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作者アーカイブ: Pax IV Hyper

どーせやるなら、国連も巻き込むべ

先日、ボーイスカウトの先輩に”Scouting and United Nations: Relations, Partnerships and Initiatives”という冊子を頂きました。今日はその冊子を読みながら思ったことを書きます。ちなみに3枚の写真をアップしましたが、これらの写真は文章とは直接は関係はありません。これらは、数年前にLEADのGraduation Sessionのために滞在したMexicoの世界遺産都市GuanajuatoでLEADの仲間と撮ったものです。さっきまでビデオでGuanajuatoの番組を見てたので、思い出して、載せてみました。

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Guanajuato, Mexico

ご存知の通り、ボーイスカウトも国際連合も世界的な組織ですが、特に日本においてはその2者の関係はほとんど無いような状況です。しかし、この冊子によると、世界では特にアフリカやアジアにおいて、UNEP(国連環境計画)、UNDP(国連開発計画)、WHO(世界保健機関)、UNICEF(国連児童基金)等の国連機関と各国のボーイスカウト組織が協力関係にあり、様々なプロジェクトを展開しているようです。ちなみに日本のボーイスカウトがバングラデシュのスカウトとともにやっているOral Rehydration Therapy(経口補水療法)の啓蒙活動も、UNICEF(バングラデシュオフィス)の協力により行われており、冊子でも紹介されていました。

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Guanajuato市街地をモロッコからの友人と。

アジアやアフリカでは、貧困問題、保健衛生問題、開発と環境の問題等、現在進行中の深刻な解決すべき問題がある為に、これらの問題の解決を少しでも効率よくできるようにとボーイスカウトと国連機関の協力関係が有効に働くのでしょう。しかし、日本では少なくともこれらの問題は大きな問題にはなっていません。じゃあ、日本ではどのような国連機関との協力関係が有効になり得るか。その答えの一つが、UNU(国連大学)なのではないかと思うのです。あえて研究機関との協力をすることにより、世界的な活動の枠組み作りや、次世代の活動に関する研究活動等をお互いに共有できればと思うのです。

まぁ、ただでさえ、外部団体との協力体制をあまり敷けていないボーイスカウト日本連盟ですので、場合によっては英語でのやり取りになる国連機関との共同活動は難しいのかもしれません。少なくとも目に見えるメリットが無い限り、それに取り組みさえしないでしょう。だからこそ、組織的・金銭的に縛りのない僕らが動きたいと思うのです。ということで、明日はちょっと遅れたお盆休みなので、国連大学に行ってきます。

慶應スカウト50年史(仮称)執筆依頼用資料準備

2007年には慶應義塾大学内にボーイスカウト組織が出来て、50周年になります。その組織のOB会である慶應スカウト三田会では50周年記念の記念誌を作ろうと準備をしています。今日は会社を早く退社し、4時間かけて過去の資料をひっくり返し、執筆予定者用の参考資料をそれぞれの年代毎に分ける作業をひたすらやっていました。急に執筆者に「書いてください!」と言っても忘れていることも多いと思うので、過去の資料を添付することによって、記憶を戻してもらおうという思惑です。そんな過去の資料(以下の二つは昭和47年発行の資料に書いてありました)を読み返している間に見つけた二つの言葉を書いておこうと思います。

■余は独立の人格である。ゆえに余は独自の思想を持つ。ただし独自の思想を持つとはその結合の状態、統一の方法が独自の面目を呈露するの意味であって、その要素がことごとく独得であるという意味ではない。要素においてことごとく独得なるは狂者の思想である。他人と全然交渉なき怪物である。要素において共通にして結合において独自なればこそ余は友を持ち恋人を持つ。同時に余は余として人生の大道を行く。(詠み人知らず)

■成るだけ議論を多くする方が宜しい。決して大人君子が一声を発したからと云って草木の風にそよぐ如く承知するでない。(福沢諭吉)

他にもいろんな言葉が過去の資料内にはちりばめられていましたが、今の僕に理解できるのはこれくらいでした。古典を読めるようになると面白いんだろうなぁと思うと同時に、インターネット上で検索に引っかかるのは代表的or現代的な文章や思想だけであって、昔の文章や思想は誰かがデジタル化しないとそのうちインターネット中心の世界になった場合に忘れ去れてしまうのかなぁと考えながら、4時間も単純分類作業をやっていたわけです。はぁ、疲れた。。。。

Made in Nature

昨日・今日で、ボーイスカウト海老名第2団(私の所属団)の夏季野営に奉仕参加してきました。野営地は富士五湖の一つ精進湖の近くのキャンプ場。内容は、風穴探検、カヌー/いかだ、キャンプファイヤー、野外料理、キャンプ等です。僕も普段住んでいるのも、勤務しているのも都会であり、本当に久しぶりに自然に帰った気がしました。やはり、僕は自然で育った気がする。。。

