報告:ネパール皇太子に接見

昨日、ボーイスカウト日本連盟の役職者とともにPax IV Hyperのメンバーの一人が、過去にネパールにてプロジェクトをやっていたという位置づけで、現在来日中のネパール皇太子にお会いしてきました。以下がその参加者のコメントなのですが、ネパールでは王家の方もスカウト活動をよく認知しており、さらに具体的な施設名・プロジェクト名でも話が出来るぐらいスカウト活動に精通しているようでした。

「皇太子殿下はとても気さくな方で、私たちのネパールでの活動にとても興味を示していただけました。ナショナルトレーニングセンターのことやカカニのトレーニング施設のことなどもお話されていました。
緊張をしていたこともあり、つたない英語ではありましたが、ネパール皇太子殿下と私どものスカウティングについてお話をすることができ、とても貴重な体験となりました。」

最近、ネパールでの治安も回復に向かっているようで(外務省安全情報が以前より引き下げされており、「十分注意してください」になっています)、冬もしくは来夏にはネパールプロジェクトが復活できるといいなぁと思っています。

追加情報:日本連盟の事務局ニュースにも載っていました。

事業化?: Spin-out from Pax IV Hyper

ここ最近、パックスでやっていることのNPO化・事業化を考えます。ボーイスカウトの延長上、ボーイスカウト内のパイオニアとしてのパックスも重要ですが、このような活動自体を僕の人生にしたいと思うのです。けど、いい年こいてボーイスカウトに自己実現を求めすぎると、それが青年参画を邪魔するものになったりして、良い影響を与えないのもわかっています。

■利益も追求したい ⇒ それで食って行きたい
■ボーイスカウトの範疇を超えたい ⇒ ボーイスカウトだから、という言い訳は無し

そんな理由から、今後ある分野の活動に関してはパックスとしてではなく、別の組織体でやるかもしれません。WEBが出来次第、発表しますが、まずは12月に行政・研究機関・国際機関向けの国際シンポジウムにおいて、”Internet & Fieldwok”をテーマに発表する予定です。

本の紹介:「発想する会社」

スカウト組織を作るにしても、NPOを作るにしても、会社組織においても、その組織における自由闊達さ、オープンさ、個性の集まり等と、それらから生まれる発想、組織力が重要だとこれまでも感じてました。そして、最近この本を読んで、さらにその重要性を認識しなおしました:発想する会社! — 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

新しいものや価値を生み出す組織には、ホットなチームが重要でそのチームのためには、
 ・ 徹底的なブレーンストーミングをする(そのような仕事のやり方をする)
 ・ プロトタイプを迅速に作る(議論だけでなく、とにかく試しに作ってみる)
 ・ 温室のようなオフィスをつくる(職場環境を快適かつ自由に)
等が重要であるということを写真つきで解説しています。

最近、Pax IV Hyperでは、ブレーンストーミングや議論はあまりしてないなぁ。プロトタイプはいろいろとやっていると思うし、オフィスは無いから何とも言えないけど。夏にチュニジアでやる世界スカウト会議・世界ユースフォーラムにPax IV Hyperに所属している二人のスカウトが参加することになっているので、そのためにも何とかWEBもしくはML上で、いま世界のユースで熱いネタを議論できていけたらなぁと思っています。

進捗報告:モンゴルプロジェクト

もう2ヶ月前くらいになりますが、パックスによるネパールプロジェクトは今夏は中止になり、もともと慶應義塾大学ローバースが主催していたモンゴルプロジェクトにパックスも参加すると書き込みをしました。その後状況が2転3転し、今年は慶應ローバース主催のモンゴルプロジェクトは無くなり、モンゴルプロジェクトはパックス主催になることになりました。

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(モンゴルの首都ウランバートルの様子)

派遣クルーはすでに編成され、今のところ14人のローバースカウトが9月の上旬に実施予定のモンゴルプロジェクトに参加を予定しています。プロジェクト内容も現在準備・検討中で、水質調査、ごみ、せっけん作り、植林、ハイアドベンチャー等について議論・検討を進めています。

また、今回は現地までの交通手段についても例年とは違う方法を使おうともしており、一部の派遣クルーは、日本海を船で渡り、ロシアのウラジオストックからモンゴルのウランバートルへ鉄道で移動しようと調査中です。

次回の進捗報告では、プロジェクト内容についてもう1歩踏み込んでご紹介できたらと思っています。

報告:慶應義塾大学看護医療学部にて授業内講演

昨日、神奈川県藤沢市にキャンパスのある慶應義塾大学看護医療学部のある授業にて、45分間の講演をさせていただきました。講演内容は「ボーイスカウトによるバングラデシュの保健衛生啓蒙活動」と「Pax IV Hyperによるネパールでの自然保全活動」で、特にその中でも異文化コミュニケーションを強調して話をしました。対象は看護医療学部の学生約5,60人で、ほとんどが1年生でした。

