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シンポジウム参加報告:環境経営からCSR(企業の社会的責任)経営へ

先週末、環境・CSR経営シンポジウム「環境経営からCSR(企業の社会的責任)経営へ—企業内教育(HRD)、環境教育、Eラーニングの視点から」 というものに、ボーイスカウトの大先輩の紹介で参加してきました。

個人的に、企業内での環境教育や、環境教育におけるE-learningの使用方法に興味を持っていたので最新の企業でのケースが聞けて良かったです。ただ、話を聞いての印象はあまり良くなくて、以下のようなことをシンポジウム会場でずっと考えてました。

■1、企業内での環境教育
 企業がする必要のない教育にも手を出しすぎている。例えばメーカーにおいて、工場運営について環境を配慮したり、製品作りにおける部品選びを環境負荷の低いものにするための教育なら、それは企業でやるべき環境教育だと思います。しかし、最近では、従業員の子供達の環境活動を企画したり、会社として植林活動をしたりしているそうです。やって悪いことではないけど、それをやる人は他にもいるし、専門的にやっているNPOや法人に助成金として援助したり、休日に業務外活動として参加したほうが効率いいのではと考えてしまうのです。確かに社会奉仕をやる人は多ければ多いほど良いのですが、株主のために利益を得るのがその存在理由である企業が、お金だけでなく、人材・時間・労力を費やしているのが、うーむって感じです。

そもそも社員に対して、このような方法を使い環境教育をするのが低レベルな気がします。その程度の環境教育なら社会人になる前に受けているべきだと思うのです。社会人になってから、算数や道徳を学ばないのと同じように。。。

■2、環境教育におけるE-learning
 企業に密接に関連する分野での環境(上記の例で言う工場運営や、製品作りでの部品選定等)については、とても専門的・技術的で、E-learning等で情報を提供しても、その情報を活用する人の数が少ないと言う意味でコストパフォーマンスは悪いです。逆に一般的な環境問題については、多人数向けにも作りやすいですし、実際に現在はそのような環境教育用E-learningシステムを各社で使用しているようです。けど、これも■1で述べたように、あまりにレベルが低く、その会社の事業とやや離れていることだと感じます。つまり効果的にはE-learningが使用されていないということ。コンテンツも静的なものが多く、アナログな本・写真をデジタルにしてインターネットに乗せたよ、程度らしいです。

以上、やや長く、しかもちょっと性格の悪そうな意見を書いてみました。環境教育とかE-learningを流行で終わらせないように、しっかりと議論をしたいところです。


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