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2006年春学期総括
僕が通う大学の授業は、今週が春学期最終週になっており、来週は期末テスト期間となります。僕は博士課程在籍ということで、受けている授業はないのですが、教えていた(教育体験)授業があり、それも明日が最終回になり、夏休みモードに入りつつあります。ということで、夏休みモードに入る前に2006年春学期の活動のまとめをしておきます。
(ゴールデンウィークに行ったベトナムのある漁港)
■大学生活
慶應義塾大学博士課程に入学してから約4ヶ月が経ちました。博士号を取得するために結果を出さなければならないというプレッシャーも感じてはいるのですが、新生活・教育体験・仕事に追われてしまい、個人的な研究は企画・計画段階にあり、あまり実装・評価等が進んでおりません。夏休みを利用して個人的な研究も進めなければと思っています。
■仕事
4月からIBM東京基礎研究所で週2回研究員として働いているのですが、これがまたいい経験になっております。3月までいたソニーの研究所と比較を出来ること、分野的にもそう遠くはないこと、そしてスケジュールが決まっているためある程度かっちりしたペースで研究が進むことなどが勉強になりました。
■社会活動
Pax IV HyperからPax Circusを設立し、特定非営利活動法人として登記しようとしているのですが、いまだに書類(役員の住民票等)が揃わず、申請できていません。これが出来次第、法人としての活動・アピールが出来るようになるのですが。。。
とまぁ、ちょっと進捗の悪いところもあるので、そのへんは真摯に受け止め、反省し、夏に突入したいと思います。みなさんも春学期を見直していかがでしょうか。
インドネシアのスラウェシ島近海の離島へ
突然ですが、2006年7月21日(金)から7月27日(木)まで、インドネシアのスラウェシ島の近くの島にNGO活動の現地視察に参加することになりました。今回の渡航は地球環境行動会議(GEA)という団体に関わっている慶應の名誉教授の助手という立場での参加になります。
日程表を見たところ、目的地までは以下のようなルートを取るようです。
[ 東京→(飛行機約9時間)→ジャカルタ→(飛行機3時間半)→ケンダリ→(水路6時間-12時間)→ノースバトン→(水路4時間)→トロンビア ]
とにかく、東京からはえらい遠い(直線距離ならたいした距離ではないけれど、交通機関の関係で遠い)のと、ケンダリ→ノースバトンの所要時間が6-12時間という曖昧さ(笑)。なんすか、これ。。。潮の流れとかに影響されるということなのでしょうか。それとも海賊でも出るのでしょうか。
移動が多いので、本を何冊か持って行かないとなぁ。飛行機の中では本は読めても、船の中じゃあ読めないかぁ。ちなみに昨日、この渡航にあわせるという意味もあり、新しいデジカメを買いました。高感度手ぶれ補正つき。これで船の揺れにも耐えられる!?
レジェンドサーファーに学ぶ人間性
暖かくなってきて、最近は1,2週間に1回は海に入るような生活になっています。水の中で身体を使う全身運動は、気持ちいいですね。海に入っているときも好きですが、海から上がりシャワーを浴びてから、近くのカフェ等でのんびり昼食を取りながら読書する時のけだるい感じも気に入ってます。さて、今日はレジェンドサーファー(伝説的なサーファー?ちゃんとした英語だとLegendary Surferかな)の行動や性格から僕が学んだ人間性を記しておきます。
■Gerry Lopez (ジェリー・ロペス)
「毎年12月、ハワイ・オアフ島のノース・ショアでは、高さ20フィート(約6m)を越える津波のような巨大な波が立つ日がある。日頃は先を争って海に出る多勢のサーファーたちも、こんな日ばかりはただ、砂浜に座ってこの計り知れない地球(ガイア)の力に圧倒されて波をみつめている。そんな時、どこからともなく現れたひとりの小柄な男が、静かに、まるで何事もないかのように海に入っていたかと思うと、20フィートを越える巨大な波の壁に、美しい一本の白線を描きながら、滑り降りてきて、また、何事もなかったように、静かに去ってゆく。それが、ジェリー・ロペスだ。」(ガイアシンフォニー第4番Websiteより)
ジェリーロペスは、そんなに筋肉ムキムキなわけでもないのに、誰も乗れない波に乗ってしまうそうです。海と一体になり、タイミングやバランスを取り、力を抜いてサーフィンをしているそうです。湘南の海においては、サーフィンをしている7割、8割の人がしかめっ面、ムキになって、かなりリキんで、波をつかまえようとしています。せっかくだから、笑顔で自然体で行きたいですね。
■Tiger Espere (タイガー・エスペリ)
「すべてがハイテク化、合理化された現代、私たちはたくさんのことを失っています。その中で一番大きなことは、この地球自体に対するラブ&リスペクト。地球とは人も自然も含むすべてです。古代の人は星や風や海と話ができたと思います。なぜなら彼らはそれらを愛し、敬意を払っていたからです。だからこそコンパスもない彼らに進むべき道を教え、その教えに従って彼らは航海ができたのです。ヒトにはそんなに素晴らしいチカラがあったのです。」(タイガーエスペリの言葉)
