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ウッドバッジ研修所ローバー課程入所

ボーイスカウトの隊長になるにはウッドバッジ研修所というのに入って研修を受けなければなりません。で、何を隠そう、僕はこれまで研修所に行ってなくて、副長にはなれるけど隊長にはなれない、海外派遣の引率指導者にはなれないという状況が続いておりました。別に嫌がって研修を受けていなかったのではなく、何かと都合が合わなくてここまで来てしまいました。

で、周りのプレッシャーと、自分としてもそろそろけじめをつけるという意味で、明日から3泊4日@山中野営場(山梨県)でウッドバッジ研修所ローバー課程に入所することにしました。日ごろローバースカウトの現場はかなり見ているつもりですが、理論的なところから再度勉強してこようと思っています。で、無事に修了した日には、(別になりたいわけではないけれども)隊長になる資格を得られるし、海外派遣の派遣指導者(自分の団から申請を上げられる)になれる!居眠りしないようにがんばろうっーっと。

知的障害者教育(映画:僕はラジオ)

昨日、僕はラジオ(amazon.co.jp)という映画(映画会社の解説サイトはこちら)を見ました。これは実際にあった話を映画にしたもので、内容は、アメリカのある高校のアメフトチームに、知的障害者を受け入れるという話です。そのアメフトチームのコーチと、高校の学生でもなく、いつも高校の周辺をうろついていた知的障害者の2人を中心としたストーリーでした。

これをブログで紹介する理由は以下のとおりです。
■障害者教育について考える機会を与えられた。特にボーイスカウトの場合、4年に1度はアグーナリーという障害のあるスカウト向けの大会があるわけだが、アグーナリーだけに関わらず、障害のあるスカウト向けの日常的なプログラム等について考える機会を得た。
■障害者を受け入れようとするコーチと、それに拒否感を示す高校の理事会(日本で言うPTA?)のやり取りも、感動した。障害者を受け入れることによるリスクやそれに対する責任の所在にこだわる理事会と、一人の障害者を助け、そしてその障害者から高校生が学ぶことの大きさを主張するコーチという構図が、海外プロジェクトのたびに「責任」問題について議論をするパックスと良い意味で照らし合わせてしまった。

すごしやすい秋の夜に、「僕はラジオ」をお勧めします。いい映画でした。

Ubicomp2006明日終了

現在出席中のThe Eighth International Conference on Ubiquitous Computing(Ubicomp 2006)は明日が最終日となっており、明後日にはアメリカを出国します。約4年ぶりの学会発表・参加でしたが、いろいろと勉強になりました。

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(全員の前での発表は短かったのですが、さすがに緊張しました。)

・ポジティブ・改善案的なコメントをくれる人が多く、フランクに意見を出し合って、お互いの研究に意味のあるコメントをしようという雰囲気がある。
・モノを作る人より、すでにあるモノを分析・評価したり、そのモノの使用方法を評価する発表も多かった。
・実は裏でヨーロッパ対アメリカの政治的な争い・いがみ合いがあるようだ?アジアはわりと放置されてる?

それでは、次は日本で!

アメリカ合衆国カリフォルニア州オレンジカウンティより

アメリカはカリフォルニア州オレンジカウンティより。カリフォルニア、天気が良いです。半袖でも暑くもなく寒くもない。昨日の夜はプールで泳ぎ、今日はUniversity of California Irvine校Computer Science Departmentの方々と夕食。アメリカの食事で太って帰りそうです。
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(宿泊先のホテルより)

本当はモンゴルの報告を写真とともにしたかったりするんですが、ちょっとこの天気・この日常だとモンゴルモードになかなか切り替わらない、現在100%コンピュータサイエンティスト@西海岸モード。もう、しばらくお待ちください。

国際学会発表準備中

2006年9月16日-23日にアメリカはカリフォルニア州オレンジカウンティ(ロサンジェルスの近く)で行われるThe Eighth International Conference on Ubiquitous Computing(Ubicomp 2006)という国際学会に発表・出席してきます。モンゴルメンバーが帰国する翌日から僕が出国ということになります。

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ということで、現在鋭意発表準備中。緊張してきましたが、学会に関することをやっているということは本職(博士課程学生)に取り組めているということで、良い感じです。

南アジアの若者にも海外渡航の機会を!

昨日、ネパールのボーイスカウトの友人からメールをもらいました。僕がイタリアに行く前に、ネパールからの参加者はいるかという問い合わせに対しての答えが、以下の英文の文章です。要約すると、

・ネパールからの参加者はいないはず。主催国や国際団体がお金を出してくれない限り、ネパールの普通の若者がヨーロッパに行くのは経済的に不可能だから。
・ネパール国内には、国内で行われるイベントにすら参加できないレベルの貧しい家族・若者がたくさんいる。
・日本人などネパールでの経験を持った人が海外に行き、そこでネパールの話をして、新たにネパールを知った人がネパールを訪れてくれるとうれしい。
だそうです。

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I am sure that no rover scout from Nepal participated on the Roverway. The reason is not other than the rover scouts from Nepal can not afford to participate in these types of programs on their own cost. Since the programme was held in Italy, it was even not possible. It can only be possible in the countries of SAARC region, Thailand, etc. In these countries also, there will be a few participants. In case if the cost are borne by NSO or hosting NSO, every rover scout is ready to participate.
To share with you, there is a large number of rover scouts in Nepal who even can’t afford to take part in the activities or programme organized within the country due to transportation, accommodation and other expenses. Hence, it is far beyond the capacity of a Nepali rover scout to participate on these types of programme on their own will.
But I prefer whenever you go as a Rover Scout do share about Nepal, Nepali rover scouts, our joint projects with your counterparts and motivate them to visit Nepali and meet rover scouts.
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この経済的なアンバランスを解消したいですね。格差社会は、それはそれで良いと思うのです、がんばった人が儲かるのは悪くない。けどベースライン(最貧困層)をもう少し上げてあげたい。