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都会と比べて、着いた瞬間に違いが分かるのが、風・音・匂いですね。アスファルトやコンクリートに熱された熱風ではなく、木々の間をふいてくるさわやかで、水や葉の匂いを含んだ風。そして、車や電車の音ではなく、セミ・鳥・風が葉を揺らす音。ただ単純に、都会の子供達を自然に連れてくるだけで、その行為だけで、教育になると思いました。実際に指導者の一人で、過去に小・中学校の校長先生をやっていた指導者の方も「プログラムは要らない、ただ子供達を自然の中においてあげれば良い。子供達は勝手に楽しいことを見つけ出すだろう。」と仰ってました。

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また、夜は歌・踊り・ゲームを行うキャンプファイヤーや、小さな焚き火を囲み静かに話をしたりしました。話の中身を教育的な内容にすると同時に、炎という視覚的効果があるため、しんみりと話を聞いてくれます。(実は先日、勤務先の同期に「キャンプファイヤーの意義って?」という質問があり、明確に答えられなかったのです。。おはずかしい。。。)キャンプファイヤーでは自然や友情の大切さを感じ、焚き火を囲んだ夜話では、それぞれの進路・家族・技能等について考えるチャンスを与えることになります。

普段は飲み屋で話をされている方も、たまには焚き火を囲んで話をしてみては如何でしょうか?アルコール無しで、相当に真面目な話ができますよ。炎が人間を素直にさせてくれると思うのです。

スカウトムート2005:いよいよ開催ですね

ボーイスカウト日本連盟の構成員のうち18歳から26歳の希望者が参加できるキャンプ大会をムートと呼んでいます。今年はこちらに手引きがあるように、山中湖近くのキャンプ場にて8月19日より6日間に渡り、開催されます。

Pax IV Hyperのメンバーが本大会の実行委員長をやっており、かなり前から企画・準備を頑張っていました。是非、大会が大きな事故も無く、青少年にとって有意義な場・時間になることを祈ってます。

このような大会は、ボーイスカウト以外の人から見るとどのような印象なのでしょうかね。ここまで計画的にキャンプをするんだぁー、なんかイベントサークルみたいだなぁ、小難しそうなことをするんだなぁ、という印象なのかな。是非、機会があれば一般の学生・社会人からの印象を聞いてみたいものです。

僕は参加はしないのですが、当日の日帰り見学はOKなようなので、都合がつくようだったら、雰囲気を感じるだけでもいいので、行ってみようかなぁと思っています(詳しくはこちら)。標高1000mだから、夏でも涼しいしね。(学生時代、会場であるボーイスカウト日本連盟山中野営場にてバイトしてたこともあります。)

Pax IV Hyper NPO化の是非

まだまだ不勉強なので、思いついたことをこちらにメモしながら検討していこう。我々の団体のNPO化をするとどんなメリット・デメリットがあるのだろうか。

■メリット
 ・ なんとなくやる気がでる(←これ、重要)
 ・ これまでのボーイスカウトという枠組みに縛られない
 ・ 助成金獲得がやりやすくなる?
 ・ 会社(株式、有限)と比べて、法律上・税制上の得がある?

■デメリット
 ・ 初期と毎年の申請が大変?
 ・ ある程度のお金が必要になる
 ・ ボーイスカウトは語れなくなる?

これら以外にも、NPO化することによりすでに社会人になり、通常はボーイスカウト活動(指導者等)はできないけど、NPOでの会員としてたまに顔を出すことならできるメンバーがいたり、将来会社にする際の土台にしたりはできそうかな。主な事業内容としては、1、海外派遣(スタディツアー)の企画・実施、2、国内でのワークショップ・研修の実施、3、E-learningコンテンツの製作・販売、4、教育・環境・国際協力に関する研究等が挙げられるかな。

やべぇ、最近怠けてたかも。。。

GREEというSocial Networking Serviceの日記というコーナーに、このBlogへのリンクを張ってみました。が、このBLOGページは決して僕の日記ページではなく、Pax IV Hyperという青少年教育や国際協力をテーマに活動している任意団体のページです。僕は代表者として活動報告・メモ・意見等を書いているのです。といっても今日のエントリーは相当個人的な書き込みです。

さて本日は土曜日、ひさしぶりに何の予定も無く、ボォーっとしてました。で、まだそのボォーモードから抜けられずに注意散漫・主張不明確な文章になるかもしれません。

ボォーモードにいながらも脳みそってのは動いていて、「脳」に関する本を読んでみたり、「環境再生保全機構の便り」でクマの保全について読んでみたり、はたまたWEBにて「マサチューセッツ工科大学」の学生のページを見ながらアメリカの大学での研究vs日本のメーカーでの研究について思考を巡らしてみたり、さらには「スーダンのダルフール紛争」の記事を読んだりしてました。

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(昨年訪れたアフリカ大陸はサハラ砂漠。暑そうに見えて暑くないんです、冬だから。だから僕も長袖・長ズボン。)

それで、ふと、ある友人(ボーイスカウトではなく、一般人)がWorld Visionという団体を通じてウガンダの5歳児のスポンサーになったことや、また別の友人が貧困をなくそうキャンペーンに賛同してホワイトバンドを買ってみたという話をしてたのを思い出し、あれ、俺は最近何かやってたかなと思い返してみたのです。

確かにPax IV Hyperでは今夏モンゴルにて環境や貧困に関するプロジェクトが予定されていますが、僕は現地に行かないアドバイザーだし。そしてFellowとして参画しているLEADについても最近は疎かになっていたので、日本の代表者にメールを書いてみたり、溜まりに溜まった全世界からのLEAD関連のメール300通を読んだりしてました。まぁ、PaxにしてもLEADにしても情報のキャッチアップはできたので、今日のところはよしとするか。

と、まぁ、こうして休日は消費されていくのです。。。にしても、あつい。。。

心の教育は誰がするのか?

