ホーム » 「Nepal」タグがついた投稿 (ページ 23)

タグアーカイブ: Nepal

予告:外部団体の研修への参加

これまで「海外プロジェクト」という枠組みで、アメリカ・カナダ、バングラデシュ、ネパール、モンゴルでのスカウトとしての活動について書いてきた。ただし、それらのプロジェクトについては、ボーイスカウト的な視点、ボーイスカウト的な評価方法をあてはめて、文章を書いてきてしまった気がする。今週は2回に渡って私が過去に参加した外部の海外派遣研修について書きたいと思う。

まず水曜日には環境事業団(現:独立行政法人環境再生保全機構)地球環境市民大学校での研修派遣について、エントリーを投稿したい。また金曜日にはLeadership for Environment And Development(LEAD)という国際機関での研修プログラムについて書きたい。

これら外部団体での研修を受けることにより、スカウティングでは得られない経験を得たり、またスカウト活動について、外から、第三者的に見ることができるようになった。今週の2回の投稿では、単純にそれぞれの研修で得たものを書きたい。したがって、それら外部団体とボーイスカウトとの比較等の考察は今回はしない。

ジャンボリーやムート

ボーイスカウトにとっての最大なイベントは歴史的にも規模的にもジャンボリーということになり、また大学生年代のローバースカウトにとってはムートということになるのだろうか。僕個人としても、第13回の日本ジャンボリーにはJamboree Head Quaterの国際センターにて奉仕を行ったし、またムート2001においても国際班として活動を行った。
13nj.jpg

だが、個人的にはこの二つ、好きではない。それぞれ新しい友人もできるし、それなりに良い経験になるし、その瞬間的には面白いというのは、僕も実際に経験したのでわかる。では、なぜジャンボリーやムートに良い印象を持っていないのか。それは実際に参加した二つの印象が悪かったというより、バングラデシュやネパールといった海外プロジェクトとの相対的評価になるのであろう。ここでジャンボリーと海外プロジェクトを公平に比較するために、世界ジャンボリーvsバングラデシュ派遣という、参加に必要な期間や金銭がほぼ同等な二つを考察したい。この二つを比較すると概ね以下のように私は思う。
 ・目的:ジャンボリーは国際交流、バングラ派遣は国際協力・国際貢献
 ・事前事後:ジャンボリーでは特になし、バングラ派遣では事前準備、事後評価アリ
 ・内容:ジャンボリーは他人が用意する各種プログラム、バングラ派遣は自分達で作った奉仕プログラム
 
現在、来年日本で行われるムートの実行委員としてPax IV Hyperのメンバーも関わっている。是非彼らには、ムートの目的・位置づけなどを真剣に議論して欲しいし、そして21世紀に必要なローバースカウトにとってのイベントを考えていって欲しい。それは、これまでのムートの延長上にはなく、まったくあたらしい形のイベントであると僕は願っている。それにより、今後のジャンボリーのあるべき姿なんかも出てくるのではないだろうか。

プロジェクト年齢

2004年12月5日にアドバイザーとして参加した慶應ローバース・モンゴル派遣の報告会に参加してきた。報告会では、モンゴル派遣の報告はもちろんのこと、バングラ派遣、ネパール派遣、CJK派遣の過年度参加者や東京連盟港地区、東京連盟、日本連盟等のコミッショナー、相談役の方々にも参加していただき、ローバースカウトによる海外プロジェクトについて幅の広い意見交換ができた。

ger.jpg

報告会のパネルディスカッションの中で、「どの派遣が、どんな魅力を持っているか?」という話題があった。各派遣のテーマも違い、派遣対象国も違うので、優劣をつけることはできないが、それぞれのプロジェクトの成長度合い=プロジェクト年齢みたいなのは重要なのではないかという意見も出た。私もそう思ってた。

たとえば、プロジェクトがスタートしてすでに7,8年経っている場合、その派遣のやり方、スタイル、サポート体制等は確実なものになっており、純粋にハイレベルな奉仕を追及したり、ハイレベルな組織マネージメントに注力したいなど、何かに集中して取り組みたいときは成長している派遣に参加するのが良いだろう(日本連盟バングラデシュ派遣などはその一例になるであろう)。就職に例えると、大企業に就職することに似ているのかもしれない。

