関東・東北豪雨 被災地支援活動2日目
9月17日は雨のため、茨城県常総市をはじめ、栃木県も含め多くのボランティアセンターが受け入れを中止していました。
雨が降っても屋内でできる作業があると考え、前日に活動を行った水海道のお宅を直接訪問することにしました。
前日に浸水した家財を搬出して空にした倉庫の床の泥掃除を行いました。昨日復旧した水道は再度断水していたため、汲み置きの水を撒きながら行いました。
泥は床に固く張り付いており、力のいる作業でした。
訪問した家は水に加え、電気も復旧しておらず住んでいる方は親戚宅で生活しているそうです。市内放送によると、給水所は町内の様々な場所に設置されているようですが、給水袋が不足しており、袋を持参する必要があるようです。
活動後、被災地を回ると家の外に集められた大量の家具や、各家庭から集めたゴミの集積所が見受けられました。
翌日9月18日も雨が予報され、ボランティア活動ができる見込みがないため、活動終了後はメンバー全員一時帰宅することを決定しました。
最新の情報を確認した上で9月19日は再度被災地へ訪問する予定です。
_______________
9月17日の夕方頃から一時、Webページにアクセス出来ない事象が発生いたしました。
現在は復旧し、閲覧可能です。ご迷惑をおかけいたしましたこと、お詫び申し上げます。
関東・東北豪雨 被災地支援活動1日目
2015年9月上旬に鬼怒川周辺地域を襲った記録的な豪雨により浸水被害を受けた被災地へ支援活動を実施しています。
活動期間は9月16~19日を予定しており、活動場所は現地の状況により柔軟に対応します。
本日16日は茨城県常総市へ向かいました。
道路は常磐自動車道の谷和原出口から渋滞していました。9時半頃常総市災害ボランティアセンターに到着しましたが、受け付け手続きと活動先の調整に時間を要し、活動現場への到着は11時頃でした。
矢崎は中妻町のお宅へ、長島、木原は水海道町のお宅へ向かいました。
活動内容は浸水した家や倉庫の中の家具を出し、泥などを掻き出す作業です。
本日、被災地で現地の方と活動をして、被害の大きさ感じました。
私たちが伺ったお宅周辺は断水もしており、水害の片付けに加えて日常生活も支障が出ていました。
本日の作業中に水道は流れるようになったようですが、水質が安定しないため、煮沸してから使用するように市内アナウンスがされていました。
泥や水分を吸った家具や食料はとても重く、臭いもきついです。中にはアルバムや手紙など家族の思い出の品であろう物も多く、片付けには体力に加えて精神的にも過酷なものがありました。
被災地には、私たちに出来ることがあります。少しでも力になりたいと思います。
長島、木原が向かったお宅で片付けをしていると、ボーイ隊の制服を着た写真があり、お尋ねしたところボーイスカウトの方であったことが分かりました。スカウトの友人をお手伝いすることができ、光栄でした。
常総市がボランティアの受付を始めて3日目になる今日。平日にも関わらず現地には919名という多くのボランティアの方々が集まっていました。
浸水被害が多い常総市ですが、街中の水は引いており、収穫の時期にも関わらず幾つかの田んぼが水に浸かっている状況です。
明日は天気予報では雨になる予定で、常総市ボランティアセンターはボランティアの受け入れを中止する可能性があります。
栃木市など、他のボランティアセンターでは既に明日のボランティア活動休止を決めているところもあります。
明日の朝、Webページで情報が出るそうなのでその後活動を決定する予定です。
Nepal-Japan Scout Project 今後の方針
準備渡航ではカウンターパートナーであるネパールスカウトKORCと共に、3月の本渡航で行うプロジェクトの方針についてミーティングを行いました。
8月28日の最終ミーティングを通して決定した、本渡航の方向性及びプロジェクト内容について報告します。
プロジェクト内容については、2015年4月に大地震に見舞われたネパールの復興活動を活動のコンセプトとします。現地での話し合いで計画したプログラムは二つあり、「コミュニティに対する貯水槽設置」と「防災教育」です。
・活動①「コミュニティにおける貯水槽設置」
これはKORC側から提案されたもので、地震の被害によって多くの地域で貯水槽が破損し、生活する上で水に困っているという現地のニーズを直接汲み取った案です。活動場所は首都カトマンズに隣接するキルティプルのコミュニティを予定しております。
生活に必要不可欠な水の問題は様々な二次問題を生んでおり、感染症の発生や農作物の不作、また水汲みは主に女性や子どもの仕事であるため、遠く離れた水源まで水を汲みに行くという大仕事は、子どもたちを不登校にする一つの要因になっています。
今回の計画では、生活用水を水源から引いてくるホース、それを貯める大型の槽、浄水して飲料水を貯める槽の設置を目指します。
