクトの目的はボーイスカウトである我々にしかできない、現地のボーイスカウトとの協力による継続的な活動を通し、ネパール国内の環境保全や現地住民の意識改革、生活習慣の改善の助けをすることで、ネパールの社会・人々に貢献すること。
今回は4つのプログラムを実施した。防災プログラム、水質プログラム、大気プログラム、ごみプロジェクトである。
内容は、防災プログラムは教育機関へのレクチャー、大気プログラムは教育機関へのレクチャー、水質プログラムは各教育機関への浄水器の設置及び教員へのレクチャー、ゴミプロジェクトはアイデアゴミ箱の設置とイベントである。
水質プログラムでは目的をカトマンズ市内の水質汚染改善に向けた市民の水問題への意識改革と、安全な水の提供と定め、大きく分けて2点のプログラムを実施した。
2016年8月に現地調査として渡航を行った。そこで行った水質調査の結果から、水質が以前より悪化していたことや国際的な基準を上回る汚染物質の存在を確認するとともに、水問題に関する街頭インタビューの結果から、市民の水問題に対する意識が低いことを確認した。そのた今年度の活動(2017年3月)は水質汚染の改善を目的とすることとした。
本渡航では、3つのグループに分かれ、浄水器の設置を行った。そしてその後、教員に対してメンテナンスの方法や水質汚染防止のためのレクチャーを行った。さらにポスターを校内に設置した。
水質プログラムに関しては、意識改善に関しては概ね成功であったと言えるだろう。KORCの協力もあり、現地の対象学生、教員へは正確にこちらのプログラムの意義、目的を伝達することができた。
また、KORC側から今回の浄水器のような物質的な支援という点に対して高い評価を受けている。我々のような学生主体のプロジェクトでは物質的な支援には限界があるが、次回以降もなんらかの形で継続することは意味があるだろう。
Nepal-Japan Scout Project2017-18 活動報告③
今回は、第一回環境イベントについて報告させて頂きます。
環境イベントの目的は、継続的活動により対象生徒の環境意識改善することです。今回の本渡航では、第一回となる環境イベントを行いました。
まず、午前にスタンプラリーを行いました。各ブースでは、環境問題(主に水質汚染問題)についてレクチャーを行い、それぞれのレクチャーをクリアするとスタンプを押しました。水質汚染問題の原因・影響・対策と水質汚染に影響を与えるゴミ問題についてレクチャーを行いました。レクチャーでは、紙芝居を用いたり実験を行ったり、様々な方法によって行い、レクチャー後の確認テストでは正答率90%を獲得することができました。
午後にはエコバックコンテストを行いました。エコバックコンテストとは、エコバックに環境保全に関する絵やデザインを自由に描き、オリジナルバックを作るという取り組みです。また、各クラスで優秀作品を選出し、表彰を行いました。オリジナリティー溢れる作品が多く、選考にはとても時間がかかりました。また、午前に行ったレクチャーの内容を踏まえた作品が多く見られ、レクチャーの内容を適切に理解してくれたと感じました。
Nepal-Japa Scout Project 2017-18 活動報告②
今回はNepal-Japan Scout Project2017-18のメインプログラムである『環境委員会の設置』について報告させていただきます。
このメインプログラムはネパール首都カトマンズの小学校3校に環境啓発を目的とした、環境委員会に設立を行いました。環境委員会では環境問題に関するイベントを定期的に開催し、環境委員会の生徒には自発的かつ主体的に環境問題に考えてもらい、他の生徒には環境イベントを通じて環境問題への啓発を行います。
環境イベントとは、環境問題に対する対策や原因などの実践的知識を身に付けるレクチャーや地域などでゴミ拾いを行う啓発イベントです。環境委員会はそのイベントを生徒たちが「やらされるだけ」の受動的なものとなることを防ぐため、また何より生徒たちが主体的に参加することで「楽しい」イベントとなるようにしたいと思い活動を行いました。
今回の本渡航の際に、第一回となる環境イベントをPaxとカウンターパートであるKORCとで行い、環境委員会のメンバー募集を行いました。環境委員会への立候補者はとても多く、ネパールの小学生の環境問題への関心が高く、ネパールでの環境問題が解決に繋がっていくのではないかと感じました。
(文責 平松)
Nepal-Japan Scout Project 2017-18 活動報告①
11月に入り、2018年も残すところ2ヵ月となりました。近頃は急に気温も下がり、少しずつ冬の訪れを感じるようになってきました。皆さんも、冬に向け、年末年始に向け色々と準備を進めている頃ではないでしょうか?
現在我々も、来年の春渡航に向けて着々と準備を進めております!
