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戦争の本
世界のボーイスカウト運動では、Gifts for Peaceという取り組みがなされていて、各国のボーイスカウトが平和に関する何らかの活動をすることになっています。また、ボーイスカウト日本連盟でもギフトフォーピースプロジェクトとして様々な取り組みをやっているようです。ということで、本日は平和の反対?の戦争に関する本で、僕が最近読んだのをご紹介いたします。
■大空のサムライ〈上〉死闘の果てに悔いなし
■大空のサムライ〈下〉還らざる零戦隊
■ちょっとピンぼけ
■ベトナム戦記
■本当の戦争の話をしよう
「大空のサムライ」は、第2次世界大戦時(主にアジアが舞台)の日本の零戦パイロットが書いた本です。著者であり、200回以上の空戦で敵機大小64機を撃墜したエース(撃墜王)である、坂井三郎氏の武勇伝でもあり、戦争の最前線の雰囲気がわかる本でもあります。「ちょっとピンぼけ」は同じ第2次世界大戦を書いたものですが、舞台はヨーロッパで、書いたのは報道写真家のロバートキャパです。
また、「ベトナム戦記」は作家の開高健氏の従軍記で、さすが作家が書いただけあって、表現が写実的で、人間が殺される部分の記述なんかには気持ち悪さすら感じました。そして、今読んでいるのが、「本当の戦争の話をしよう」で、同じベトナム戦争を舞台にしたもので、これは米軍の兵士が書いた短編小説集です。
第二次世界大戦とベトナム戦争、そして日本人著者と外国人著者、また著者の職業が軍人であるか、ジャーナリストであるか。いろんな戦争が、いろんな視点から書かれていますが、共通して言えるのは、やはり戦争はあってはならないということ。そもそも同じ種が殺しあうというのは人間しかいないという、おかしさ(いかなる動物でも同じ種同士で殺しあうことはないらしい)。おそらく戦争をやっている国の人たちは、平和のことは望むことはできても、毎日を生きるのが必死だと思うので、戦争の無い国の人たちこそ、真剣に取り組むべき課題だと思いました。
設立から5年間の活動のまとめ
Pax IV Hyper設立から今度の3月で5周年になります。ということで、これまでの5年間の活動を箇条書きでまとめておきました。最近、Pax IV Hyperを知ったという方には参考になるのではないかと思っております。
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■2001年
3月 Pax IV Hyper設立
8月 ボーイスカウト日本連盟 ムート2001 国際センター運営
10月 第10回スカウティング研究集会発表
12月 第1回ソニーマーケティング学生ボランティアファンド助成獲得
■2002年
3月 ネパール果樹植林プロジェクト実施
7月 ボーイスカウト世界ユースフォーラム参加@ギリシャ
8,9月 第1回ネパール国際協力協同プロジェクト実施
12月 第2回ソニーマーケティング学生ボランティアファンド助成獲得
■2003年
1月 パックス村開発プロジェクト@新潟県松之山町開始
2月 独立行政法人環境再生保全機構海外派遣研修(マレーシア)参加
2月 高崎経済大学ローバーススクワイヤートレーニング運営
3月 ネパール・カンボジアプロジェクト実施
7月 国際協力ユースフォーラム2003運営
7月 英国ローバーネット調査派遣
10月 パックス村開発プロジェクト@新潟県柿崎町に移動
11月 第14回スカウティング研究集会発表
12月 第3回ソニーマーケティング学生ボランティアファンド助成獲得
12月 イオン環境財団助成金獲得
■2004年
2月 高崎経済大学ローバーススクワイヤートレーニング運営
2,3月 第2回ネパール国際協力協同プロジェクト実施
4月 パックス村開発プロジェクト@新潟県上越市に移動
9月 独立行政法人国際交流基金助成金獲得
10月 新潟県中越地震復興支援ボランティア実施
■2005年
6月 ボーイスカウト埼玉県連盟国際セミナーの運営・発表
6月 慶應義塾大学看護医療学部の授業にて講演
8月 ボーイスカウト世界ユースフォーラム参加@チュニジア
8月 ボーイスカウト日本連盟スカウトムート2005参加
8,9月 モンゴルプロジェクト実施
10月 Pax Workshop for Emerging Scoutingの運営・発表
11月 第15回スカウティング研究集会発表
12月 国際シンポジウム(LEAD関連)での発表
■2006
dreams come true…..