設置にあたっては、現地技術者を雇用することも考えています。
このプログラムは主にKORC側が計画を主導し、Pax側は現地に応用可能な日本の技術があれば、KORCと相談して導入する予定です。
・活動②「防災教育」
私たちは今回の準備渡航で「ネパールの防災の不足」を感じました。
防災の活動は、同じ地震大国である日本のノウハウや経験を生かすことができ、かつ学生である私たちでも取り組めるプログラムなのではないかという理由よりPax側から提案しました。
建物の造りや町並み、文化が異なるネパールにおいて、日本の防災対策を直接持ち込むことは不可能ではありますが、ネパールで生活するKORC側の意見をもらいながら、プロジェクト内容を考えることとしました。
今後のプロジェクトの活動体制としては、
活動①「コミュニティにおける貯水槽設置」はKORC側が主体的に計画し、活動②「防災教育」はPax側が主体的に計画すこととします。
但し、どちらの活動に対しても両団体の意向が反映されるべきであり、相互的に計画に対してフィードバックを行います。
また、渡航活動期間外も継続して活動計画が進められるよう、月に一度オンラインミーティングを行います。次回9月のオンラインミーティングでは日本側からいくつか防災プログラム内容を提案する予定です。
3月の本渡航に向けてプロジェクト全体の計画も立て、Messengers of Peaceファンドの申請も積極的に検討しています。
Nepal-Japan Scout Project 準備派遣 後半報告
8月30日、渡航メンバー全員が無事日本に帰国しました。
渡航後半の活動について報告させていただきます。
□8/24 ネパールスカウト震災復興活動について
ネパール連盟地区コミッショナーであるRanjanさんから震災直後のネパールスカウトの活動についてお聞きしました。Ranjanさん宅ではネパールスカウトたちの震災当初の活動記録(動画、写真等)を拝見させていただきました。軍隊や救助隊に混じって一ヶ月以上休みなく人命救助や遺体の運搬、瓦礫撤去、物資支給などを行うネパールスカウトの迅速果敢な姿にただただ感服しました。
Ranjanさん宅まではダルバール広場周辺を徒歩で移動し、王宮や寺院への震災の影響を目の当たりにしました。
□8/25 ラブグリーンジャパン活動地訪問
特定非営利活動法人ラブグリーンジャパン様の活動地を訪問させて頂きました。
首都カトマンズ周辺から遠く離れ、伝統的な田園風景の広がる農村部への訪問は今回が初めてのことでした。 今回訪問したアナイコット村では、ラブグリーンジャパン様が植樹活動や有機農法の伝承等を実施されておりますが、先の震災でかなりの設備が損傷を受けておりました。 また、農村部の家屋は首都と比較して、レンガ造りかつ古いものが多く、ほとんどの家屋が震災によって被害を受けてしまったようです。訪問日の8月25日は震災からちょうど4ヶ月という節目の日でしたが、4ヶ月経過した現在でも農村部では、再建が遅々として進んでいませんでした。経済的な問題もありますが、再建したとしてもまた地震が来て、どうせ壊れてしまうのではないかという不安が農村部に蔓延し、再建活動に着手しない、といった現状もあるようです。
□8/28 募金の活用
カウンターパートナーであるKORCと共に、震災によって大きな被害を受けた小中学校に対して、不足している文房具やバッグを届けました。今回の配布活動には震災後から日本で行なっていた募金が当てられております。活動経費の詳細については後日報告させていただきます。
□8/28 KORCとの会議
現地での活動の最終日に3回目の会議を開き、来年3月の渡航の際に行う活動の方向性を固めました。次回の投稿で方向性についてまとめて報告したいと思います。今後は毎月一度、オンライン会議をネパール日本スカウトの間で行い、計画を進めていく予定です。
2週間の渡航期間で現地の様子を確認し、ネパールスカウトともコミュニケーションをとることで今後の活動のへの出発点に立つことが出来ました。
3月のプロジェクト本渡航に向けて本格的に活動が開始します。
これからも私たちはネパールスカウトと共にプロジェクトに力を尽くしていきます。
Nepal-Japan Scout Project 準備派遣 中間報告
本日でネパール渡航期間の半分が経過しました。
渡航前半について簡単に報告させていただきます。
□8/18小学校訪問
15日より先行して渡航していたメンバーが昨年度プロジェクトを行った小学校を訪問し、昨年度のプログラムのその後の状態を確認しました。焼却炉は定期的に使用されており、花壇は拡張されていました。しかし、コンポスターは大きさが足りない問題によって設置以来一度も使われていませんでした。今後必要に応じて、昨年度のプロジェクトに対するアフターケアを行っていく予定です。
