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NPOにおける非プロフェッショナル幹部の養成について
先週、チュニジアでのボーイスカウトの世界会議に参加したAさんから、その感想、印象についてのメールを頂きました。また、パックスのUさんはユースフォーラムに参加され、写真を見せてもらいながら、世界ユースフォーラムの話を聞かせてもらいました。僕はこれらの世界会議、世界フォーラムというのは参加したことはありませんが、上記二人の話を伺いながら、NPOにおけるリーダー養成について考えておりました。
この問題意識の発端は、Aさんからのメールにあった、「国際協力プロジェクトを経験したスカウトを糾合して国際問題に取り組まないと、(国際的な意思決定の場での活躍から)益々遅れます。」という文章でした。このような国際的な舞台では、本来は英語が喋れるのは大前提で、それに加え提案能力、交渉力、プレゼンテーション能力、論理の組み立て方、政治力、そして国際舞台での人間的な振る舞い?みたいなのが必要ということなのだと思います。(といっても僕も経験がないし、僕自身それら能力を身につけているとは思いませんが)
で、ボーイスカウト日本連盟や、その他のNPOではこのような国際舞台で活躍できる幹部をどのように育成するかが問題なのです。そのNPOでプロフェッショナルとして所属・業務をされている人については、そのNPOの組織構造・人材教育システム内で教育されていくのでしょうが、ボランティアとして参加している多くの人たちを教育するのが難しいわけです。ボーイスカウトにおいては、青少年の指導者になるための訓練、指導者の指導者になるための訓練はありますが、ボランティア組織を運営したり、組織を代表して戦略を立てたり、議論をするような教育はあまりされていないのが現状です。
ということで、2つの選択肢。
1、すでに幹部として活躍できる人を、そのNPOの意思決定機関に取り込む
現状は、人材の選び方は別にして、こちらのポリシーでやっている気がします。
2、そのNPOとして、幹部を育成するシステムを作る
僕はこれが現在のボーイスカウトに必要だと感じています。ローバース会議やユース委員会等もありますが、任期が1,2年で、しかも会議は年に数回では、意思決定の場を見学は出来るけど、自ら提案・議論ができるようにはならないと考えています。
やや長くなりました。文章で伝えるのは、難しいですね。話しながらなら2,3分で伝えられると思うのですが、文章の場合はしっかりと段取りを得ないと駄目だから、どうしても長くなってしまいます。Less is Moreなので、なるべく要点を抑えるように書いたつもりですが。さて、朝飯でも食うか。。。。
Wedding Party Produced by Boy Scouts
10月下旬にパックスの仲間でもあるN君がご結婚されることになりました。で、結婚式の2次会をボーイスカウトの仲間に幹事としてやってもらいたいということに。幹事といっても、司会、会場、余興の内の一つ、会計、撮影等、すべてをやることになり、2次会の参加者で且つ手伝ってくれそうな人を募ったところ、ほとんどがパックスのメンバーだったのです。
さて、ボーイスカウトが結婚式2次会を運営するとなると、どうすべきか。いろいろと打ち合わせはしているのですが、なかなか意見がまとまらず。キャンプファイヤー的な要素を入れてボーイスカウト色をつけるか、それともN君が主に活動していたバングラデシュ的(イスラム的?)な雰囲気を醸しだすか、それともIT業界に勤めている人が多いので、ハイテクでまとめてみるか。アイデアはたくさん出てくるのですが、あまりにバックグラウンドが多様な人間が集まっているため、方向性が定まらないのです。。。まぁ、この多様性、Bio Diversityこそが楽しみのうちの一つなんだけどね。
何か、良いアイデアがありましたら、まだまだ募集中ですので、教えてくださーい!
情報過多?いやいや処理能力の不足です。。。
情報技術が発展し、あらゆる情報がWEB経由で取れるようになってきた。仕事柄、一日の半分以上の時間はコンピュータの前にいる。けど、やはり読書や体験学習のほうが、知識獲得、学習のためには向いていると思うことも多い。WEBでの情報収集は、細切れになった情報をちょっとずつ集めるのには向いているが、体系だった知識の獲得には向いていない。また、そもそも、コンピュータのディスプレイじゃ長文を読みにくい。また、技術を習得したいときも、何冊かの本を読むのよりかは、一回それを使ってみるなり、やってみてしまったほうが簡単に習得できると思う。百聞は一見にしかずを改良して、百読も一動にしかず?
