進捗報告3:モンゴルプロジェクト2006(モンゴルからのメール)

先日、モンゴルのローバースカウトから、彼らが考えるモンゴルの環境問題と、写真が送られてきましたので、ご報告・掲載いたします。

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問題1:大気汚染
モンゴルの首都ウランバートルに住む人のうち、約40%は郊外のゲル・エリアに住んでおり、そこの99%の人たちは冬場のストーブのために石炭を用いている。この石炭を燃やすことにより発生する煙が大気汚染の原因になっていると考えられる。

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問題2:ごみ
行政によるゴミ捨て場やゴミ箱が(おそらくゲル・エリアには)ないことから、このようにゴミのポイ捨てが目立つようになっている。景観的に問題があると同時に、住民の健康への影響も懸念されている。

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(ゲル・エリアの写真。通常建築での家に住む経済的余裕がなく、郊外にゲルを建てて住んでいる人が多い。)

現地の若者をこれらを特に問題視しているようです。これらの問題はボーイスカウトだけではなく、さまざまなステークホルダーを巻き込んで、議論し、制度をつくり、改善していけなければならなそうですね。

レジェンドサーファーに学ぶ人間性

暖かくなってきて、最近は1,2週間に1回は海に入るような生活になっています。水の中で身体を使う全身運動は、気持ちいいですね。海に入っているときも好きですが、海から上がりシャワーを浴びてから、近くのカフェ等でのんびり昼食を取りながら読書する時のけだるい感じも気に入ってます。さて、今日はレジェンドサーファー(伝説的なサーファー?ちゃんとした英語だとLegendary Surferかな)の行動や性格から僕が学んだ人間性を記しておきます。

■Gerry Lopez (ジェリー・ロペス)
「毎年12月、ハワイ・オアフ島のノース・ショアでは、高さ20フィート(約6m)を越える津波のような巨大な波が立つ日がある。日頃は先を争って海に出る多勢のサーファーたちも、こんな日ばかりはただ、砂浜に座ってこの計り知れない地球(ガイア)の力に圧倒されて波をみつめている。そんな時、どこからともなく現れたひとりの小柄な男が、静かに、まるで何事もないかのように海に入っていたかと思うと、20フィートを越える巨大な波の壁に、美しい一本の白線を描きながら、滑り降りてきて、また、何事もなかったように、静かに去ってゆく。それが、ジェリー・ロペスだ。」(ガイアシンフォニー第4番Websiteより)

ジェリーロペスは、そんなに筋肉ムキムキなわけでもないのに、誰も乗れない波に乗ってしまうそうです。海と一体になり、タイミングやバランスを取り、力を抜いてサーフィンをしているそうです。湘南の海においては、サーフィンをしている7割、8割の人がしかめっ面、ムキになって、かなりリキんで、波をつかまえようとしています。せっかくだから、笑顔で自然体で行きたいですね。

■Tiger Espere (タイガー・エスペリ)
「すべてがハイテク化、合理化された現代、私たちはたくさんのことを失っています。その中で一番大きなことは、この地球自体に対するラブ&リスペクト。地球とは人も自然も含むすべてです。古代の人は星や風や海と話ができたと思います。なぜなら彼らはそれらを愛し、敬意を払っていたからです。だからこそコンパスもない彼らに進むべき道を教え、その教えに従って彼らは航海ができたのです。ヒトにはそんなに素晴らしいチカラがあったのです。」(タイガーエスペリの言葉

カメハメハ大王の末裔であり、サーフィンの世界ではサーフレジェンドの一人である、彼は長く日本の鎌倉にも住んでいたそうです。そんな彼が、人間の極度の科学技術に対する依存、装置・人工物に対する依存に警鐘を鳴らしたのかもしれません。キャンプや旅行に行くとき、どのくらいの装備(荷物)を持っていきますか?装備の多くは、自分のスキルや考え方を向上・変えることにより減らせられると思います。

■Eddie Aikau (エディ・アイカウ)
「太古の時代、タヒチからハワイへと、地図も持たず、星だけをたよりにカヌーで航海して渡ってきたポリネシアン達。その先祖達に敬意を称して行われる、“ホクレア号航海”。(伝統的なカヌーを再現してポリネシアンスタイルで航海すること)伝説的なサーファー、エディ・アイカウは、栄えある第二回ホクレア号の一員としてこれに参加する。
歴史的な航海中、カヌーはモロカイ島沖で嵐に会い、高波で浸水する。暗闇の中、沈み行くカヌー。「このままでは全員死んでしまう。俺が助けを呼んでくる!」 エディは船に積んでいたサーフボードを抱え、荒れ狂う海に飛び込んだ。そして全速力でラナイ島に向かってパドルを始める。乗組員も、エディならそれが出来るかもしれないと感じた。なぜなら、彼以上に海の怖さを知り尽くした人間はいなかったからだ。
エディの姿は暗黒の嵐の海に乗組員を残したまま、見る間に消えて行った。」(World Tripより)

