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ボランティアの是非:新潟県中越地震

2004年10月29日の「新潟県中越地震」というエントリーで、Pax IV Hyperのメンバーの何人かが現地に奉仕に行っていることを述べた。今日はその概要報告と、メンバーの1人から挙げられた疑問について紹介したい。

Pax IV Hyperのメンバーで現地に入っているのは今現在4人。地震直後には8人いたが、その後人数に変動がある。当初からメンバー内にある議論として、世の中(TV、新聞等の報道等)的によく取り上げられる震災直後だけでなく、人数は少なくなったとしても長期的に奉仕をすべきだとという意見が出ていて、それを実行しようとしているのだ。主な内容は以下の通りである。
 ・ 活動場所は新潟県小国町
 ・ 奉仕内容は避難所での雑用(掃除・食事等)
 ・ 宿泊場所は避難所と、その周辺で野営という2グループに分かれてた
 ・ 今後は震災を受けた民家内の清掃ボランティアが始まるそう

数年前の阪神大震災の時にも出たのが、今回もメンバーの1人から「震災直後で現地が混乱している時期に、技術も情報もあまり持たない人間が現地に行くこと」について、意見を求められた。その裏には、都会の若者が来ても、逆に交通渋滞を引き起こしたり、そもそも奉仕内容(技術的に)も限定されるのであまり役に立たない、という見方もあるのだろう。私も時にはそう考える。同じような議論は国際協力(バングラデシュ派遣・ネパール派遣)でもよくある議論で、いまだに結論は出ていない。私としては以下のような考えのもと、今回は現地に行っているメンバーを全力でサポートしたいと思っている。
 ・ 今は頭で何かを考える前に、身体を動かし、行動をする時である
 ・ 我々の奉仕が必要か必要でないかは、我々が判断するのではなく、現地で判断を求める
 ・ 現地の人には失礼だが、これも経験・教育の一環として、活動させてもらう

とにもかくにも、震災直後はメディアも頻繁に取り上げるが、時間が経つことによって、だんだんと忘れられないことは願いたい。新潟は世界でも有数の豪雪地帯。冬に向かっているので、早急な復興&春までの持続的な協力が重要であろう。

Pax IV Hyper Blog: 海外プロジェクト:「私とXXX派遣」

メンバーの1人から、ブログの活用案として、プロジェクトの紹介をしてみればという下記のような提案があった。

Pax IV Hyperはその原理に基づき、自らの問題意識から数多くの提言、プロジェクトを行ってきた。成功談、失敗談を問わず、それらの一連の行動をブログに紹介することで、他のローバースに新しいプロジェクトを作り出すヒントを与えることが目的である。

各種海外派遣の計画書・報告書ではカバーしきれていない、海外派遣・プロジェクトの真実・個人の思想等を今後数回に渡り紹介していきたいと思う。海外派遣について考える際にも、その教育的価値、プロジェクトのマネージメント法等、視点は幾つかあると思うが、第1弾では「私とXXX派遣」と題して、その派遣の概要と派遣が私個人に与えた影響について紹介していきたい。ちなみに我々のメンバー的に、現在ボーイスカウト日本連盟ローバースカウト部門の主な国際協力プロジェクトである、バングラデシュ、フィリピン、ネパールはもちろん、その他個人プロジェクト、世界ジャンボリー等についても触れる予定である。

追記:なお、上記主要国際プロジェクトの客観的評価については、
http://www.rovernet.jp/paxiv/archive/youth_comparison.pdf
にある。

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