ただし校長先生個人の意見としては、コンポスターはまだ改善が必要だが、昨年のプログラムは本当に良く、満足であったと述べていました。
□8/19,22ネパールスカウトとの会議
現地カウンターパートナーであるKORC(Kantipur Open Rover Crew)とこれまでに2度の会議を設け、①震災当初から日本側で集めていた募金の使い道について②次回プロジェクトの方向性について話し合いました。
①募金の使い道に関して
今回の渡航までにKORCは募金総額433,273円のうち、246,000円を既にバッグ等の寄付に使用しており、残りの187,273円は同様にバック、文具等を異なる小学校へ寄付する予定です。
②今回の渡航の目的である次回のプロジェクトの方向性について
お互いにプロジェクト内容に関する意見交換を行い、日本の震災に関するノウハウを生かしていく方向性に決まりました。KORC側からは住民の飲み水の確保のためにウォータータンクを設置するアイデアが出ました。まだ、アイデアを出し合っている段階であり、活動内容の決定には至っていません。
□8/20JICA訪問
現地での震災復興活動を行っているJICAネパール事務所を訪問させて頂きました。震災が起きてからの現地の状況や問題、NPOの活動に関する情報、また私たちがこれからプロジェクト内容を決めていくために大変有益な助言を頂くことが出来ました。
□8/21Pax Earth Nepal 訪問
ボーイスカウト出身者により構成され、震災被害の深刻な村において学校建設などの活動を行っているNPO法人、Pax Earth Nepalの皆さんに、実際に活動を計画する上で必要なプロセスや考慮すべきこと、また、プロジェクト内容案についての助言を頂きました。
□現地の様子
様々な場所の訪問の際に実際に現地の様子が見ることが出来ました。私たちの滞在するカトマンズ市内、特にタメル周辺の市街地における震災の影響はあまり無いように見えましたが、郊外へ移動すると崩れた家屋や道路など震災の爪痕が今も深く見受けられました。
今後は実際に現地で活動しているNPOの活動地の訪問や、KORCと共に募金で購入した文具等を小学校に届けに行く活動を行っていく予定です。
Nepal-Japan Scout Project 準備派遣 出発
本日(8月17日)より中圓尾、塙、木原の3名がネパールへ出発します。
先ほどセレモニーを終え、出国しました。
今回の渡航は3月に予定している本渡航に向けた調査を目的としています。
すでに先発隊としてネパールにいる本多と合流し、8月30日に帰国予定です。
現地の様子や活動報告については随時webサイトで発信し、
FacebookやTwitterを通じてシェアしていきます。
Pax IV Hyper General Meeting 2015 #1
Pax IV Hyperの再始動を目的として、総会を実施しました。
[hr]
【日時】2015年7月5日 13:30~17:30
【場所】慶應義塾大学 三田キャンパス
【参加者】現役7名+OB,アドバイザー5名
[hr]
1.Pax IV Hyper の運営について
◆代表の交代について
代表であることで大きな権利が生じるわけではなく、リーダーとしてのメンバーの意見を総括する役割を担う。
代表をOshioからNagashimaに交代する。
→全会一致
◆新しいPax IV Hyperについて
Pax IV Hyperの理念とミッションを明文化した。
基本理念は設立以来のものを踏襲し、Paxが存続する限り普遍的なものだが、
ミッションや細かい表現については、その時の活動メンバーによって変更していきたい。
Pax IV Hyperのメンバーであることの最低条件は、Paxの理念に共感していること。
2.ネパール関連の活動報告
昨年度の反省、これを受けての発足したプロジェクト、地震を受けての方向性の転換、転換後の募金活動とその終了、募金終了後の具体的なプロジェクトの実施の準備としてメンバー再招集の経緯を説明。 その後、プロジェクトの現行案を説明。今夏に視察渡航をすることを説明。
<フィードバック>
・クルーリーダーが MoP を一人で抱え込んでいるのではないか→ほかの人も手を差し伸べるべきである。
・僕たちにしか取り組めない問題ってみつかるのか。実質的に取り組むべき問題をないがしろにしてしまうのでは。
・昨年度プロジェクト、募金期間の反省として、カウンターパートのニーズを見定めるべきである。一方的に押し付けるようになって主観的になってはいけない。
・調査渡航の問題の糸口を予め想定するべきなのである。
・ネパールの調査渡航に調査のみを行なうのではなく KORC の自宅を回るのも悪くはない。
・KORCと接触するのであればクリスマの次に金銭管理をする人間は誰なのか把握しておく必要がある。それを慮って調査渡航時に募金の利用を促すことも視野に入れるべきである。