また、プロジェクトがスタートして1,2年しか経っていない場合は、まだスタイル等は確定しておらず、模索しながら、内容の充実を図っているという段階であろう。この段階ではいろいろな新規アイデアの実現や、すでに試しているアイデアのさらなるブラッシュアップなどに注力することになる(モンゴルやCJK(フィリピン)がその例)。就職に例えると、ベンチャーや中小企業に就職することに似ているのかもしれない。

そして、まったく世に無い派遣をこれからスタートさせるという方式もある。すでに日本のローバーには、バングラデシュ、ネパール、モンゴル、フィリピンと十分な選択肢が与えられているかもしれない。しかし、既存のプロジェクトに参加するのではなく、0からプロジェクトを始め、作っていることにより、他のプロジェクトでは経験・勉強できないことを得られるのも事実である。就職に例えると自ら起業することに似ているのかもしれない。

Pax IV Hyperは当初、2005年の2・3月にネパールでのプロジェクトを予定していた。しかし、ネパール王国の情勢について考慮をすると、現地でボーイスカウト活動ができる状態ではなさそうなので、2・3月に実施するのは辞めるという判断をした(次回のネパール派遣は2005年9月の予定)。しかし、その代わりに2005年の2・3月に、単年度のプロジェクトとして、別国でのプロジェクトを検討している。ネパールが延期になってしまったとネガティブに考えるのではなく、別国で新規プロジェクトの立ち上げを経験でき、その経験を今後ネパールプロジェクトに還元できると、ポジティブに考えていきたい。

Quality of Life

エジプトから帰国して5日間経った。すっかり日本の生活に戻り、1週間会社を休んでいた関係もあり、やらなければいけない仕事がたくさんある。今回のエジプトでは「バクシーシ」という宗教・文化の側面が特に印象に残っているのだが、イタリアでは人生や生活習慣について考えた。仕事、趣味、家庭、その他。

pyramids.jpg

イタリアの男は何故かかっこいい。自分のスタイルをよく認識していて、外部環境に流されずにそれを貫いているように見える。もちろん、その外部環境には仕事も含まれると思う。仕事のために自分を犠牲にしたり、家族・趣味を犠牲にしない。自分にあった仕事を、自分のやり方でやっている、気がする。

その一方で、日本人な私は、最近は結構仕事に流されている気もする(そんなに仕事してねーだろという突っ込みもありそうだが)。少なくとも、あの非人間的な超満員電車に詰め込まれて、毎日約12時間は会社に時間を費やしている。それでも、別の会社でSEをやっていたり、コンサルタントをやっている友人に比べると時間的な余裕はあるようだ。

最近の私の人生充実方法は、仕事とライフワークとしてのスカウティングの両立だろう。1日のうち12時間を仕事に使ったら、それ以外の1,2時間をスカウティングやその他の奉仕・環境保全活動等に使う。もともと一つのことだけに集中して取り組むというのは苦手な性質らしいので、この生活は好きであるし、別の世界に視点を動かすことで良い気分転換・休息になる。ちなみにこれらの活動に一生懸命になれるのは、まわりにいる親しい人たちの協力があってこそだ。

自己実現のためにボーイスカウトを利用しすぎると、日本のボーイスカウト界にたまにいる、自己中心的な大人のようにになってしまうので、そこら辺は注意しなければならない。仕事も趣味も家庭のどれも犠牲にせず、バランスの取れた、良質な生活を手に入れたい。ボーイスカウト活動があることにより、Quality of Lifeをあげられるような気がするし、そうならば、ボーイスカウト人口がもっと増えてもいいものだと思う。

なんか、いつもにも増して、まとまりのない文章になってしまった。また明日も仕事とネパールプロジェクトミーティングだ!