教育者
ボーイスカウトは教育団体である。つまりボーイスカウトの指導者は教育者である。ということで、ボーイスカウトに限らず、僕がお世話になってきた素敵な教育者たちについて書いてみよう。
中学校の時の校長先生。学校の放送で、「3年3組青木君、3年6組北村君、至急校長室まで来てください」と呼び出されたこともあります。で、教室で「おい、何をやらかしたんだよー?」と友人達に言われながら校長室に行くと、「えっと、春キャンプのことなんだけどさ。。。」とボーイスカウトの春のキャンプの話が校長先生からされます。そうなんです、僕のボーイスカウトの指導者=僕の中学校の校長先生だったのです。教え子の成長のためには、公立中学校の施設さえ自由に使っちゃう大きな男。
バングラデシュのボーイスカウトの指導者セリムさん。首都ダッカの空港に着いた日本のボーイスカウトを迎えに来てくれてた彼は、何故か空港の待合い室とかではなくて、入国審査のゲートを越えてこっちまで入ってきたのです。で、いきなり、「チョロジャーイ!(さあ、行こうという意味。ベンガル語。)」と言いながら、僕らのパスポートを誰かに渡して、僕ら全員を審査をすることなく、ゲートの外に。。。審査はどこか別のところでパスポートだけでやっていたようです。国境を越えた友情、1年ぶりの再会の為に、入国の制度すらパスする大きな男。
大学時代の恩師。世間的にも有名な方で、政府のお仕事もたくさん引き受けていらっしゃいます。にも関わらず、自分の学生を最優先に考えてくださっていて、学生と過ごす時間をとても大切にしてくださいます。イギリスのケンブリッジ大学に連れて行ってもらったり、ドイツではおいしいビールをご馳走になったり、オーストリアでは学会のついでにザッハトルテをご馳走になったり。学生のためには、政府の仕事すら断り、地位とかを気にしない大きな男。
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(長い旅の途上を奄美大島の砂浜で読んだ。真の教育者になるまでの長い旅の途上な僕。)
僕がお世話になってきた素敵な教育者の皆様に共通するのは、物事の本質・本筋の指導はしっかりし、細かいことには口を出さず、教え子のためには自己犠牲・制度違反すらを犯す、でっかいハートの持ち主。教育者たるもの、ビックでないとね!!
風力発電について2(特にスペインでの風力発電)
ちょうど一ヶ月前にモンゴルプロジェクトでの「風力発電について」というエントリーを書きましたが、今日はその続編という意味も込めて、個人的な勉強の記録と来週の予定を。
「Wind Power in Spain」というページを見つけて、風力発電全般や、スペインでの風力発電事情について読んでました。そこからの幾つかのメモを。
・ 風力発電量世界ランキング:1位ドイツ、2位スペイン、3位アメリカ、4位デンマーク、5位インド。
・ 地域によっては平均すると総必要電力量の6%、強風の日だと25%が風力発電によりまかなわれている。
・ 風力発電機(タービン等)会社やその設置会社についてもスペインの会社が有力である。
・ スペインでの風力発電は環境的視点により流行っているのではなく、経済拡大による、エネルギー需要の増大により支えられている。
・ スペイン政府としては、石油エネルギーへの依存度の低下、二酸化炭素排出量の低下を期待している。
・ タービン技術の向上により、より少ない風力でより多くの電気を発電でき、またそのコストも昔に比べると飛躍的に下がってきている。
・ 風力発電機を売るビジネスだけでなく、発電した電力を売るビジネスにも様々な工夫がある。
・ 電線を国をまたいで敷くとより効率があがる。ドイツが強風のときはその電気をフランスに送るといった感じで。
なお、パックス・モンゴルメンバーは来週金曜日(13日)に、○○重工株式会社や、その会社が設立したNGO、そしてモンゴル科学アカデミーの方が参加する会議に出席させて頂けることになりました。地熱発電、風力発電、太陽光発電などについて話しあいがされるようです。ビジネスとしてもチャンスでしょうし、環境問題の解決策としても一つのチャンスだし、僕個人としても新たな分野に触れるチャンスを頂け、楽しみです。
そうそう、第4回世界水フォーラムの運営(?)にはボーイスカウトメキシコ連盟も関わっているらしいですよ。ボーイスカウトの環境問題への関わり方が積極的・具体的になってきましたね。
カマドウマのから揚げ
このタイトルを見て、ひぇーーーって思った人、貴方はわりとナチュラリストですね(笑)?カマドウマが何かってのを知っている時点で、自然好きというか、自然に触れてきたんだと思われるわけです。カマドウマは別名便所こおろぎと申しまして、こうろぎを(ひどい言い方をすると)すごくグロテスクにした感じの虫です。キャンプに行くと、便所にいたり、テントの中に入ってきたりします。僕は通常の虫は大丈夫ですし、むしろ虫取りなんかは好きなんですが、こいつとはあまり仲良く出来ません。なんか見た目が気持ち悪いんです。別に、刺したり、噛んだり、病気を媒介するわけでもないのに、見た目だけで嫌われちゃうかわいそうな虫。
で、一昨日、ボーイスカウト仲間と飲みながら昔のキャンプの思い出話をしてたら、カマドウマが出てきたわけです。飲み屋にいて、小エビのから揚げとかをつまみながらだったので、カマドウマのから揚げという発想にもなったのです。。。けど、イナゴの佃煮がありうるんだから、同じバッタ系ということで、カマドウマのから揚げがあっても”論理的”にはおかしくないかな?ちなみに最近はちゃんとしたキャンプをしてないせいもあり、あまりカマドウマ君にも会っていません。
新年早々、アホなエントリーで失礼いたしました。
あけましておめでとうございます2006年
年あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いいたします!
