2007年2月の渡航では、ネパールの地域ローバーであり本プロジェクトのカウンターパートであるKantipur Open Rover Crewが実施した別のプロジェクトについて知る機会がありました。プロジェクトに関する概要を以下に記載致します。
名称 :Drinking Water Project
主催者 :Kantipur Open Rover Crew(カトマンズで活動するユーススカウトグループ)
実施期間:全期間であると9ヶ月、実働は3ヶ月を要した
協力:UKのスカウト指導者
実施内容:
ネパールを訪れたUKのスカウト指導者とKantipur Open Rover Crew(以下、KORCと省略)のスカウトがUKの指導者達の滞在期間中にカトマンズで出会った。そして、Drinking Water Projectの話をした後に、指導者達は本国へ帰国後に基金を募り日本円で約35万円をプロジェクト実施資金としてKORCへ提供した。KORCはカトマンズからバスで30分程度のKirtipurで提供されたお金を運営資金としてプロジェクトを実施した。実施内容は、水道水を引くというものであり、街から少し離れた山の中腹に地下水をくみ上げ、塩素消毒により飲料可能な生活用水を供給するタンクを設置し、そのタンクからパイプをのばして街の広場に、飲料水の出る水道を設置するというものだった。
感想:
ネパールのローバー活動はとても活発である事を実際に目にして、改めて感じました。彼らは、自分たちでセメントをこねて、共同水場を作ったり、パイプを街までのばしたりという作業まで自分たちでやってしまったそうです。なんか地元のローバーが地元でそんな活動もしてしまうなんて少し魅力的ですよね。また、同じ街で視力検査キャンプを実施することもしているそうです。この様な活動を出来るという基礎の部分には、スカウト自身のアツい気持ち(抽象的ですが)があると感じました。私の地域のローバー活動(東京の北多摩地区)にも参考になる活動であり、実際に目で見る事が出来てよかったなと思いました。
こんな感じに少しずつ、報告書以外でもブログを通して、プロジェクトの中身を書いていきたいと思います。今回はその一発目という事で、次回も見て頂けたら幸いです。
(スカウトが実際にセメントをこねる所から施工した共同水場)
(共同水場のあるKirtipurから少し離れた集落の風景)
(Kirtipurの中心街ーKathmanduの喧噪さとは異なる雰囲気を持つ静かな街でした)