カメハメハ大王の末裔であり、サーフィンの世界ではサーフレジェンドの一人である、彼は長く日本の鎌倉にも住んでいたそうです。そんな彼が、人間の極度の科学技術に対する依存、装置・人工物に対する依存に警鐘を鳴らしたのかもしれません。キャンプや旅行に行くとき、どのくらいの装備(荷物)を持っていきますか?装備の多くは、自分のスキルや考え方を向上・変えることにより減らせられると思います。
■Eddie Aikau (エディ・アイカウ)
「太古の時代、タヒチからハワイへと、地図も持たず、星だけをたよりにカヌーで航海して渡ってきたポリネシアン達。その先祖達に敬意を称して行われる、“ホクレア号航海”。(伝統的なカヌーを再現してポリネシアンスタイルで航海すること)伝説的なサーファー、エディ・アイカウは、栄えある第二回ホクレア号の一員としてこれに参加する。
歴史的な航海中、カヌーはモロカイ島沖で嵐に会い、高波で浸水する。暗闇の中、沈み行くカヌー。「このままでは全員死んでしまう。俺が助けを呼んでくる!」 エディは船に積んでいたサーフボードを抱え、荒れ狂う海に飛び込んだ。そして全速力でラナイ島に向かってパドルを始める。乗組員も、エディならそれが出来るかもしれないと感じた。なぜなら、彼以上に海の怖さを知り尽くした人間はいなかったからだ。
エディの姿は暗黒の嵐の海に乗組員を残したまま、見る間に消えて行った。」(World Tripより)
サーファーであり、ライフガードであったエディが、果敢にも他の人では乗れないようなビックウェーブに挑戦するのを称して、ハワイのサーファー達の間では、大きな波が来た時に合言葉のように、「EDDIE WOULD GO ! (エディなら行くぜ!)」というフレーズが聞かれるようになったらしいです。
以上、3人のをまとめると、力を抜き・自然体で、物に頼らず・自分にスキルをつけ、そして果敢にビックなことに挑戦すべし、ですね。
システムシンキング
進捗報告2:モンゴルプロジェクト2006(草原と文化の保全、どちらが大事か?)での議論に関連して、僕なりに図を描いてみました。システムシンキングという環境問題を取り扱う際にはわりとよく使われる手法で、もちろん下図ですべての要素をカバーしているわけじゃないし、それぞれの矢印の意味も状況によって変わってくると思いますが、上記の議論に対する答えの一つとして提示させていただきます。
モンゴルプロジェクトメンバーは、この問題に限らず他のテーマにおいても似たような図を、みんなで議論しながら黒板に書いたりすると、問題が整理されたり、全体像の把握に役立つと思いますよ。簡単に結論を出したり、態度を決められるものとは思いません。現地でのプロジェクト実施の直前まで、みんなで考え、いろんな人に意見を聞き、検討し続けることになると思います。
Volunteer Vacations
Business Weekのサイトで見つけたVolunteer Vacationsについて。これは長期休暇を、リゾートでのんびりするとか、都会でショッピングをするとかではなく、社会的な活動に使ってはどうでしょうかという提案です。たとえば上記サイトでは、カンボジアでの地雷被害者への奉仕、スリランカでの津波被害からの復旧協力、グアテマラでの遺跡発掘の協力、ケニヤでの家の建設、もしくはアメリカ国内でのハリケーン被害からの復旧協力などのツアーを紹介しています。それぞれ、NPOや旅行会社が企画しているようです。
以前、「旅行部門 by ボーイスカウト?」という書き込みをしましたが、全世界のボーイスカウトが協力すれば、上記のに似たものかそれ以上のものが、一般の方に提供できると思うのです。旅行部門を設立することにより、一般の方に対して社会的活動を手軽にできる機会を提供するとともに、その事業収入によりボーイスカウトの資金が増え、より良い青少年教育を全世界で展開できる。一石二鳥だと思うんだけどなぁ。
ビジネスコンテスト落選
実はパックスで2チームを作り、あるビジネスコンテストに参加してました。1チームは1次予選で、もう1チームは2次予選で敗北。。。うーん、学生向けのビジネスコンテストに僕がムキになって参加するのもどうかと思いましたが、まぁ、勉強もかねてやってみたのです。以下、個人的な敗戦メモ。
・新規事業を立てる際に必要な収益モデルというのを細かく立てることができなかった。
・メーカーの研究所や非営利組織で重要視されるものと、ベンチャー企業で重要視されるものが違った(ある意味あたりまえ)。
・あえて主催会社の関連事業を考えようとし、自由な発想ができなかった。得意分野で勝負できなかった。
と、まぁ、負けてはしまいましたが、はじめていわゆるベンチャー企業の内部を覗くことができたし、そこで取締役をやられている人たちとの交流機会を得られたので、得るものはありました。
Pax Wedding Party Producers
2005年10月25日にN君の結婚式2次会をパックスメンバーが中心になって実施したという報告を以前しました。そして今度は先輩であるEさんが7月22日に結婚式2次会をされることになり、再びパックスウェディングチームの出番です!
