インドネシアはスラウェシ島のケンダリという町で、IDRAPのメンバーと評価ミーティングをしてきました。ここでは、彼らの活動の紹介をミーティングの写真とともにご紹介いたします。
(IDRAPのメンバーと、壁にかかる活動風景の写真)
■森林保全(これが今回の評価対象の活動)
これまでは原住民が森林を不法に伐採し、薪として業者に販売し、収入を得ていたそうです。つまり、単純に森林伐採を禁止すると、原住民の収入がなくなってしまうわけです。そこでIDRAPでは、森林伐採を禁止した後に(禁止するのは政府)、木と稲の育成を指導しているそうです。木は10-15年単位で成長するためにすぐにはお金にはならない、そこで稲などの1年単位で収穫のできる稲や野菜を栽培させるそうです。
■マイクロクレジット
バングラデシュのムハマド・ユヌス氏により考案された貧困家庭を対象とした小額融資援助制度をインドネシアでも実施しているとのこと。5人組のグループを構成させ、そのグループに対してお金を貸し、事業を起こさせて貧困からの脱出を図ろうとのこと。いまのところ、毎月の返還も滞りなく行われているそうで、うまくいっているそうです。ドイツの医師団から助成を受けているそうです。
■その他
保健衛生、衛生的な水の確保(水道の整備)等もやっているとのこと。あと印象的だったのが、今後は水力ではない、クリーンエネルギーの導入を行い、町の電化に関するプロジェクトもやりたいとおっしゃってたこと。ただし、彼ら自身には現在のところ技術も設備も無いので、日本やヨーロッパでの提携団体や、トレーニングを受ける機会がほしいとのことでした。