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イタリア渡航報告2:Roverway 2006
Roverway2006は2部構成になっていて、前半はイタリア各地で行われ、それぞれあるテーマに沿った移動キャンプ(ルートと呼ばれる)で、後半が約5000人の参加者が一箇所に集まって行われる固定キャンプである。僕が参加したのは後半のほうで、ここでは3泊4日のプログラムが展開され、以下の写真にあるように100を超えるテーマによりワークショップが行われ、参加者は自分が希望するものに参加するようになっている。
(折り紙ワークショップの風景)
また、ワークショップとは別に突発的な集まりみたいなのも開かれてました。ヨーロッパのローバースカウトがあつまり、1時間くらいのフォーラムみたいなのもやっていました。ヨーロッパではEUの誕生に影響されてか?Unity(統一・結束)がキーワードになっていたみたいで、よく聞きました。しかし、キーワード先行型で中身がまだ具体的にはない模様。人間を集めフォーラムを行う、そのネットワークを活用しインターネット上にサイトを作る、ここまではできるんですが、じゃあそれをどう有効活用するか、どう具体的なアクションに繋げるかが日本でもヨーロッパでも共通の課題なんでしょう。(パックスの活動では先に問題を設定し、その問題に関して人を集め、プロジェクトを行うので、上記のような問題はあまり起きません。)
また大学生年代を対象としたイベントということで、その運営も大学生年代が積極的に絡んでいたようです。しかし、運営はお世辞にも良くできていたとは言えずに、情報共有の仕方は事前から問題があり(WEBサイトが見にくい上に、必要な情報が得られなかったり)、現地でも決めるべきことが決まってなかったり、いろんな対応が後手後手になっていたように思います。まぁ、大学生年代がやるとなると、初めての大会運営経験になり、なんとか開催するというので精一杯なんでしょうがね。ぜひ、次回の大会(2009年)には、今回の経験者と次回からの参加者がうまく融合し、質の高い運営を期待したいです。
イタリア渡航報告1:概要
昨日、無事にイタリアから帰国しました。日本は湿度が高い国で、肌・喉にやさしそうというのが、帰国した瞬間に思ったことでした。イタリアでも気温は同じぐらいだったのですが、カラッとしていて、僕なんかは当初すこし喉を痛めていたので。
(Roverway 2006 @ Loppiano, Italy)
さて、今回のイタリア渡航の主目的は、ヨーロッパのボーイスカウト(ローバースカウト)を主参加者として開かれたイベントである、ローバーウェイ2006に参加したことでした。簡単に言うと大学生向けのジャンボリー=ムートみたいな雰囲気で、日本からは「神道」「仏教」「おりがみ」ワークショップの提供をし、僕は「仏教(禅)」のお手伝いをしてきました。
(会場であるLoppianoは、Firenzeの郊外でした)
今日から数回に分けて、イタリア渡航報告を書きたいと思っています。今のところ、以下のようなテーマを考えています。
・イタリア渡航報告2:ローバーウェイ2006
・イタリア渡航報告3:仏教ワークショップ
・イタリア渡航報告4:イタリアの街づくり
ちなみに、明日はひさしぶりのPax IV Hyper総会です!今夏は日本ジャンボリーも開かれ、また9月にはモンゴルプロジェクトも予定しているので、話題としては盛りだくさんあります。時差ぼけにかかっている場合じゃありませんね。
イタリア・フィレンツェへ
かなり前に書き込みをしてましたが、明日からイタリアのフィレンツェに行ってまいります。ということで、私のブログの投稿とコメントに対する承諾が、17日まで不可能になります。ご了承くださいませ。では、いってきまーす!
インドネシア渡航報告5:料理
僕はアジアが好きです。大陸側の東南アジアと呼ばれてる国にはすべてに行ったことがあります。アジアの食も好きです。やはりヨーロッパやアメリカにはない、豊かなで繊細な味がアジアにはあると思います。
現地の人向けのマーケットで撮影した一枚
しかーーーーーーーし、辛いもの、食べられません。アジアは辛いものが多いので、食べるものを選ぶ際は要注意です。そして、辛さに加え、熱さが加わると、もはやお手上げ。辛いものをたくさん食べるからこそ、発汗作用があったりして身体にいいのかもしれませんが、なかなか慣れません。以上、よろしく(笑)。
インドネシア渡航報告4:不法伐採
木々を伐採すると単純に木々が減るだけでなく、川は乾季には干上がり・雨季には水が溢れ、さまざまな動物・昆虫の住処が減少し、生物多様性にも影響がある。住民が伐採をする理由は、それ以外に収入がないからであり、経済の問題が環境へ影響している良い例である。じゃあ、持続可能な開発・持続可能な発展のために何をしているか。
ジャワ島にある首都ジャカルタの港での木材運送の風景
・木々の伐採に代わる収入源をつくる→マイクロクレジット・農業
・木々を有効活用できる仕組みをつくる→再植林・森林管理教育
・住民の森林保全に対する理解を得る→環境教育・ワークショップの実施
とまぁ、森林保全という一つの目標に対して、複合的なアプローチをする必要があるわけですね。しかもその複数のアプローチをすべて実践しているという点で、今回訪問したNGOはすごいと思いました。