(写真は今回の司会と撮影担当者@ラオス・ビエンチャン)
司会、映像作成、受付、音響、撮影、幹事、すべてをパックスのみんなでやることになりました。パックスな皆さん、またご協力お願いいたします。
2次会総合幹事sokoより(幹事や司会をやるのは、これで約6回目くらい。。。)
ついにApple社iMac G5を。。。
大学の研究室の先輩や、ソニー時代の同期や、そして現在あるプレゼンテーション資料を一緒に作成中の後輩達に影響され、これまで使ったことのなかったMacを使うようになりました。なんか、オペレーティングシステムが変わると、住む環境が変わるみたいで、始めは使い方がわからなくて戸惑っていたけど、新鮮です。しかもMacはなんだかWindowsより「かわいい」のです。機械に対して、「かわいい」と思わせるようなデザイン、素敵です。
ちなみに上述したように、プレゼンテーションの準備をしているのですが、もちろん模範例はアップル社CEOスティーブジョブス氏。彼のプレゼンテーション画像を見ながら、勉強中。
2007 Baden-Powel Peak Climb in Nepal
ネパール王国やボーイスカウトネパール連盟が、2007年のボーイスカウト発祥100周年記念に合わせ、ボーイスカウトの創始者の名前を取り、Baden-Powel Peakという山(標高5,825m)と、Baden-Powel Trekというエリアを設定したというニュース(Asia-Pacific RegionのCircular 2006 No.9)を見せていただきました。
それによると、ネパール連盟は以下のような企画を実施するようです。
■主題:2007 Baden-Powel Peak Climb in Nepal (BP峰登山)
■日時:2007年8月28日-9月16日
■内容:Baden-Powel Peakへの登頂もしくはBaden-Powel Trekでのトレッキング
■参加:US$800(トレッキング)、US$850(登頂)
■募集:全世界からボーイスカウト関係者、一般の方を募集するそうです
今年の8月には練習もかねて?現地で簡単なイベントもやるようです。過去数年間にわたり、ネパールやネパールのボーイスカウトと活動をしてきた我々としては、何かしら協力していけたらいいですね。登山ということで、日本の登山界も巻き込めたらいいかもしれません。そもそもパックスのネパールプロジェクトもHAT-Jという登山団体との連携で始まったわけですから。
企画中:パックスカフェ
約3年間言い続け、検討し続け、けどまだ前進してないのがカフェを作り、経営しようという話。最近、ふたたび、企画・検討が再開しました。きっかけは僕の友人がベンチャー企業を起こし、その企業においてカフェ経営も視野に入れているという一言。そして、もし僕らの企画・計画がちゃんとしたものであれば、資金的な協力も含め、一緒にやっても良いということだったので、まずはパックス内部で検討を始めています。
僕らのカフェに対するコンセプトは、”Deep Asian Cafe” + “High-tech Cyber-cafe”のごちゃ混ぜ案。まず、アジアのほうは、パックスがネパールとモンゴルを中心にアジアで活動し、またメンバー全員の個人的な旅行も含めればアジアのほとんどを行っているのではないかという、アジアに対する深い愛情と友情。そしてそれに映像やネットといった先進的な技術を融合し、最近スポーツバーでサッカーの試合を上映するような形で、アジアの風景を上映したり、音を再現したり、またはアジアの別のカフェとリアルタイムでネットでつなぎ、時間・場所を共有する。
(ボーイスカウト流料理)
収益的にはカフェビジネスからというのに加え、カフェを環境ワークショップや文化研修の場に使ってもらったり、またアジアに関する雑貨や家具の販売の場としたりしようかなぁと。さらにネット上でのモノの販売も行い、ネットショッピングからの収益も得られたらいいかなぁ。さらにさらに他のNGOや旅行会社との提携により、カフェでの広告表示・ネットでの広告表示を行い、広告収入なんてのもありかな。
とりあえず、現段階では加藤君が中心となり、プロポーザルのたたき台を作ってくれた段階。これからみんなでの意見出し・議論を経て、上記ベンチャー企業の友人に正式に提案できればと思っています。