看護医療学部の学生なので、海外での医療事情、ボランティア事情に対する興味は強いようで、真剣に聞いてくれていたように思います。そこでやはり思ったのは、このように興味を持ってくれる学生に対する日常的な情報提供・活動報告の場の必要性です。現在では、各NGOのWebsiteがあるのかもしれませんが、有効に広報できてないか、もしくはサイト運営がいまいちであまり普及してないのではと思いました。また各NGO等を束ねたり、ポータルになるようなサイトがないのかなぁと思いました(それとも僕が知らないだけかもしれません)。誰かが講演に行かないと、新鮮な情報にたどり着けないというのは、WEBの利点を生かせてないなぁと。

もし、こちらをご覧の方で、日常的に閲覧している、環境や国際医療に関するサイトがありましたら、紹介していただけると幸いです。私としても見てみたいので。

ちなみに私は本日から休暇で、一週間アメリカに行きます。アメリカからも何か書き込みができればなぁとも思ってます。

調査:Gifts for Peace

日本連盟でのGifts for Peaceに関する準備委員会の方が書き込みをしているサイトを見てはみたものの、いまいちな情報開示度で、結局よくわからないから、本家のサイトを見てみました。要点だけ訳しておきます。

・Gifts for Peaceとは各国連盟のユーススカウトによる平和に関する具体的なプログラムである。(つまり世界スカウト連盟が主導的にやるものでもないし、おっさんが主導的にやるものでもない。もちろん、呼びかけだけでなく、具体的な内容が伴っていなければならない。)
・2005年のチュニジアでの世界スカウト会議では、各国連盟に具体的なプログラム内容を発表するように求められる。(日本連盟はどのような提案・発表を行うのでしょうか?)
・2006年に発表した内容について、実施する。

上述した準備委員会の方のコメントによると、2月にGifts for Peaceに関するセミナー?をやるようですが、どういったものを考えているのでしょうかねぇ。平和ということなので、「日本の戦争の歴史について考えるセミナー」「日本の政府開発援助と平和の関係についてのセミナー」とかなのでしょうか。セミナーとなると何か小難しくなるなぁ。。。楽しげに平和活動ができるといいのかな。

報告:埼玉県連国際セミナー2005

埼玉県連国際セミナー2005について、昨日無事終わりました。我々に発表の場を与えてくださった埼玉県連の皆様、ありがとうございました!また、当日会場に参加をしてくださった皆様もありがとうございました!さて、当日の印象・感想等を書いておきたいと思います。

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■参加者から頂いた改善案について
 参加者から以下のような意見を頂きました:「情報量が多すぎる」「伝えたかった事はなに?」「パートが分かれすぎてて見えづらい」「大人にもっと説明が欲しい」「これじゃBS年代はわかんないんじゃない」。このような意見が出る理由は主に2つあると思います。
・参加者がボーイからリーダー・保護者までに渡っており、そのすべての年代に何かしらのメッセージを伝えたかった。そのためにターゲット聴衆を絞り込めなったし、あまり絞り込もうともしなかった。
・発表のほとんどをPax IV Hyperのローバースカウトに任せました。各ローバースカウトに大勢の聴衆の前で発表する機会を与えたかったし、現役が話をすることが情報の新鮮度、後輩への影響度を考えると、良いと考えたためです。そのため、セミナー全体を通すと一体感・統一感に欠けてしまったかもしれません。個性の集まりを無理やりまとめると、つまらないものになるので、敢えてあのようにしました。

■当日までの準備について
 準備は3ヶ月前(2005年4月1日)から始まり、約2時間半のセミナーを実施するために、発表者7人、発表用コンテンツ製作者5人により、パワーポイントのページ数に換算すると約150ページの発表スライド、約80枚の写真、約5分の映像と音楽を準備しました。これだけの量を確保できたのは、Pax IV Hyperからの参加メンバーで役割分担をし、またそれをまとめたプロデューサーがいたからです。去年のセミナーでは一人の方が話をされたそうですが、今回は一人での発表とは違った、オムニバス的な発表ができたのかなと思っています。

■評価について
 現在、参加者の方に書いていただいたアンケート結果を集計中です。これについては7月上旬を目安に集計が終わり次第、こちらのサイトにもアップしたいと思います。国際セミナーにおいて一番重要なのは、参加者側が参加したことによりどれだけの影響を受けたか、今後のスカウティングの参考になったかだと思うので、しっかりと評価・反省をしたいと思っています。