(初公開!僕の机の一角。読むべき文庫本13冊。ハードカバー8冊。技術書2冊。雑誌3冊。)
けど、実際にやるチャンスがなかったり、自分だけじゃできないこともあるから、やはり本に頼ることも多いんですよね。ま、バランスバランス。最近は、海ばかりで、山や森に帰ってないから、来週はパックス社会人部隊で、新潟に農作業へ行く予定です。身体はって、学習してきます、日本酒の恐ろしさを(笑)。
郷中教育
子どもたちに…いにしへのいろはことば—島津日新公いろは歌という本を読みました。で、WEBでよく調べてみると、この本の基になった郷中教育が、実はボーイスカウトのお手本だったらしいということが出てきました。ボーイスカウトをすでに20年間やっていますが、そのルーツの一部が日本にあったとは初耳だったので、やや興奮気味に書き込みをしています。
そもそも郷中教育とは、14世紀くらいから薩摩にて行われていた師弟教育で、異年齢集団を形成させ、学舎で学ばせ、知・徳・体の調和のとれた人格形成を目指した教育法だそうです。この郷中教育が行われていた薩摩の出身者には西郷隆盛、大久保利通、東郷平八郎等がいるそうです。ボーイスカウトの創始者のベーデンパウエルが1908年にこの郷中教育について研究をし、良い部分をボーイスカウトに取り入れたそうです。(郷中教育とボーイスカウトは無関係であると、強く主張されているWEBもありましたが、ここではその真偽を問うことはあまり意味がないので、やめておきます。)昔の日本は(も?)輝いていたんだなぁー。
サーフボードを取り出して、ゴルフ道具を
昨日、親戚と富士山麓にゴルフに行って来ました。朝5時起きで、9時にはコースに出ており、午前に9ホール、午後に9ホール周り、風呂に入って帰京する頃には19時に。まだまだヘタクソなので、ボールを追いかけるためにコース内を走り回り、良い運動になりました。ゴルフっていうのは、止まっているボールを打つ訳なのですが、これが結構難しく、空振りしたり、打てたとしてもゴロになってあまり飛ばなかったりするんです。
昨年の正月に親戚に誘われて初めてゴルフをやるまでは、このスポーツを敬遠していました。ゴルフ場の建設の為には山や森を切り開くことが多く、また建設後も芝生維持のために農薬が大量に使われているという話を聞いていたし、そもそもゴルフをやるにはお金がかかり(スキーに行くのより、ゴルフに行くほうが高いのです)、お金持ちの道楽だ、と決めつけていたのです。しかし最近はゴルフ場建設数もそんなに多くなく、さらにそこでの農薬の影響も環境省等によりしっかりと監視されているので、以前よりは状況は改善されているのでしょう。
(写真は、昨年の正月に同じゴルフ場に行った際のものです。)
キャンプにおいても最近は直火の焚き火が禁止されたり、テントの為の側溝を掘ることが禁止されたりと、環境を意識した”禁止”事項が多いです。ただ、これまであったものをいきなり全面的に禁止するのは現実的には難しいと思うので、上記のゴルフ場の改善のように、徐々に持続可能なやり方ににシフトすればいいのかなぁと思いました。
これほど人口が増えると、人間は生きているだけで、環境に負荷を与えているのではないでしょうか。それならば、やはり、Sustainable Golf(持続可能なゴルフ)、Sustainable Camping(持続可能なキャンプ)等を目指したいと思った3連休の初日でした。
Pax Workshop for Emerging Scouting 企画案
日本は3連休ですね。そんな中、モンゴルプロジェクトついては、一昨日風力発電のプロジェクト地からウランバートルに戻る予定だったのが、雪のため余儀なくビバークをすることになってしまい、昨日の午後、ウランバートルに戻ったとのことでした。天気予報によると一昨日あたりから、ウランバートルの最低気温はマイナス7〜8度になっています。寒いようですね。また、本日さきほど成田空港から帰国第2便が無事到着したとの連絡を受けました。あとは明日帰国の3名と、9月29日にシベリア鉄道を使って帰ってくる4名を待つだけです。