Pax IV Hyperは2001年3月に設立したので、今年で5周年を迎えることになります。設立当初は社会人1人、学生1人でしたが、最近では約30人の規模になりました。また、学生団体でありがちな、設立当時のメンバーが現役を去ると活動も縮小されると言ったことも無く、これまでネパールやモンゴルでの海外活動を中心に、国内においてもボーイスカウト日本連盟や新潟、または各地での講演・発表活動を活発に行ってこれました。
sunrise.jpg
(モンゴルのゴビ砂漠において地平線からの朝日)
パックスはボーイスカウトの有志が集まった団体としてスタートしましたが、今年は他のNGO等と同レベルの品質・安定性を目指したいと思います。その為には現在計画中の各活動において、より議論を深め、継続的に活動が可能なシステムを構築し、また安定的な資金の確保が必要になります。具体的には特に海外活動においては、自分達の専門分野を絞り、技術・知識レベルの向上を図る必要があります。また組織運営としても学生と社会人メンバーの協力的な関係を構築する必要があります。さらには団体としては、ボーイスカウト内だけでなく、さらに外に向けて活動をしたり、必要に応じてはNPO法人化も視野に入れて活動していきたいと思います。
最後にボーイスカウト活動創始者ベーデン・パウエルの言葉を引用しておきます。
「幸福を得る本当の道は、他の人に幸福を分け与えることにある。この世の中を、君が受け継いだ時より、少しでもよくするように努力し、あとの人に残すことができたなら、死ぬ時が来ても、とにかく自分は一生を無駄に過さず、最善をつくしたのだという満足感をもって、幸福に死ぬことができる。」
ということで、パックスな皆様、頑張りましょう!またその他の皆様にもご協力をよろしくおねがいいたします!
2005年活動のまとめ
2005年も残すところ2日間となりました。皆様には色々な場面で、色々な形でお世話になりました。本当にありがとうございました。さて、2005年のまとめとして今年の活動のまとめを箇条書きで残しておきたいと思います。
■各種プロジェクト
・ モンゴルプロジェクト(モンゴルでの各種活動) [8-9月]
・ パックス村開発プロジェクト(新潟での農作業活動) [5, 11月]
・ パックスStudioプロジェクト(活動報告のマルチメディア化) [3-12月]
(モンゴルプロジェクト@モンゴル、8月)
■各所での発表・講演
・ ボーイスカウト神奈川県連盟海老名第2団での発表 [2月]
・ ボーイスカウト埼玉県連盟国際セミナーの運営・発表 [6月]
・ 慶應義塾大学看護医療学部の授業にて講演 [6月]
・ Pax Workshop for Emerging Scoutingの運営・発表 [10月]
・ 第15回スカウティング研究集会での発表 [11月]
・ Pax IV Hyperモンゴルプロジェクト報告会の運営・発表 [12月]
・ 国際シンポジウム(LEAD関連)での発表 [12月]
(パックス村開発プロジェクト@新潟、5月)
■その他メンバーのスカウト活動
・ 世界ユースフォーラム/世界スカウト会議出席@チュニジア [8月]
・ ボーイスカウト日本連盟スカウトムート2005@山中野営場 [8月]
(埼玉県連盟国際セミナー@埼玉、6月)
まとめてみると、結構いろんなところで、いろんな経験をさせていただいています。ご協力頂いた皆様には本当に感謝しております!そして引き続き2006年もどうぞよろしくお願いいたします。
Have a happy new year!!!
