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事後報告:本プロジェクトにおける植樹活動の意義

本プロジェクトでは、植樹活動を2002年3月よりPax IV Hyperとしてネパール王国において継続的に植樹活動を継続的に実施して参りました。2007年3月の渡航時にも例年通り植樹のプログラムを計画・実施して参りました。

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(プログラム実施地:カカニ・トレーニング・センター)

以下に第4回プロジェクトの植樹プログラムの概要を記載致します。
名称:植樹プログラム

活動地:Kakani Training Center (カトマンズから車で1時間程)

活動日数:2日間

(1日目 日ネのローバーによる植樹活動と協議 2日目 小学校のスカウトを対象とした集会)

植樹した木:50本

実施した感想:

1、本プロジェクトにおける植樹活動の意義に関する協議

1日目は日ネのローバーで10本程の木を植えた後に、残り40本分の穴を掘り、2日目の小学校のスカウト達を交えた植樹の準備をした後に、とても居心地の良いドミトリーの一部屋で植樹に関する協議をしました。議題は「外国スカウト(日本スカウト)が植樹の活動をしている事に意味があるのであろうか」という事でした。自分たちとしては、植樹活動について改めて準備期間中に考えてみれば、一年に一回しか来れない自分らはたとえ植樹をしてもその世話や管理は出来ない訳であり、責任を持つという事が出来ないですね。それをどうにか改善したいという気持ちもありました。そんな事を思いながら植樹に対する協議に望みました。

協議のときは、「もう植樹は意味が希薄であるから、やめてしまった方良いんじゃないか」という意見も日本スカウトから出ました。ただし、ネパールスカウトの答えは「植樹活動はプロジェクトの始まった頃から継続的に実施しているものであり、もう5年間も継続されてきている活動なんだよね。ネパールのローバー活動の中でこんだけ外国スカウトと継続されてきたプログラムは類を見ない。だからプロジェクトのシンボルとしてでもこの活動を継続させたい」という答えがかえってきました。幸い植樹したカカニ・トレーニング・センターはスカウト施設であり、カトマンズ盆地のローバースカウトは年に1度、ここで植樹をしなければいけないという約束があるらしく、定期的に日本のスカウトが植えた木もチェックしてくれるそうです。

この話し合いの中で、私は日本の方から見れば意味の無いという事柄も、視点を変えてネパールのスカウトから見れば十分に意味がある事もあるという様な事を感じました。その様な事を知る事が出来た事も良い事であったなと思います。

2、現場力の不足

これは反省にあたる事かもしれませんが、クルーとしては現場の力や知識が圧倒的に足りてなかった様に感じました。ここでは、植樹に関する知識ですね。どうも、海外でのプロジェクトを実施する場合に、専門知識が足りていない事が多い様に思います。原因としては計画にかける時間がとても多くなってしまう事があると思います。その様な現場の力が足りていない事を思い、中には最近、足りてなかった知識や技術を補完する為に森づくりのNPO団体の行事に参加をさせてもらったりしています。私も2度、その行事へ参加をしてきました。やっぱり学ぶべき事は多いなと改めて感じましたね。この現場力というのは、原隊での他の隊への奉仕という形でも養えると思います。計画をある程度、たてたときに、どんな力が現場でいるのかを予想をたててから、その活動に似た活動に日本で参加する事も必要なんじゃないかなと感じました。

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(アイスブレーキング:プラスマイナスー鬼ごっこの様なものです)

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(木の役割に関する紙芝居)

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(植樹風景)

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(植樹をした丘で記念撮影をしました。10年後が楽しみです)


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