・狭めた視点で問題を捉えるべきではない。問題の質ではなく解決の質を高めるべき。
・安全には気をつけるように。
・渡航前、或いは現地で JICA とコンタクトを取るときは早めに行うべきである。

3.新規プロジェクトについて
Paxのミッション達成のための具体的なプランを説明。
[hr]
今後の予定について
Pax IV Hyper中間報告会
【日時】2015年10月18日(日)13:30〜17:00
【場所】未定(都内)
【参加者】制限なし。広く参加を募集。
Pax IV Hyperは再始動します
新規プロジェクトの立ち上げに伴って、Pax IV Hyperは再始動します。
設立時からの基本理念を受け継ぎつつ、新しいPax IV Hyperは、新しい方法でスカウト活動に取り組んでいきます。
ボーイスカウトのスカウト人口は、30年間、ほぼ変わらない比率で減少を続けています。このままだと2030年には0になる計算です。この現象は、ボーイスカウトが社会から必要とされなくなりつつあることを示しています。今や、ボーイスカウトは社会から相手にされていないと言っても過言ではありません。私たちは、この現象が事実であることを前提として活動します。
ボーイスカウトが無くなった社会を想像してみてください。自分たちが全力をかけてきた活動を、全く理解されない時代が来ようとしています。同じ言葉で語れる後輩がいなくなる現実が間近に迫っています。いつも他の人々をたすけますと名誉にかけてちかった者として、これほど虚しいことがありますか?
Pax IV Hyperは、ボーイスカウト活動に本気で取り組むスカウトのチームです。メンバーはみな、ちかいをたてたスカウトであり、ちかいとおきての現代における具体的な実践とその提案を目的に活動します。私たちの使命は、ボーイスカウトの価値を証明することです。
Pax IV Hyperは、解散することを目標に活動します。ボーイスカウトが、その存在と社会的意義を認知された時がその時です。その状態をいかに評価して判断するかは実際のところまだ分かっていません。私たちは行動しながら考えます。
Pax IV Hyperには、活動理念を表す3つのおきてがあります。
1.革新的であれ
Pax IV Hyperは、よりよい社会をつくるため、また、その社会にボーイスカウトが貢献するため、新しいアイデアを積極的に提案し、社会的意義のある新たな価値の創造を目指します。
2.行動的であれ
行動の伴わない提案は、無責任で無価値です。私たちは、自発的な行動に基づく、地域レベルからのイノベーションを志向します。
3.理論的であれ
Pax IV Hyperは科学的手法でボーイスカウト活動に取り組みます。実験と評価反省を徹底的に行い、成果を出すことで、ボーイスカウトの意義を理論的に証明することを目指します。
Pax IV Hyperは誰よりもスカウトらしくありたいと考えています。私たちは自戒をこめて、あえてボーイスカウトに問いかけます。
Are you prepared?
ネパール支援募金へのご協力ありがとうございました
皆様からいただいた募金が送金先であるネパールのスカウトグループKantipur Open Rover Crew(KORC)の希望する総額に到達しましたので、一度、ネパール支援募金活動を停止させていただきます。
当該募金活動は4月30日より、本日まで58日間、実施してまいりました。
支援者の皆様からの募金総額は、432,543円となりました。
ご協力誠にありがとうございました。
今回の募金は、5つの教室を完備する学校の建設に充てられる計画です。
現在、ネパールスカウトが現地の技術者と連携し、建設のための準備を行っております。
現地の進捗情報が入り次第、お知らせします。
私たちNepal-Japan Scout Projectは、今後も継続してネパールの震災復興支援活動を行ってまいります。
引き続き、皆様からの温かいご支援ご協力を頂ければ幸いです。
ガールスカウトの寄贈した学校が大活躍
ネパール大震災を受けて、復興支援活動を行っているのはボーイスカウトだけではありません。
ガールスカウト東京都第43団(江戸川区)の寄贈したネパールの小学校が被災地で活躍しています。
この学校は、震災以前の2000年に、ガールスカウトが国際協力活動としてカトマンズ近郊の街サンクーで集めた寄付金により設立されました。
先の大地震によりサンクーの街は甚大な被害を受け、多くのレンガ造りの建物が崩壊しました。一方、ガールスカウトの支援で建てられた鉄筋コンクリート製の小学校は無傷で残り、現在、家を失った被災者の避難所として利用されています。
ガールスカウトによる地道な奉仕活動が、教育面でサンクーの町に貢献したのみならず、被災者への思わぬ形での支えとなっています。