少し気は早いですが、この夏世界各地で様々な体験をしたローバースカウト達の話を、みんなで・まとめて聞きたい!写真や映像を見たい!ということで、以下のようなワークショップを開こうと企画・準備中です。場所や時間等はまだ未定ですが、広くボーイスカウト関係者や国際協力・青少年教育・環境保全等に興味のある方の参加を募集したいと思います。希望される方は僕realsoko@hotmail.comまで連絡をいただければと思います。
===「Pax Workshop for Emerging Scouting」===
□日時:10月22日(土) 14:00-17:00(仮設定)
□場所:未定
□運営:Pax IV Hyper
□参加:ボーイスカウト関係者に広く声をかける
———-以下、各発表/質疑応答を30分ずつ———-
■1, Pax IV Hyper: Mongolia Project 2005
-発表者:モンゴルメンバー
-活動地:モンゴル
-期間:2005/08/25-2005/09/29
■2, 世界スカウト機構: World Scout Youth Forum 2005
-発表者:MT
-活動地:チュニジア
-期間:2005/08/26-2005/09/12
■3, 環境再生保全機構: 東ティモール・インドネシアコース
-発表者:SO(慶應義塾大学ローバース)
-活動地:東ティモール・インドネシア
-期間:2005/08/30-2005/09/12
■4, ボーイスカウト日本連盟: スカウトムート2005
-発表者:現在調整中
-活動地:山中湖
-期間:2005/08/19-2005/08/24
■5, Pax IV Hyper: Pax Studio
-発表者: YI, SA, SI
-活動地:現在は日本国内。将来的にはフィジー?ハワイ?
-期間:2005/09-
チュニジア写真レポート
8月29日から9月1日まで、アフリカのチュニジアで行われた世界スカウトユースフォーラムの写真が参加者の一人から送られてきました。ユースフォーラム自体の報告はこちらからダウンロードできるようです。世界の青少年が何を問題視し、どのような解決方法で取り組もうとしているのかが読み取れると思います。
(アフリカ大陸から見た朝焼けの地中海)
(ユースフォーラムの雰囲気)
(街中のチュニジアスカウト)
ボーイスカウト日本連盟への報告、フィードバックもそのうちあるのでしょう。
サーフィンとその前後
3週連続で湘南の海へサーフィンをしに行って来ました。如何に普段身体を動かしてないのかが、サーフィン後の筋肉痛が物語っています。サーフィンもそうですが、アウトドア活動、スポーツ・部活動で得られるものは、身体的健康や、身体を動かした後のすっきりした精神的健康だけではないのかなぁと考えながら、帰ってきました。
(ウェットスーツ、サーフボード、テント、寝袋、手斧、ロールマット、ベンチ、そしてビーグルスカウト(スヌーピーボーイスカウトバージョン))
サーフィンの場合は、まず海に行くまでの道中、朝焼けの中、朝食を取りつつ車を走らせます。地球と人間にとっての朝を、普段より強く感じられます。そして海に着いたら、着替えたり、ボードにワックスを塗ったりする準備。その後準備運動をして海の中へ。ここの過程は、慣れている人ほど早かったりします。不慣れな僕なんかは、一つ一つの作業がぎこちなかったり、時間がかかったりしてしまいます。海の中では、風や波を感じます。そして波の速度に、自分の速度を合わせて、波に乗るわけです。時代の流れに乗るには、自分の速度をそれに合わせないと、乗れないものなのかなぁという風に類似例を見つけちゃったりします。そして今日のように先輩や友人と一緒に行った場合には、サーフィンを通した普段とは違うコミュニケーションを取ることが出来ます。終了後は、片づけをして、僕の場合は近くのハンバーガーショップでちょっと早めの昼食を取り、読書を。しかし、身体を動かした後で、おなかも一杯だと、すぐに眠りについてしまいます(意味なし)。ハンバーガーショップで昼間っから寝てるのもヒンシュクものですね。けど、そのひとときがとても気持ちいいのです。
