モンゴルプロジェクト2007:現地報告(5日目)
モンゴルプロジェクト2007のメンバーからローマ字表記でメールが届きました。以下、日本語に戻したものを掲載いたします
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クルーリーダーの竹之下です。ローマ字で失礼します。
本日は派遣5日目を迎えました。クルーは今のところ特に体調を崩してはおらず、元気です。現在3つのうち2つのプログラムを終えました。今年はモンゴルスカウトの準備体制が想像以上に整っており、感動しています。
母子家庭プログラムでは実際に石鹸40個を販売しました。すぐに完売しました。今後のミーティングで継続性のあるプログラムになるようディスカッションします。
緑のプログラムではバガノールスカウトとともに食事を行いました。問題は多々ありますが、無事に20本の木を植えて帰ってきました。
明日からはアルバイヘールへ行って、環境プログラムです。5日かにわたるプログラムで遠出をするので体調に気をつけて行って来ます。
また連絡いたします。
Yuri Takenoshita
自然に最も近いスポーツ
地球の鼓動を楽しむスポーツです。
先週、横澤君と加藤君とともに湘南鵠沼にて。
モンゴルプロジェクト2007出国
主催が早稲田ローバース、協力がPax IV Hyperとなっているためにあまりこちらのサイトではあまり情報公開をしてきませんでしたが、モンゴルプロジェクト2007のクルーが昨日成田空港からモンゴルはウランバートルに旅立ちました!なお、現地での予定やプロジェクトの内容の記述を含んだ、実施要綱はこちらにあります。以下は昨日、見送り組みが撮った写真です。
第21回世界スカウトジャンボリー終了
イギリスで開催された第21回世界スカウトジャンボリーに参加していた陰山君から帰国報告メールが届きました。彼は今日からモンゴルプロジェクト2007に参加する為に、再び成田空港に向かう為に手短な報告でしたが、ジャンボリー会場では、ネパールプロジェクトを一緒にやっているネパールのスカウトと再会できたこと、モンゴルプロジェクトの関係者に再会できたこと等が書いてありました。
また、おなじジャンボリーにバングラデシュからバングラデシュ派遣団アドバイザーとして参加した友人からもメッセージがありました。与えられた環境下で参加スカウトたちはとても楽しんでいるように見えたけど、指導者・運営者的な視点で見るとかなり問題の多いイベントだったのではと彼は言ってました。
・ 参加人数が多く、長期間のイベントにも関わらず場外イベントが少なすぎる
・ ハイキングもないし、自国ではできないようなアウトドアアクティビティもほとんどなかった
・ 参加スカウトは場内での交流・ダンスばかりをしていた
・ 運営者側は1日1万人ぐらいの一般見学者の対応に忙しかったようだ(入場費20ポンド)
・ 商業的には成功だったのかもしれないが、スカウト的・教育的にどうだったのかは疑問が残る
このメッセージをくれたバングラデシュの約28歳の青年は、日本でのムート2001に参加したり、バングラデシュやインドでのジャンボリーや各種アドベンチャーキャンプにも参加したことのある人です。メッセージの最後に、もし日本で第23回の世界ジャンボリーをやることになったら、「頑張ってね」と言ってました。今回のジャンボリーに参加された皆様はどのような印象を持ったのでしょうか、ご意見・ご感想を教えていただけると幸いです。
世界スカウト財団理事来日予定者
世界スカウト財団役員と青年たちとのラウンドテーブルの参加予定者として、ボーイスカウト日本連盟事務局ニュースに挙げられていた理事について、検索エンジンで調べてみました。各役職については「元」の場合もあります。
■名誉総裁:カール16世グスタヴ・スウェーデン国王陛下
■理事長:William F.”Rick”Cronk(米)
・National President of Boy Scouts of America
・Dreyer’s 創業者(後に全米1位のアイスクリームメーカーになり、ネスレに買収される)
■次期理事長:Lars Kolind(デンマーク)
・Oticonの社員?社長?