マチャプチャレと神

本日から1週間、休暇により、エジプト・イタリアに行ってまいります。その間の私のエントリー・コメントの投稿はなくなります。エジプトではカイロ、アスワン、ルクソール、アブシンベルに行き、帰り道中に1泊、イタリアのミラノに滞在する予定です。

machapuchre.jpg

さて今日のエントリーはエジプトやイタリアについてではなく、ネパールのポカラから見えるアンナプルナ山群とマチャプチャレ(写真)という山。以前書いたが、このポカラという観光小都市には大学3年生時代に環境事業団地球環境市民大学校の海外派遣として、訪れた。ポカラでの主要目的は国際協力事業団の青年海外協力隊の隊員の活動視察ということで、ある隊員の活動地である山民族の村にて一泊しながら隊員や村の方々に話を聞きながら勉強するということだった。もちろん、これも僕にとって、青年海外協力隊の実態を知るという意味で、とても良い勉強になった。車は通っておらず、徒歩でほぼ丸一日かからないと着かない、山間部の尾根にある村に、日本人1人が入っていき、現地の生活に入り込み、そこの村・自然を助ける。そんな地道な協力が世界中で行われているのには、敬意を示したい。

この村の視察に出発する日の朝、ポカラの市街地からアンナプルナ山群とその真ん中にどーんとかまえたマチャプチャレ(魚の尾という意味の山)を見た。早朝であり、朝日を浴び、山々は黄金に輝いていた。そして人生において初めて、そのマチャプチャレに神の存在を感じたのである。綺麗な山々はそれまでも見たことはあった。それこそ富士山やヨーロッパアルプスも景色として美しいと思う。しかし、そこに神の存在を感じたことや、それが信仰の対象になることを自然に思ったことは、マチャプチャレ以外になかった。

なぜそこまで心を揺り動かしたか。まずはその単純な美しさ。そして周辺に7000m級のダウラギリ、アンナプルナI峰、II峰、III峰、IV峰に囲まれながら、最も特徴的で形の整ったマチャプチャレがど真ん中に存在すること。さらにそれが古くから現地の人の信仰の対象となっており、いまだに登頂禁止の山であること。

ボーイスカウトはもともと宗教ではないが、教育の一環として信仰を持つことを勧めている。当然信仰対象は個人個人自由で、宗教も自由に選べばよい。私も高校生の頃、浄土真宗のお寺に通い、仏教について学んだ。しかし、残念ながら頭では理解するものの、心や気持ちから神の存在を感じることはなかった。その数年後、ポカラにおいて、人知を遥かに超えた大自然の創造物を見たとき、講義や書物では教わることの出来なかった、神の存在を学んだ。ボーイスカウトが自然の中での活動を推奨しているのは、健康的な面と同時に、精神的にも自然から学ぶ多いことが多いからなのでは、と思う。

皆さんも神の存在を感じた景色、すさまじく感動した自然等、ありましたら、コメントとしてご紹介いただけると幸いです。それでは、古代のファラオたちの魂が宿る遺跡群(エジプト各地)に行ってまいります。

グループワーク

昔から、複数人で物事に取り組むのが好きだった。それはボーイスカウトの集団行動の経験が大きく影響しているのだろう。大学の研究室においても一人で研究を進めるよりかは、みんなで役割分担したり、議論しながらプロジェクトとして進めるのが好きだった。単純に自分個人としての能力が低く、他人に頼って生きてきたのかもしれないが。例えば人間が3人集まった時、1+1+1=3で3人分の力を出すのがクループワークか?

[足し算ではなく掛け算説] グループワークには足し算のように単純でないところに面白みがあるのかもしれない。掛け算的に1.5*1.5*1.5=3.375のように、みんなが自分の力+αでがんばれば、単純な足し算結果の3より大きな結果が出てくる。しかし逆にみんなが他のメンバーに頼って少しずつ楽をしようとすると、0.7*0.7*0.7=0.343のように1人分の力以下に成り下がってしまう。こんな掛け算的要素がグループワークには存在する気がする。