サーフィンの季節

8月中の湘南の海は、夏休みの子供・家族連れやカップルで海が混み過ぎていて、素人の僕にはサーフィンをするのが危なかったのですが、9月に入ってだんだんと海がすいてきました。

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ということで、昨日も行ってきました!鵠沼海岸にはまだまだ人が多いですが、8月に比べれば減ったのと、僕のサーフィン技術的に少しであれば人をよけながら乗れるようになってきたのです。無邪気に身体を動かすのが気持ちいいですねー。

Pax Dual-Core Processor搭載?

パックスにはモンゴル(現在実施中)とネパール(2007年2・3月に実施予定)の二つの大きなプロジェクトがあります。一部のメンバーは両方に関わっていたりもしますが、一つのグループに二つの国際プロジェクトがあることが、とても良く作用しているとたまに思います。今日はそんなところを整理してみました。

・モンゴルプロジェクトとネパールプロジェクトを比較できる
・モンゴルプロジェクトとネパールプロジェクトを競争させられる
・モンゴルプロジェクトとネパールプロジェクト間で手法を共有できる

そもそもモンゴルは草原・砂漠の国で、ネパールは山岳地帯。国が抱える自然の問題は、モンゴルは過剰遊牧と砂漠化であったり、ネパールでは森林伐採とそれに伴う土壌流出であったりします。言葉も文化も宗教も異なりますが、貧困対策や子供を対象とした環境教育においては、同じ手法を使える場合等もあります。

これらの国際協力プロジェクトは、ボーイスカウトにとっては新しいモノであり、これまで体系だった教育手法・プロジェクト管理方法等が存在しませんでした。基本的には高校生年代までで培われるグループワーク、アウトドア技能、プロジェクト法等が活用できますが、それだけでは十分ではない。だからこそ、パックス内部で二つのグループを作り、それぞれ自ら勉強しながら、お互いのグループに影響しあって、成長することが重要であったりすると思うのです。一つのグループ内にDual-Core(二つの核心)を持った特徴を今後も大切にしていきたいですね。

イタリア渡航報告4:街づくり

フィレンツェは美しい街であった。街全体が芸術であった。これは15・16世紀にメディチ家がお金を持っていたときに、芸術や建築に投資した結果でもある。また、それ以降、いつの時代においても街が昔ながらの建築物を保存し、いま現在でも建物の特に外観に関する増改築については行政の許可が必要なくらい管理されている。いろんな時代のいろんな人の努力により、この美しい街がある。文化度、高い。
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(世界遺産フィレンツェ)

じゃあ、日本はどうか?あまり個性のある、歴史を感じる街は多くない。建物は一つ一つが個性があったとしても街全体としてみると統一感はなく、芸術性も感じない。ヨーロッパが石の文化で建築物にしても芸術にしても保存が利きやすく、日本が木の文化であり、木は腐ったり朽ち果てたりして保存が利きにくいのも、日本では歴史を感じにくい街が多い理由でもあろう。それでも、白川郷のような自然との共生を果たしている街もある。人間だけが作った芸術ではなく、自然と人間が一緒になってつくった芸術的な街。
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(世界遺産白川郷)

自然に対する手入れ、自然と人間の共生というのは21世紀の日本のキーワードにすれば良いと思う。日本のあらゆる川のコンクリート護岸を壊し、自然な護岸に。ダムも必要最低限以外はぶっ壊し、下流から上流に魚が自然に昇れるように。建物もコンクリートばかりではなく、木造も味があっていいのでは。中途半端なビオトープとかじゃなくて、本質的な自然と人間の融合・共生・共存を。

以上、高校生時代は土木工学科への進学も検討していた、現在コンピュータサイエンティストの無知なる叫び。

イタリア渡航報告3:仏教ワークショップ

イタリアのカソリック関係のキャンプ場(Roverway2006の会場)にて仏教ワークショップをお手伝いしてきました。世の中では、湾岸戦争にしても、9・11にしても、サミュエル・ハンチントンの文明の衝突にしてもキリスト教vs.イスラム教という構図がよく話題に挙がりますが、このような時代にこそ1神教ではなく多神教である仏教やヒンズー教に触れるのも重要なのではないでしょうか。

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仏教ワークショップにおいては、上記写真に写っているMさんというお坊さんに来ていただき、仏教の基礎・禅の基礎について、1回につき約1時間半のセッションを4回やっていただきました。各セッションでは、スライドを用いて修行僧の僧院生活についてもご説明いただきました。特に印象深かったのは、禅とは何かについて、ヨーロッパの大学生にもわかりやすいよう、灰の入ったペットボトルを用いて説明されたことでした。ペットボトルに灰を入れてかき混ぜると当然濁ります。しかし、そのまま置いておくと灰が沈み、灰と水が分離し、水の部分は透明になります。それが瞑想の効果であり、自分の本性を知るという禅の本質であると説明されていました。わかりやすいでしょ?

心を落ち着かせ、本当の自分と向き合わないと、真実は見えません。濁った水の中で向こう側を見ようとしても、見えないのと同じように。いやぁ、ルネッサンスの国で、良いことを学びました。

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