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慶應スカウト三田会総会

今日は年に1回の慶應スカウト三田会総会(慶應ローバースOB会)でした。今年はホテル日航東京にて行われ、約50名の出席がありました。ボーイスカウト日本連盟の重要なポジションにつかれている方も多く、様々な地位からの多くの話を聞くことが出来ました。以下が概要です。

■ボーイスカウト日本連盟現況報告
■慶應スカウト50周年記念事業計画案討議
■特別講演:「無痛内視鏡によるガンの早期発見」
■現役報告:現役による「モンゴル派遣」「新潟中越地震奉仕」報告
■会計報告(毎年現役メンバーに活動補助金を出してもらってます)

出身大学によるスカウト(OB)のくくりという意味では、慶應スカウト三田会は非常にまとまった組織であり、毎年の総会ではいろいろなレベルでのスカウト活動の話を聞けて、非常に有意義な時間を過ごせています。

課題図書?:埼玉県連国際セミナー

さて、来週末に迫りました埼玉県連国際セミナー2005について個人的な課題図書(!?)を紹介したいと思います。事前に読まなければいけないというわけではありませんが、下記の理由から事前なり事後に一読することをお薦めします。どの本も中学生以上であれば読めるレベルのものです。

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(セミナー当日使用予定プレゼンテーションマテリアルの一部)

“Scouting for Boys”などボーイスカウトの創始者が書いた本には頻繁に「騎士道」についての話が出てきますが、実は日本にもヨーロッパにおける騎士道に似た位置づけの「武士道」というものが存在しました。国際化が叫ばれている中、是非日本の過去や武士道についても学んでいきたいなと思い、下記の書籍を紹介します。ちなみにこれらについてはセミナー中最後のほうで軽く触れる予定です。

まずは武士道そのものについての本:武士道

それから最近ではマンガ「バガボンド」で有名になった:宮本武蔵

最後に時代は現代に近づき、現代の日本人に行動を語る本:行動学入門です。

セミナーでは、国際理解や国際協力の話について、写真や映像を使った発表(こちのほうがメイン)もありますので、是非、お時間のある方はご参加頂き、楽しんでいただけたらなと思います。

シンポジウム参加報告:環境経営からCSR(企業の社会的責任)経営へ

先週末、環境・CSR経営シンポジウム「環境経営からCSR(企業の社会的責任)経営へ—企業内教育(HRD)、環境教育、Eラーニングの視点から」 というものに、ボーイスカウトの大先輩の紹介で参加してきました。

個人的に、企業内での環境教育や、環境教育におけるE-learningの使用方法に興味を持っていたので最新の企業でのケースが聞けて良かったです。ただ、話を聞いての印象はあまり良くなくて、以下のようなことをシンポジウム会場でずっと考えてました。

■1、企業内での環境教育
 企業がする必要のない教育にも手を出しすぎている。例えばメーカーにおいて、工場運営について環境を配慮したり、製品作りにおける部品選びを環境負荷の低いものにするための教育なら、それは企業でやるべき環境教育だと思います。しかし、最近では、従業員の子供達の環境活動を企画したり、会社として植林活動をしたりしているそうです。やって悪いことではないけど、それをやる人は他にもいるし、専門的にやっているNPOや法人に助成金として援助したり、休日に業務外活動として参加したほうが効率いいのではと考えてしまうのです。確かに社会奉仕をやる人は多ければ多いほど良いのですが、株主のために利益を得るのがその存在理由である企業が、お金だけでなく、人材・時間・労力を費やしているのが、うーむって感じです。

そもそも社員に対して、このような方法を使い環境教育をするのが低レベルな気がします。その程度の環境教育なら社会人になる前に受けているべきだと思うのです。社会人になってから、算数や道徳を学ばないのと同じように。。。

■2、環境教育におけるE-learning
 企業に密接に関連する分野での環境(上記の例で言う工場運営や、製品作りでの部品選定等)については、とても専門的・技術的で、E-learning等で情報を提供しても、その情報を活用する人の数が少ないと言う意味でコストパフォーマンスは悪いです。逆に一般的な環境問題については、多人数向けにも作りやすいですし、実際に現在はそのような環境教育用E-learningシステムを各社で使用しているようです。けど、これも■1で述べたように、あまりにレベルが低く、その会社の事業とやや離れていることだと感じます。つまり効果的にはE-learningが使用されていないということ。コンテンツも静的なものが多く、アナログな本・写真をデジタルにしてインターネットに乗せたよ、程度らしいです。

以上、やや長く、しかもちょっと性格の悪そうな意見を書いてみました。環境教育とかE-learningを流行で終わらせないように、しっかりと議論をしたいところです。

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