[腐ったみかん箱説] どんなに新鮮なみかんが揃った箱でも、そこにただ一つの腐ったみかんが入れられた瞬間、その他のみかんまで腐り始める。腐敗が伝染する。これは学生時代に研究室の先輩が厳しめに話をしていた。1人で行動しているときは腐ったとしても自分だけ、組織で行動をしているときは1人でも腐ったら、全員が腐ると思って行動しろ、との意だったのであろう。

最近では、グループワークの強力な武器としてメーリングリストがある。特に地理的に離れたメンバー間で行う場合は、直接合う機会が少ない分、チームビルディングの主要な手段になる。さすがに腐ったみかん説は厳しすぎるとは思うが、やり方によってはマイナスにもプラスにも大きく変化する。マネージメント、組織、役割分担、リーダーシップ、って奥が深いですね。そーいえば、ネパールのローバースカウトも真剣にグループダイナミクスについて議論していたなぁ。

脱メーリングリスト

メーリングリストをオープンにするのとしないとのって、どっちが面白いかという点で考えてみました。そして、ネパールプロジェクトを始めとするプロジェクトにとって効果的なのかどうなのか?ネパールプロジェクト関係者に提案です→→→

メーリングリスト(ML)の利点は、特定の人数内で情報共有・ディスカッションをすることに意義があるのではないかと思います。ただ、無意味に人数ばかり増えると不特定多数に変化してしまうことも否めません。メールベースで用件を処理する人にとっては、MLの方がよいのでしょう。

日々変化があるものは、ブログにすると面白いのではないかという点はあっていると思います。というか、動いているのか動いていないのか、ウェブサイトなどを見るだけでは判断しにくいため。
特に、ネパールプロジェクトに関しては、専門性などについて色々とコメントをもらえるともっと面白いのではないかと思います。あとは、次回などなどスカウトが興味をもつきっかけにもなりえます。

さて、毎週の様に集まって活動しているネパール派遣予定者いかがでしょう?

私とモンゴル派遣

「モンゴル」
きっかけ:
モンゴルについては企画・計画・実施・評価のどれも主体的には参加していない。後輩のプロジェクトにアドバイザーとして参加したという位置づけである。慶應義塾大学のスカウト組織である慶應義塾大学ローバースの夏季プロジェクトとして、2003、2004年にモンゴルにおいてスタディツアー的な派遣を行っており、副長就任にともない2004年のプロジェクトに指導者として参加した。

内容:
モンゴルにおいては、ゲルでのホームステイ、ゴビ砂漠でのハイキング、NGOの活動視察、企業訪問等を行い、多角的にモンゴルを見てきた。派遣としても、参加者の半分が各種海外派遣の経験者でアドバイザーとしても楽な派遣であった。本派遣については大学ローバー企画の派遣として、今後とも特徴のある派遣にしていこうという現役メンバーの考えがある。これまでのストイックに国際協力を追及してきたバングラデシュやネパールの派遣と比較して、気楽に楽しめた印象がある。

得たモノ:
これまで発展途上国での開発協力という位置づけでバングラデシュやネパールのプロジェクトが存在したが、スタディツアー的なモンゴル派遣というのも面白いと感じた。また現役メンバーではなく、アドバイザーとしての参加というところに若干の違和感を感じたが、今後さらに指導者としての資質を高め、より良き青少年育成を行っていけたらと思う。

ただ、ここまで来て、日本のローバースカウトにおける海外派遣・プロジェクトの限界というか、可能性の多くが見えてしまってきた気もする。世界ジャンボリーや世界ムートの求心力が弱くなり、この7,8年間国際協力プロジェクトが日本のローバーにとっての求心力になっていた。そしてそれは今後も成長の速度は若干落ちるかもしれないが、ボーイスカウトの重要な要素の一つとして残るだろう。国際理解・交流としてのジャンボリーやムート、そして国際協力・貢献としてバングラやネパール、そしてその次に来るべきプログラムは?まさしく”The best way to predict the future is to invent it.(Alan Kay)”とりあえず、やってみせろって奴ですな。

