本日から1週間、休暇により、エジプト・イタリアに行ってまいります。その間の私のエントリー・コメントの投稿はなくなります。エジプトではカイロ、アスワン、ルクソール、アブシンベルに行き、帰り道中に1泊、イタリアのミラノに滞在する予定です。
さて今日のエントリーはエジプトやイタリアについてではなく、ネパールのポカラから見えるアンナプルナ山群とマチャプチャレ(写真)という山。以前書いたが、このポカラという観光小都市には大学3年生時代に環境事業団地球環境市民大学校の海外派遣として、訪れた。ポカラでの主要目的は国際協力事業団の青年海外協力隊の隊員の活動視察ということで、ある隊員の活動地である山民族の村にて一泊しながら隊員や村の方々に話を聞きながら勉強するということだった。もちろん、これも僕にとって、青年海外協力隊の実態を知るという意味で、とても良い勉強になった。車は通っておらず、徒歩でほぼ丸一日かからないと着かない、山間部の尾根にある村に、日本人1人が入っていき、現地の生活に入り込み、そこの村・自然を助ける。そんな地道な協力が世界中で行われているのには、敬意を示したい。
この村の視察に出発する日の朝、ポカラの市街地からアンナプルナ山群とその真ん中にどーんとかまえたマチャプチャレ(魚の尾という意味の山)を見た。早朝であり、朝日を浴び、山々は黄金に輝いていた。そして人生において初めて、そのマチャプチャレに神の存在を感じたのである。綺麗な山々はそれまでも見たことはあった。それこそ富士山やヨーロッパアルプスも景色として美しいと思う。しかし、そこに神の存在を感じたことや、それが信仰の対象になることを自然に思ったことは、マチャプチャレ以外になかった。
なぜそこまで心を揺り動かしたか。まずはその単純な美しさ。そして周辺に7000m級のダウラギリ、アンナプルナI峰、II峰、III峰、IV峰に囲まれながら、最も特徴的で形の整ったマチャプチャレがど真ん中に存在すること。さらにそれが古くから現地の人の信仰の対象となっており、いまだに登頂禁止の山であること。
ボーイスカウトはもともと宗教ではないが、教育の一環として信仰を持つことを勧めている。当然信仰対象は個人個人自由で、宗教も自由に選べばよい。私も高校生の頃、浄土真宗のお寺に通い、仏教について学んだ。しかし、残念ながら頭では理解するものの、心や気持ちから神の存在を感じることはなかった。その数年後、ポカラにおいて、人知を遥かに超えた大自然の創造物を見たとき、講義や書物では教わることの出来なかった、神の存在を学んだ。ボーイスカウトが自然の中での活動を推奨しているのは、健康的な面と同時に、精神的にも自然から学ぶ多いことが多いからなのでは、と思う。
皆さんも神の存在を感じた景色、すさまじく感動した自然等、ありましたら、コメントとしてご紹介いただけると幸いです。それでは、古代のファラオたちの魂が宿る遺跡群(エジプト各地)に行ってまいります。