サーファーであり、ライフガードであったエディが、果敢にも他の人では乗れないようなビックウェーブに挑戦するのを称して、ハワイのサーファー達の間では、大きな波が来た時に合言葉のように、「EDDIE WOULD GO ! (エディなら行くぜ!)」というフレーズが聞かれるようになったらしいです。

以上、3人のをまとめると、力を抜き・自然体で、物に頼らず・自分にスキルをつけ、そして果敢にビックなことに挑戦すべし、ですね。

システムシンキング

進捗報告2:モンゴルプロジェクト2006(草原と文化の保全、どちらが大事か?)での議論に関連して、僕なりに図を描いてみました。システムシンキングという環境問題を取り扱う際にはわりとよく使われる手法で、もちろん下図ですべての要素をカバーしているわけじゃないし、それぞれの矢印の意味も状況によって変わってくると思いますが、上記の議論に対する答えの一つとして提示させていただきます。

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モンゴルプロジェクトメンバーは、この問題に限らず他のテーマにおいても似たような図を、みんなで議論しながら黒板に書いたりすると、問題が整理されたり、全体像の把握に役立つと思いますよ。簡単に結論を出したり、態度を決められるものとは思いません。現地でのプロジェクト実施の直前まで、みんなで考え、いろんな人に意見を聞き、検討し続けることになると思います。

Volunteer Vacations

Business Weekのサイトで見つけたVolunteer Vacationsについて。これは長期休暇を、リゾートでのんびりするとか、都会でショッピングをするとかではなく、社会的な活動に使ってはどうでしょうかという提案です。たとえば上記サイトでは、カンボジアでの地雷被害者への奉仕、スリランカでの津波被害からの復旧協力、グアテマラでの遺跡発掘の協力、ケニヤでの家の建設、もしくはアメリカ国内でのハリケーン被害からの復旧協力などのツアーを紹介しています。それぞれ、NPOや旅行会社が企画しているようです。

以前、「旅行部門 by ボーイスカウト?」という書き込みをしましたが、全世界のボーイスカウトが協力すれば、上記のに似たものかそれ以上のものが、一般の方に提供できると思うのです。旅行部門を設立することにより、一般の方に対して社会的活動を手軽にできる機会を提供するとともに、その事業収入によりボーイスカウトの資金が増え、より良い青少年教育を全世界で展開できる。一石二鳥だと思うんだけどなぁ。

進捗報告2:モンゴルプロジェクト2006(草原と文化の保全、どちらが大事か?)

モンゴルプロジェクトの進捗報告について、約1ヶ月ぶりになってしまいました。その間も週に1回のミーティングを通じて、準備は着々と進んでおります。そんな準備期間中に出てきている未解決な問題について、皆様とも情報を共有し、考えていけたらと思い、投稿しております。

問題の要旨:
最近、モンゴルの草原が減ってきている。原因の一つに大規模な放牧(家畜が草を食べる)がある。家畜を減らせば、草原を守ることはできるかもしれない。その場合は家畜に変わる食料の確保、収入源の確保が必要となる。農業は一つの解決策になりうる。しかし、もともと遊牧民であるモンゴルの人に、定住型の農業を提案するのは文化・文明の押しつけになるのではないか。しかし、放牧をこのペースでほおっておいたら、草原が減り地球環境にも影響してくるし、将来的には草がなくなると放牧すら出来なくなくなる。と、かなりいろいろな要素が絡み合った問題です。

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地球を守るか、文化を守るか、人間を守るか。すべてを守りたいけど、どれかを重視すると、どれかに悪影響が発生しうるという難しい局面を迎えています。

個人的には現地の土着の文明・文化というのをどれだけ保存すべきかというのは一つの議論すべき事項だと思っています。グローバリゼーションや情報化というのは、地球の隅々まで、良くも悪くも影響を与えてしまっている。そのときに情報化(電化等)を進めるべきなのか、それとも電気のない火での生活(文明・文化)を守り続けるべきか。