・Grundrosの副会長(世界第2位のポンプメーカー)
・PreVenture A/S創業者 (コンサルタント・ベンチャーキャピタル)
・Spaghetti Organizationの提唱者
・Denmarks’s Man of the Year 1996
・Arahus Business Schoolの助教授
・世界スカウト財団理事としては、東欧の各国にフォーカスしている
■前理事長:Eberhard von Koerber(独)
・Eberhard von Koerber社社長(経営・投資コンサルタント)
・ABB社 役員
・BMW社 役員
■元理事長:Haward E..Kilroy(アイルランド)
・アイルランド銀行頭取
■WOSM委員長:Herman C.S.Hui(香港)
・弁護士、政府のアドバイザー
・Glorious Sun社のエグゼクティブディレクター(アパレルメーカーへの投資会社)
■WOSM事務総長:Eduardo Missoni(伊)
・医者
・UNICEFオフィサー
・イタリア政府外務省国際協力担当のディレクター
静岡22団瀬戸内海無人島キャンプ
静岡22団ベンチャー隊瀬戸内海無人島キャンプに参加した横澤君からの投稿です。
パックスのメンバー二人で静岡22団のベンチャー隊キャンプへ参加して参りました。そもそもの経緯はネパールプロジェクトのアドバイザーの方からの誘いであり、二泊三日の無人島キャンプをシーカヤックインストラクターのCSCさんに指導して頂きながら実施しました。個人的には久しぶりの水道さえない場所もない場所でのキャンプでしたが満天の星、調味料として大活躍したシシトウやダッチコーヒー(全部、静岡22団の方たちの持参品)、気さくなインストラクターさん、静かな瀬戸内海とゆっくりした時間、砂浜に龍安寺の石庭を再現したり、そしてVS隊の高校一年生の方達のプロジェクトについてのMTGに参加するなどスローライフながらリフレッシュする機会を与えて頂きました。
世界スカウト財団とは
世界スカウト財団役員と青年たちのラウンドテーブルに関連して、世界スカウト財団の概要についての記述をゲットしたので、共有いたします。明日は、今回ラウンドテーブルに参加予定の世界スカウト財団理事のプロフィールについて調べたものをアップする予定です。
世界スカウト財団は、世界スカウト機構(WOSM)の活動を財政的に支援する事を目的に、1977年に設立され、本部はスイスのジュネーブに置かれております。1982年よりカール16世グスタヴ・スウェーデン国王陛下を名誉総裁に戴いており、現在の理事長は、Mr. Rick Cronk (米国)であります。創設以降活発な募金活動を展開し、政府、民間機関、スカウト連盟、個人などの協力を得ております。日本政府からも2度にわたり各1億円の醵金を頂き、また昭和天皇ならびに今上陛下からそれぞれご下賜金を頂戴致しております。世界スカウト財団では、1981年に個人による財政援助を目的とする「World Baden-Powell Fellowship」なる会を発足させており(入会金 1万ドル)、現在その会員数は全世界で約1,600名となっております。 そのうち日本人の 会員は189名であり、支部組織の「日本チャプター」を結成して活動しております。 国別の会員数では米国に次いで第2位の位置にあります。寄付金は全て世界スカウト財団の基本財産に繰り入れられ、基本財産は本年 4月末現在で6,500万スイスフラン(約65億円)以上となっております。この基本財産の果実から毎年WOSMに対する支援を行っておりますが、WOSMの必要経費の25〜30%の支援を行っております。本年度の支援額は200万スイスフラン(約2億円)であります。
貧困の終焉
ひさしぶりにハードカバーの本を読みました。500ページにも及ぶ真面目な本ですが、読む価値は高いと思います。その本とは、貧困の終焉—2025年までに世界を変えるです。以下、本のカバーに書いてある紹介文です。
現在、全人類のうち10億人が飢餓・疫病・地理的な孤立のために「貧困の罠」から抜け出せず、1日1ドル未満で生活することを強いられている。そのうち、 生きる闘いに破れ、死に追いやられる人は毎日二万人もいる。しかし、人的資源の確保とインフラの整備さえ行なわれれば、自然と促される経済活動によって貧 困を過去のものとすることができるのだ。そして、そのために必要な援助額は先進各国のGNPのたかだが1パーセントに満たない。私たちは、人類史上初めて 「貧困問題を解決できる可能性を手にした世代」なのである。東欧革命中のポーランド、解体直後のロシアなど、世界各国の歴史的局面で経済政策の顧問を務 め、トップの政治家たちに助言を与えてきた国際開発の第一人者が、その豊かな経験を振り返りながら、貧困をなくすための方策を明らかにする力強い希望の書。
読後感等を書きたかったのですが、内容が濃く、筆者の提案については各種データの裏づけがあるために、素人の僕が概要をまとめるのは辞めておきます。マクロエコノミスト的な提案で、その提案は各国の首脳や国際機関へのものが中心なので、この本を読んで草の根活動家の我々が直接的に得るものはないかもしれませんが、経済の理屈的には貧困は終焉するんだ!というのがわかり、まさに希望の書だと思います。
第21回世界スカウトジャンボリー事前研修風景
第21回世界スカウトジャンボリーの現地リポートが、新潟県連のウェブページに存在するのを発見した(日本連盟のジャンボリーサイトからもリンクあり)。そんななか写真を眺めていたら、パックスのK君を見つけた!日本での事前研修中らしく、しっかりと勉強しているようですね。それにしてもIST(International Service Team)の人数は多いですね。日本にユーススカウトがこんなにもいたんだと当たり前のことに驚いてしまいます。
環境教育プログラムの紹介
パックスがネパールで実施した環境教育アクティビティを紹介します。夏のキャンプ等で取り入れてみてはいかがでしょうか?
1、驚異の旅:生徒が水分子となり9つの場所(川、雲、氷河、植物、動物、湖、地下水、海)を双六を振りながらロールプレイングし、水循環を実際に体験しながら伝える。
2、大海の一滴:ペットボトルの中の水を世界中の全ての水に例えて、飲料可能な水がとても希少である事を視覚的に理解させる。
3、ハンプティ・ダンプティ:美しい川の写真を用意して、細かくちぎっていき、また修復してみる。修復しても完璧にもと通りには戻らない事より、実際の生態系も壊すと完璧に復元する事は出来ない事を理解させる。
4、通り抜けます:生徒が木と水に分かれて担当し、水はスタート地点からゴール地点まで流れていき、木は流れる水を邪魔する。そして、段々と木を減らしていく。スタートからゴールまでに要する秒数を計り、後に木を減らすと早く水は流れていく事を気づかせ、実際の土砂災害もこの一種である事を伝える。
5、塵もつもれば:生徒が町を模造紙上に計画し、好きに開発をしていく。その後に、一つ一つの建物より出るゴミを見立てたチップを置いておき、町に流れる一つの川へチップが流れた際に、どれだけのゴミが上流から下流へと流れるかを視覚的に把握する。