Concert for Bangldesh
メリークリスマス!皆様にはサンタクロースは来ましたか?私は自分へのクリスマスプレゼントとしてConcert for Bangladesh (2pc) (Ltd Dlx)のデラックス版というのを今日買ってきました。その店にはデラックス版しかなく、通常版の存在を知らずに買ってしまった。。。帰ってきてamazon.co.jpで調べたらもっと安い通常版があるし!ま、売り上げの一部がUNICEFへ募金されると信じ、良い事をしたんだと自分に言い聞かせてます(笑)。
このDVDは1971年8月1日にアメリカ合衆国のニューヨークはマジソン・スクエア・ガーデンにて行われたチャリティーコンサートを収めたものです。このコンサートは世界初のチャリティコンサートだそうで、さらにこのコンサートやそれを収めたCDやDVDの収益からUNICEFに寄付されたお金により経口補水療法(ORT)が研究・開発されたそうです。ちなみにコンサートが行われた1971年というのはバングラデシュがパキスタンから独立した年で、当時のバングラデシュは独立戦争、難民、貧困等の大きな問題を抱えていたようです。それから30年以上経っておりますが、バングラデシュにおける貧困や衛生の問題は未だに解決されずに、現在でも多くの乳幼児が栄養失調、下痢やその他の病気により亡くなっています。今年はさらに洪水により多大な被害も出てしまったようです。
このコンサートを主催したジョージハリソンはコンサートからちょうど30年後の2001年に癌により亡くなっております。チャリティコンサートというものを始めてやったアーティスト、そしてボーイスカウトが今でも取り組んでいる経口補水療法(ORT)の初期の研究開発費の基になったコンサートに敬意を表し、そして僕らも頑張りたいと思いました。なお、日本のボーイスカウトとバングラデシュのボーイスカウトによる経口補水療法(ORT)の啓蒙を中心と活動したプロジェクトは来年で9年目になります。10年目以降、このプロジェクトに対して日本のボーイスカウトが継続的に取り組むかについての議論も今後されていく予定です。議論サイトにおいて、誰でも自由に意見を書けるようにしてあるので、ご意見・アドバイス・励ましのお言葉等を頂けたらと思います。
ボーイスカウトにおける海外派遣申請
今日のエントリーは、ボーイスカウトの制度の話です。関係者以外にはまったく面白くないと思いますので、ご了承ください。しかし、ボーイスカウト関係者特にローバースカウトにとっては、この数年間の継続的懸念事項なので、ここらでまとめておきたいと思ったのです。
規定上には、スカウトの海外渡航については”海外派遣”、”海外旅行”、”個人旅行”の3種類が用意されている。現実的・経験的には以下の二つの基準が重要になります。
・グループの派遣/プロジェクトとして承認されるか/否か
・個人として、国際紹介状を得るか/否か
(本文とは関係ありません。。。カンボジアの大地をバイクタクシーで疾走するIGX)
ここで、後者の国際紹介状については、その申請・承認等の手続きがすべて個人で行われるので、団→地区→県→日本連盟という従来からの一般的な手続きでやるので問題ありません。しかし前者のほうのグループとしての申請が大きな問題となっているのです。特にパックスの場合は県連盟をまたがったスカウト達が集まってきており、
・どの地区or県連盟に申請すべきか、毎回悩む
・申請書提出先によって、対応・手続きが異なってくる
・派遣アドバイザーやそのアドバイザーの所属県連の扱いはどうするか
・このあたりの手続き・ルールについて明文化されていない
等の様々な問題が毎年発生するのです。
パックスでは2006年2,3月頃にネパールを、2006年8,9月頃にモンゴル渡航を考えております。これらについて、派遣申請やら国際紹介状申請を今後出していくと思います。是非、みなさまのご協力をお願いできたらと思います。
僕らはスカウトとして海外で活動したいんです。
Power of Design
以前、本の紹介としてIDEOについては触れましたが、今回もまたIDEOについて続編。IDEOのウェブサイトを見ていたら、BusinessWeekという雑誌のIDEOについての記事を見つけました。英語だけど、IDEOの仕事のやり方がコンパクトにまとまっていて、お薦めです。ボーイスカウトでもそうだし、会社(研究開発を目的としている組織)においても、参考になりそうなので、メモを残しておきます。
・Managed Chaos(管理された混乱):ブレーンストーミングは面白いものであり、とにかくアイデアをみんなで出し合い、高めあうものである。
・最近の企業は戦略・組織コンサルティングファームに仕事を頼むのより、IDEOのようなデザインファームに仕事を頼みつつある。高学歴なMBA保持者がたくさんいるコンサルタントより、多種多様な人材が集まったデザインファームのほうが面白いし、仕事がやりやすいそうだ。
ま、詳しくは上記記事を読んでみてくださいな。
しかし、いいねぇ、こーゆーの。