難しいですね。

ビジネスコンテスト落選

実はパックスで2チームを作り、あるビジネスコンテストに参加してました。1チームは1次予選で、もう1チームは2次予選で敗北。。。うーん、学生向けのビジネスコンテストに僕がムキになって参加するのもどうかと思いましたが、まぁ、勉強もかねてやってみたのです。以下、個人的な敗戦メモ。

・新規事業を立てる際に必要な収益モデルというのを細かく立てることができなかった。
・メーカーの研究所や非営利組織で重要視されるものと、ベンチャー企業で重要視されるものが違った(ある意味あたりまえ)。
・あえて主催会社の関連事業を考えようとし、自由な発想ができなかった。得意分野で勝負できなかった。

と、まぁ、負けてはしまいましたが、はじめていわゆるベンチャー企業の内部を覗くことができたし、そこで取締役をやられている人たちとの交流機会を得られたので、得るものはありました。

Pax Wedding Party Producers

2005年10月25日にN君の結婚式2次会をパックスメンバーが中心になって実施したという報告を以前しました。そして今度は先輩であるEさんが7月22日に結婚式2次会をされることになり、再びパックスウェディングチームの出番です!

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(写真は今回の司会と撮影担当者@ラオス・ビエンチャン)

司会、映像作成、受付、音響、撮影、幹事、すべてをパックスのみんなでやることになりました。パックスな皆さん、またご協力お願いいたします。

2次会総合幹事sokoより(幹事や司会をやるのは、これで約6回目くらい。。。)

ついにApple社iMac G5を。。。

大学の研究室の先輩や、ソニー時代の同期や、そして現在あるプレゼンテーション資料を一緒に作成中の後輩達に影響され、これまで使ったことのなかったMacを使うようになりました。なんか、オペレーティングシステムが変わると、住む環境が変わるみたいで、始めは使い方がわからなくて戸惑っていたけど、新鮮です。しかもMacはなんだかWindowsより「かわいい」のです。機械に対して、「かわいい」と思わせるようなデザイン、素敵です。

ちなみに上述したように、プレゼンテーションの準備をしているのですが、もちろん模範例はアップル社CEOスティーブジョブス氏。彼のプレゼンテーション画像を見ながら、勉強中。

2007 Baden-Powel Peak Climb in Nepal

ネパール王国やボーイスカウトネパール連盟が、2007年のボーイスカウト発祥100周年記念に合わせ、ボーイスカウトの創始者の名前を取り、Baden-Powel Peakという山(標高5,825m)と、Baden-Powel Trekというエリアを設定したというニュース(Asia-Pacific RegionのCircular 2006 No.9)を見せていただきました。

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それによると、ネパール連盟は以下のような企画を実施するようです。
■主題:2007 Baden-Powel Peak Climb in Nepal (BP峰登山)
■日時:2007年8月28日-9月16日
■内容:Baden-Powel Peakへの登頂もしくはBaden-Powel Trekでのトレッキング
■参加:US$800(トレッキング)、US$850(登頂)
■募集:全世界からボーイスカウト関係者、一般の方を募集するそうです

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今年の8月には練習もかねて?現地で簡単なイベントもやるようです。過去数年間にわたり、ネパールやネパールのボーイスカウトと活動をしてきた我々としては、何かしら協力していけたらいいですね。登山ということで、日本の登山界も巻き込めたらいいかもしれません。そもそもパックスのネパールプロジェクトもHAT-Jという登山団体との連携で始まったわけですから。

本の紹介:国家の品格

国家の品格を紹介します。一昨日・昨日で一気に読みました。実に面白かったです。

以下、抜粋。

■会津藩日新館「什の掟」
一つ、年長者の言うことに背いてはなりませぬ
二つ、年長者にはお辞儀をしなければなりませぬ
三つ、虚言を言うことはなりませぬ
四つ、卑怯な振る舞いをしてはなりませぬ
五つ、弱いものはいじめてはなりませぬ
六つ、戸外で物を食べてはなりませぬ
七つ、戸外で婦人と言葉を交えてはなりませぬ

■その他のキーワード
・重要なことはおしつけよ
・真のエリートが必要
・情緒と形を重んじよ
・自然に対する感受性
・家族愛⇒郷土愛⇒祖国愛⇒人類愛
・画一化する世界
・美の存在、跪く心、精神性を尊ぶ風土、
・独立不羈、高い道徳、美しい田園、天才の輩出

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(去年のゴールデンウィークに開かれた、田んぼ仕事の後の宴会。このあとに伝説がうまれる(笑))

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