またちょっと場は変わりますが、ボーイスカウトで子供達を表彰する時は、敢えて演出をします。セレモニーの厳かな雰囲気の中でバッチをあげたりします。通常時に、ただ渡すのではなく、雰囲気を作ったり、段取りを踏むことによって、貰えるものは同じだとしても、感動度・達成感を強く感じさせられるようにしてあげるのです。
なーんって、日焼けのせいでユデダコのようになっている僕が言っても説得力ないですね(笑)。
In & Out
大学の恩師に学生時代に言われた。学生時代はひたすら吸収(input)する。社会人はひたすら消費(output)する。だから、社会人になっても意識的に吸収するように心がけるべしと。もちろん日々の業務の中で勉強すること・学ぶことも多いが、相対的には消費・浪費の方が多い気がする。ボーイスカウト活動でもたまに感じる。現役を退き指導者となると、指導する・教えることはあっても、教わることは少ない。子供達を見ていて学ぶことは多いが、現役時代ほど知識や技術を吸収しているようには思えない。
しかし、何かを作り出す過程(output)で学ぶこと(input)は増えた。そもそも学生時代にはあまり作るという作業をせずに、既存のものに参加・利用することが多く、自らこしらえるということは少なかった。今ではそれも変わり、平日でも休日でも大抵何かを作っている。このBlogへの書き込みもそのうちの一つだし、ネパール/モンゴルプロジェクトもそう。モノづくりが好きなのは日本人としてのDNAか。しかし、産みの苦しみもたまに味わう。何かを作り出すにはエネルギーが必要だから。
ということで、今後もInとOutのバランスを大切にしていこうと思っている。InもOutもなくなったら、流れの無くなった水と一緒で、腐ってしまいそうだから。
全世界ボーイスカウト公募型プロジェクトの提案: An Inspiration from Earthwatch
=To: 数日後にチュニジアに集まる全世界のボーイスカウト幹部の皆様へ。=
先日、国際的なNGOであるEarthwatchの日本支部である特定非営利法人アースウォッチ・ジャパンの方にお会いしました。この団体では、全世界の自然・文化に関する研究を行っている研究者・科学者のネットワーク/データベースを作成し、一般の方にそれら研究者の手伝いという名目でフィールドに出る機会を提供するという活動を行っています。参加者は研究分担金という参加費を払い、1週間-4週間くらい自分の希望する国・内容の研究・調査活動の補助をすることになるそうです。現地までの交通費は研究分担金とは別に支払うので、通常の旅行の1.5倍から2倍くらいの費用はかかりますが、一般人では簡単に行けない地において、普段体験できない、少し地球のためになりそうなことを出来るという意味で、興味深い活動だと思いました。
さて、翻って、ボーイスカウト活動について考えてみるとどうでしょうか。我々も全世界で活動しています。それぞれの国や地域で、地域開発・環境保護・貧困対策等の活動を行っています。しかし、現状では活動の主催国のスカウト以外は参加できないのではないでしょうか?例えば、バングラデシュでやっている地域開発プロジェクトは日本とバングラデシュの活動であって、第3国のスカウトが公式に参加する方法はないし、なんなら情報すら得ることが出来ません。これでは、もったいない。
ということで、提案。全世界のすべてのユース年代以上が行っている地域開発・貢献プロジェクトについて、1、まずはネットで閲覧可能なデータベース化する、2、参加者を全世界から公募型にする、3、スカウト以外の一般からの参加も可能にするという風にしては如何でしょうか?
え?面倒?それなら、僕らが企画・運営します。その機会をください。
===From: Soko Aoki (Fuji Scout, Scout Association of Japan)===
ps. 本日のモンゴルプロジェクトのシベリア鉄道組はシベリア鉄道でウラジオストックからイルクーツクに向かい中です:Pax Map(相変わらずIEでは動作せず。あしからず。)
(ウラジオストックで撮られたと思われる写真が送られてきました。建物がロシアっぽいですよね。)