先月は今年度の夏渡航に関して振り返ってきました。ネパールへ初めて訪れたメンバーが現地で何を見てきたのか、何を感じたのかが伝わってきたのではないでしょうか。今回はさらに振り返って昨年度の本渡航について、書いていこうと思います。
昨年度の春渡航は、今年の2月16日から2月28日にかけて行いました。現地では、小学校を訪れレクチャーを行っただけではなく、カトマンズのタメル地区を探索したり、ホームステイをしたりと、ネパールの人々の生活を感じることもできました。
それでは具体的に春渡航の概要について報告させていただきます。まず、春渡航の目的は、ネパールの小学生の環境問題に対する意識を改善し、それを継続してもらう事です。今回は特に、水質汚染問題に焦点を置きました。
メインプログラムでは、訪れた3校の小学校にそれぞれエコグループという環境委員会を設立しました。そして、エコグループの設立に伴い、水質汚染問題とゴミ問題に関するレクチャー、エコバックコンテストを行いました。プログラムの具体的な内容は、次回の記事で触れていきたいと思います。
では、なぜ環境問題に関するプログラムを行なったのでしょうか?それは、ネパールの町の環境汚染が深刻だからです。カトマンズを流れる2つの川には多くのゴミが浮かんでいて、悪臭が漂っています。当然、河川の水質も非常に悪く、土壌汚染や地下水汚染の原因となっています。加えて、流域での伝染病の流行の原因ともなっています。日本では当たり前のように水道水を飲んでいますが、ネパールの水道水は飲むことが出来ません。水の中に、細菌や、古い水道管のさびなどが溶けていて、それらが人体に影響を与えるからです。渡航メンバーも、飲み水には非常に気を使いましたが、大半のメンバーがお腹を下してしまいました。水質汚染以外にも、街に散乱するゴミの問題、また、大気汚染問題など、環境問題は山積みです。
このような環境問題を解決するにはどうすれば良いか、それは多くの人々に興味を持ってもらう事です。そこで自分たちは、未来のネパールを担う小学生に環境問題に関するレクチャーを行い、まずは興味を持ってもらう、そしてその興味を継続してもらうためのプログラムを実施しました。
これからも応援よろしくお願いします。
Nepal-Japan Scout Project 夏渡航③
今年度のプロジェクトは、ネパールのゴミ問題を中心に取り組むことになりました。
そこで、春渡航に向けた準備をするため、NJSP新メンバーが9月にネパールへ行ってきました!!
ネパールでは、実際にゴミ処理場を見学し、働いている方々にインタビューを行いました。今回は、以下のことについて書きます。
①ゴミ処理施設の現状
②ゴミ処理場が必要としているもの
③見つかった今後の課題
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①ゴミ処理施設の現状
私たちが訪れたケティプールには、ゴミ処理場が現在4箇所あり、そのうちの一つに行きました。
ごみ収集方法は現在はトラックを使用中しています。
対象は近隣の800世帯(約20000人)で、エリア別に週2回回収しているそうです。
1日にどのくらいの量のゴミが集まると思いますか?
このゴミ処理場では0.5t〜1.0t集まります。ちなみに、これらのゴミは分別されておらず、全てがミックスされた状態で収集します。
ゴミ処理場で働く人々は、各家庭から排出されたゴミ(未分別)を13〜14種類に分別します。例えば、ペットボトル、紙、布、かん、などです。
日本では分別してゴミを出しますが、ネパールではまだ ”分別” することが当たり前ではない現状があります。
また、ゴミ処理場で働く人々は15人ほどです。毎日朝から晩まで8時間以上働き、お休みは土曜日のみだそうです。このことから、ゴミの量に対して働く人が十分ではないことがわかります。
②ゴミ処理場が必要としているもの
このインタビューでゴミ処理場が必要としているものは
・ファイナンシャルサポート
・最新テクノロジー
・マンパワー
・きちんとしたゴミ処理システム
ということが挙げられます。
③見つかった今後の課題
今のゴミ処理場の課題として
1.家庭で分別をしてくれない
2.住民がゴミを回収してもらう際にお金を払わないといけないが、払ってくれない
3.ゴミ処理場の人手不足
4.働く環境(猛暑の中だと長時間働くのはきつい)
1.2の問題に対してこのゴミ処理場では
・Visualを使って市民に説明
・会話の中で説明する
などの活動を行なっていると伺いました。
ゴミ処理場で働く人々は、課題に対して積極的に取り組んでおり、ネパールの環境をより良くしようという姿勢がとても印象的でした。
しかし、ゴミ処理場の人手不足は深刻な問題で、ゴミ関係の仕事につきたいと思う人がいないとおっしゃっていました。
ゴミ処理に関する働く人の問題は日本にも言えることで、ネパールだけの問題ではな炒め、より身近な課題として認識することができます。