2004年10月16日にこのブログを始めてから、このエントリーで100エントリーになります。いやぁ、よく続きましたし、よく書きました。ネタで困ったこともほとんどなく、なんなんでしょう、この執筆意欲は。。。

さて、今日は恩師でもある大学の教授と話をしてきました。最近の大学での問題として、ひきこもりや、ニート、学生における精神的な弱さみたいな話があがりました。勉強や進路でつまづくと、回復するのに結構時間がかかってしまう学生もいるとのこと。しかし、このような精神力に関する教育は大学教育では難しいので、ボーイスカウト等にも期待しているとのお話でした。

何か壁にぶつかった時に、どのような気持ちで、どのような対応をするか?おそらくそのための訓練には日ごろから、いろんな壁にぶつかるのが良いのではと思いました。特に自分の力ではどうしようもできないいろんな壁。ボーイスカウト風に言うと、自然の中のキャンプ生活における、天候の変化や、登山への挑戦等が挙げられるのかな。自然については人間の力の及ぶ範囲ではないし、登山なんかも体力の限界まで挑戦するようなものなので、ともに精神力の鍛錬には良いプログラムなのかと。

普段の学校生活では、なかなかそのような限界に触れることは少ないからこそ、学校教育ではないボーイスカウトで、そのような環境を提供し、危機・限界への対応を学習してもらうと良いのではないでしょうか。私の原隊でも来週末夏季野営を予定しています。自然に触れ、精神の教育ができればと思っています。

モンゴルプロジェクト壮行会

一昨日、東京の浅草橋にあるモンゴルタウンにて本年度のモンゴルプロジェクト壮行会を開きました。実際のプロジェクトまではまだ1ヶ月ほどありますが、学生が夏休みに入り、メンバーの多くが集まれる日にやっておこうということになり一昨日になりました。プロジェクトについてはまだ準備・企画段階のものも多いですが、現状の計画をご紹介いたします。

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【実施予定事業名】 『モンゴル派遣プロジェクト』
【関係団体】 ユーススカウトグループPaxIVhyper
【プロジェクト実施予定期間】 2005年9月4日(日)~9月18日(日)
【プロジェクト実施予定地】 モンゴル国ウランバートル及び周辺地域、南ゴビ
【参加人数】 14人
【協力】 モンゴル商工会議所(MJEDセンター)
【プログラム詳細】
 1、経済プログラム:①企業訪問、②株券購入、③石鹸販売
 2、国際貢献プログラム:①オルホン大学交流、②ビデオ交流、③QTV(環境教育の教育素材の作成)
 3、ハイアドベンチャー:①風力発電、②ゲルステイ、③シベリア鉄道
 4、環境プログラム:①環境調査

あと1ヶ月の追い込み、がんばりましょー。

ボーイスカウト日本連盟渡辺前総長お別れの会

昨日、財団法人ボーイスカウト日本連盟「渡辺昭前総長お別れの会」に奉仕として参加してきました。

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渡辺前総長が育ててきたボーイスカウト運動をしっかりと引き継がさせていただきます。

つつしんでご冥福をお祈りいたします。

ボーイスカウトと環境再生保全機構の関係

ボーイスカウト日本連盟主催のバングラデシュ派遣に参加したメンバーの数人が、年度は違うものの、独立行政法人環境再生保全機構の地球環境市民大学校海外研修に参加しています。O君はつい最近、研修生としての内定を取り、8・9月に参加する予定です。

僕:平成11年度 海外派遣研修(ネパール・バングラデシュ短期コース)
T君:平成14年度 海外派遣研修(ミャンマー長期コース)
I君:平成14年度 海外派遣研修(マレーシア短期コース)
O君:平成17年度 海外派遣研修(東ティモール・インドネシアコース)

上記4人ともバングラデシュ派遣では中心的に活躍し、開発協力・援助・NPO等にさらなる興味を持ち、これらの派遣に参加しています。ボーイスカウトというある意味閉じられていて、青少年を中心とした活動ではなく、大人が専門的に活動をしているNPOの実践例を実際に視察・勉強できるこれらの研修は、我々にとっては本当に良い経験・勉強になります。これら研修で学んだことを、ボーイスカウトの活動にフィードバックをかけられれば、我々としてもさらなる活動の高度化・充実が望めるのではないでしょうか。

ボーイスカウトでの活動をきっかけにさらなる高みに進む具体例として紹介させていただきました。

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