私とネパール派遣

「ネパール」
きっかけ:
大学3年時の秋に、学校の授業を休んで、環境NGOのスタッフ向けの海外派遣研修である「環境事業団地球環境市民大学校ネパール・バングラデシュコース」に参加した。2つの国で、現地の環境系・開発系のNGOを訪問し、具体的なケーススタディを通して勉強するという内容だった。そして、この時に受けたネパールでの山や町の美しさの印象と、ネパールがバングラデシュでの上流部であり、ネパールでの森林伐採がバングラデシュでの水害につながるという安易な発想のもと、Pax IV Hyperによりネパールで植林プロジェクトをやろうという発想にいたった。

内容:
Pax IV Hyperのメンバーとネパールのローバースカウトにより、首都のカトマンズ近郊において植林プロジェクトを行っている。プロジェクトは私が大学院1年時に始まり、当初は登山関連のNGOで著名な登山家田部井淳子氏が代表になっているHAT-Jと協力してプロジェクトを行っていた。最近では、独立して、Pax IV HyperとネパールのローバーグループであるKantipur Rover CrewとEver Green Rover Crewとの協同プロジェクトになっている。回数を重ねるごとにプロジェクトの内容も植林だけに留まらず、生活環境維持、水・土壌調査なども行うようになってきた。

得たモノ:
本プロジェクトにおいては、私の役割は当初の企画・計画と、協力者・助成金集めであった。事実、本派遣には参加してなく、準備派遣という現地のスカウトとのミーティングのための派遣にしか参加していない。しかし、プロジェクトを行うのに必要な協力者・助成金については第1回目から、衣装協力としてユニクロ、実施協力として上述HAT-J、そして資金協力としてソニーマーケティング学生ボランティアファンドを得ることが出来た。最近では、イオン環境財団や財団法人国際交流基金からもファンドを得ており、さらに内容の充実を図っている。

私とバングラデシュ派遣

「バングラデシュ」
きっかけ:
アメリカ・カナダでのスカウト特別海外派遣を無事終えた秋のある日、早稲田大学で開かれた「ローバースカウト研究集会」に参加した。そこでT氏という愛知のローバースカウトが「ボーイスカウト日本連盟アジア太平洋提携プロジェクト(バングラデシュ)派遣」について説明していた。バングラデシュ派遣では現地の村人を対象に保健衛生啓蒙活動をやる、その年の冬が第1回派遣とのことだった。その時は、自分はアメリカやヨーロッパは好きだが発展途上国には興味はない、だから派遣にも参加しないという発言をしていたように思う。しかし、僕のどこかにその「バングラデシュ」というキーワードは存在し続き、その翌年の第2回目派遣には自分も派遣団の一員として参加することになっていた。当時大学2年生だった。

内容:
バングラデシュでは、農村地方においてバングラデシュのボーイスカウトとともに貧困家庭を回り、子供や女性を対象とした保健衛生啓蒙活動を行った。具体的には、下痢の際に効率的に水を取る方法である経口補水療法の指導、トイレ作成、栄養バランスの取れた食事の勧め、歯磨きの指導等である。約2週間の派遣期間中の1週間をプロジェクトに費やし、農村部の学校の校舎に雑魚寝をしながらのプロジェクトであった。

得たモノ:
初の発展途上国かつイスラム教国訪問・滞在ということで、私が受けた衝撃はすさまじかった。日本から現地の空港に深夜到着した際は、失礼ながらもここは地獄か、とも思った。しかし、現地の人と一緒に活動をすることにより、いまは途上国ではあるが、その発展へむけての力強さ、そしてイスラム教のストイックだけど、人生・世界に対する真面目な考え方等、精神的に学んだことはすさまじく多かった。
私は本プロジェクトには2回参加しており、1回目は上記のような強烈な異文化により、ただショックを受けていたのだか、2回目は保健衛生啓蒙活動について、リーダーとしてプロジェクト全体のマネジメント、リーダーシップという面で努力し、学んだ。また発展途上国における開発協力、非営利組織論についても身体で学んだ。そしてここでの興味がその翌年の「環境事業団地球環境市民大学校ネパール・バングラデシュコース」に僕を引き付けた。(ネパール編に続く)

月別アーカイブ