Nepal-Japan Scout Project 2018-19 夏渡航②
今回の夏渡航では2月―3月の本渡航で行うプロジェクトの高度化のためにカウンターパートであるネパールスカウトのKORCとミーティングを行いました。
ミーティングを通して決定した今年度のプログラム内容、過去の活動報告、今後の課題について報告します。
・今年度のプログラム内容
①意識改善活動:ごみ問題に係るレクチャーと、それに対して生徒が自ら考え、対策を実践できる自主的な教育サイクルの完成。
②ゴミ処理インフラの整備:焼却炉設置、コンポスター、ごみ箱設置。焼却炉、コンポスター及びごみ箱の運用ルールを策定。
①②のいずれもKORCと共同で、現地の小中学校で活動を行います。
・過去の活動報告
Paxが過去に活動を行ったプログラムがその後、現地でどのような評価を受けているかをKORCに報告してもらいました。
過去に設置した焼却炉はその後も運用方法を適宜変更しつつ継続的な使用がなされたとのことでした。焼却炉設置の年に活動に参加していたKORCメンバーもいたため、今回の焼却炉設置に関してもアドバイスをもらうことができました。
昨年度プロジェクトで設置した、水質汚染及びゴミ問題の意識改善を目的とした環境委員会イベント(KORCが運営する)は現在では実施されていないとの報告を受けました。原因としてKORCのスケジュールの都合が合わなかったこと、具体的にどのようなイベントを実施するべきか彼らが理解していなかったことが挙げられました。
・今後の課題
Paxが去った後にプロジェクトが続かない。
上述したような原因からPaxの渡航後に意識改善プロジェクトを継続することが難しくなっています。解決策としてPaxが事前に詳細なイベント内容計画を作成する、Pax内で役割分担を行いKORCとの連絡をこまめに取り合う、問題が生じた場合にはPaxが適宜テクニカルアシスタントを行う等が考えられます。
現地での環境問題意識改善には現地にいるKORCの継続的な協力が重要な要素となるため、今年度プロジェクトではこの課題を解決してより高度な活動を作り上げることを最優先課題として取り組もうと思います。
Nepal-Japan Scout Project 2018-19 夏渡航
こんにちは!今年度よりPaxⅣ hyper Nepal-Japan Scout Projecに加入しました小林です。
今年の夏、私たちNepal-Japan Scout Projectの新加入メンバーは、現地調査のためにネパールへ渡航してまいりました!!
今回の夏渡航の目的としては、
1、現地のゴミの状況を自分たちの目で確かめる
2、KORCとの意見交換
の二点です。
今まで先輩メンバーから、ネパールのゴミ問題について様々な話を聞いてきました。そしてインターネットや書籍でネパールについて様々な知識をこの約半年で得てきました。
しかし、“百聞は一見に如かず”です!
やはり自分たちの目でネパールの現状を知りたい、見たい、話を聞きたい、そんな思いから今回の夏渡航を実行致しました。
メンバー全員初めてのネパール渡航であり、不安なことばかりでしたが少しでも多くのことを学び取ろうという熱い気持ちを持ってネパールへと行ってまいりました。
また、今年度我々が計画しているプログラムについて、現地で我々と共にプログラムを実行するKORCの方々と直接お話しする機会も設けていただき非常に実りのある渡航ができたと思います。。。
ところで・・・
非常に個人的な感想になるのですが、ネパールめちゃくちゃ面白かったです!!ただ自分の知見が狭いだけかもしれませんが、日本ではなかなか感じることのできない雑多な雰囲気を感じることができました。これも4月になんとなくNepal-Japan Scout Projectの扉を叩いたおかげ、ひいてはぼんやりと15年以上ボーイスカウトをやっていたおかげかなと思います。
閑話休題、現地で私たちはネパール、カトマンズ市街のごみ状況をまじまじと感じてきました。
道端に平然と落ちているたくさんのごみ、不法に投棄されたごみのせいで臭う川、集積所のキャパを超え道路に散乱する生ごみなどなど、
ごみが落ちていることが当然だ。という日本では想像できない光景が広がっており、今まで日本からほとんど出たことのない私にとっては非常にショッキングな光景でした。
また幸運にも、ごみ処理場に訪れることができ、ネパールのごみの今についてまさにそれに関係する人からお話を聞いきました。(別のブログにて掲載予定です)
この状況をどうしたら改善できるのか?メンバー一同様々に思いを巡らせましたが夏渡航というたった数日に調査だけでは明確な回答など出るはずもありません。
しかし、この経験は今後Nepal-Japan Scout Projectの一員として活動に活きてくると夏渡航メンバー一同自負しております!!
また、単に実地調査を行うだけではなく、いくつかカトマンズ市街の観光地も巡り、ネパールを楽しんできました!!
(文責 小林)