ガイドさんに伺ったところ、昔は木材を輸出するだけで収入を得られていたが、最近はそれだけでは難しく、1次加工・2次加工をした木材でないと海外の国が買ってくれないと仰ってました。現地産の生のモノ・情報が受けいられる時代は終わりつつあり、どのようなモノ・情報でも何かしらの加工・編集を経て、付加価値がつけられないと経済的な価値を得ない。このブログでの情報公開にも参考になります。
インドネシア渡航報告3:魚や地下資源
インドネシアはさまざまな資源に恵まれた国だといわれてます。国は千以上の島により構成され、その海では魚も良く取れます。スラウェシ島に住む人たちは、一日に一回は魚を食べないと身体がしゃっきりしないと言っておりました。
スラウェシ島のシーフードレストランでは店に入る前に、自分が食べる魚を選び、その調理方法を指示する仕組みになっています。
魚がたくさん取れると同時に、地下資源にも恵まれており、石油も取れます。ただし、ここからが問題なんです。その地下資源をめぐって周辺国(具体的にはオーストラリア等)といざこざがあるのです。うーむ、どの国も同じなんですね。日本でも同じような問題を抱えてますよね。
インドネシア渡航報告2:会議詳細
インドネシアはスラウェシ島のケンダリという町で、IDRAPのメンバーと評価ミーティングをしてきました。ここでは、彼らの活動の紹介をミーティングの写真とともにご紹介いたします。
(IDRAPのメンバーと、壁にかかる活動風景の写真)
■森林保全(これが今回の評価対象の活動)
これまでは原住民が森林を不法に伐採し、薪として業者に販売し、収入を得ていたそうです。つまり、単純に森林伐採を禁止すると、原住民の収入がなくなってしまうわけです。そこでIDRAPでは、森林伐採を禁止した後に(禁止するのは政府)、木と稲の育成を指導しているそうです。木は10-15年単位で成長するためにすぐにはお金にはならない、そこで稲などの1年単位で収穫のできる稲や野菜を栽培させるそうです。
■マイクロクレジット
バングラデシュのムハマド・ユヌス氏により考案された貧困家庭を対象とした小額融資援助制度をインドネシアでも実施しているとのこと。5人組のグループを構成させ、そのグループに対してお金を貸し、事業を起こさせて貧困からの脱出を図ろうとのこと。いまのところ、毎月の返還も滞りなく行われているそうで、うまくいっているそうです。ドイツの医師団から助成を受けているそうです。
■その他
保健衛生、衛生的な水の確保(水道の整備)等もやっているとのこと。あと印象的だったのが、今後は水力ではない、クリーンエネルギーの導入を行い、町の電化に関するプロジェクトもやりたいとおっしゃってたこと。ただし、彼ら自身には現在のところ技術も設備も無いので、日本やヨーロッパでの提携団体や、トレーニングを受ける機会がほしいとのことでした。
インドネシア渡航報告1:概要
昨日、無事にインドネシアから帰国しました。インドネシアではジャワ島南西部は津波による被害が、そして地方都市では鳥インフルエンザが発生しているようですが、私が訪ねたジャカルタとスラウェシ島のケンダリという場所では特に健康・安全の面では問題はありませんでした。
スラウェシ島のケンダリ。赤道直下の熱帯雨林気候!
久しぶりにボーイスカウト以外の団体の派遣に参加した・開発途上国の現場に行けたということで、いろいろと報告・共有したいことがあります。今日から1日おきに合計5回にわたってインドネシア渡航報告をしたいと思います。以下、予告です。
・7月28日インドネシア渡航報告2:会議詳細
・7月30日インドネシア渡航報告3:魚や地下資源
・8月1日インドネシア渡航報告4:不法伐採
・8月3日インドネシア渡航報告5:料理
派遣元に提出する報告書を作成がてら、パックス・ボーイスカウト・その他の方々にとって有益な情報・経験を公開できたらと思っています。
カブトムシ
昨日、大学の構内の林でカブトムシを見つけました!しかもオス。野生のカブトムシを見たのが小学生以来だったので(クワガタは良く見ますが、カブトムシのオスはめずらしいですよね?)、激写。ちょうどカナブン達と樹液をめぐって争っているところでした。
ただしい、日本の夏、ですね〜。美しい日本の自然。
インドネシア渡航の詳細
2006年7月21日からインドネシアに行くと先日の投稿で書きましたが、その日程が確定し、内容も送られてきました。個人的な予習も兼ねてこちらにまとめておきます。
■団体
派遣元:地球環境行動会議(GEA)
カウンターパート:インドネシアの地方先住民族開発協会
■目的
地球環境行動会議のプロジェクトの一つにヴァーチャルグローブという途上国の環境NGO活動を支援するものがあり、支援対象国のNGOの活動が、実際に資金を提供するに有効なものかどうか検証すること。
■日程
7月21日(金) 東京→香港→ジャカルタ [ジャカルタ泊]
7月22日(土) ジャカルタ→ウジュパンダン→ケンダリ [ケンダリ箔]
7月23日(日) 現地の環境NGO活動の視察・検証 [ケンダリ箔]
7月24日(月) ケンダリ→ウジュパンダン→ジャカルタ [ジャカルタ泊]
7月25日(火) ジャカルタ→香港→東京
■主な活動
・東南スラウェシ地方の先住民学生のための人権教育
・東南スラウェシ地方の先住民系組織の能力を高める
・北クリスス小地区の4つの村落における給水衛生
・少額融資援助を通して貧困コミュニティの経済条件を改善する
・北ブトンの野生生物保護区をコミュニティベースで管理、保存する
少しでも上記団体に貢献できるよう、少しでもパックスにフィードバックを掛けられるよう、そして、少しでもこの地球をよりよくできるよう、しっかりやってきます。