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調査:Gifts for Peace
日本連盟でのGifts for Peaceに関する準備委員会の方が書き込みをしているサイトを見てはみたものの、いまいちな情報開示度で、結局よくわからないから、本家のサイトを見てみました。要点だけ訳しておきます。
・Gifts for Peaceとは各国連盟のユーススカウトによる平和に関する具体的なプログラムである。(つまり世界スカウト連盟が主導的にやるものでもないし、おっさんが主導的にやるものでもない。もちろん、呼びかけだけでなく、具体的な内容が伴っていなければならない。)
・2005年のチュニジアでの世界スカウト会議では、各国連盟に具体的なプログラム内容を発表するように求められる。(日本連盟はどのような提案・発表を行うのでしょうか?)
・2006年に発表した内容について、実施する。
上述した準備委員会の方のコメントによると、2月にGifts for Peaceに関するセミナー?をやるようですが、どういったものを考えているのでしょうかねぇ。平和ということなので、「日本の戦争の歴史について考えるセミナー」「日本の政府開発援助と平和の関係についてのセミナー」とかなのでしょうか。セミナーとなると何か小難しくなるなぁ。。。楽しげに平和活動ができるといいのかな。
報告:埼玉県連国際セミナー2005
埼玉県連国際セミナー2005について、昨日無事終わりました。我々に発表の場を与えてくださった埼玉県連の皆様、ありがとうございました!また、当日会場に参加をしてくださった皆様もありがとうございました!さて、当日の印象・感想等を書いておきたいと思います。
■参加者から頂いた改善案について
参加者から以下のような意見を頂きました:「情報量が多すぎる」「伝えたかった事はなに?」「パートが分かれすぎてて見えづらい」「大人にもっと説明が欲しい」「これじゃBS年代はわかんないんじゃない」。このような意見が出る理由は主に2つあると思います。
・参加者がボーイからリーダー・保護者までに渡っており、そのすべての年代に何かしらのメッセージを伝えたかった。そのためにターゲット聴衆を絞り込めなったし、あまり絞り込もうともしなかった。
・発表のほとんどをPax IV Hyperのローバースカウトに任せました。各ローバースカウトに大勢の聴衆の前で発表する機会を与えたかったし、現役が話をすることが情報の新鮮度、後輩への影響度を考えると、良いと考えたためです。そのため、セミナー全体を通すと一体感・統一感に欠けてしまったかもしれません。個性の集まりを無理やりまとめると、つまらないものになるので、敢えてあのようにしました。
■当日までの準備について
準備は3ヶ月前(2005年4月1日)から始まり、約2時間半のセミナーを実施するために、発表者7人、発表用コンテンツ製作者5人により、パワーポイントのページ数に換算すると約150ページの発表スライド、約80枚の写真、約5分の映像と音楽を準備しました。これだけの量を確保できたのは、Pax IV Hyperからの参加メンバーで役割分担をし、またそれをまとめたプロデューサーがいたからです。去年のセミナーでは一人の方が話をされたそうですが、今回は一人での発表とは違った、オムニバス的な発表ができたのかなと思っています。
■評価について
現在、参加者の方に書いていただいたアンケート結果を集計中です。これについては7月上旬を目安に集計が終わり次第、こちらのサイトにもアップしたいと思います。国際セミナーにおいて一番重要なのは、参加者側が参加したことによりどれだけの影響を受けたか、今後のスカウティングの参考になったかだと思うので、しっかりと評価・反省をしたいと思っています。
慶應スカウト三田会総会
今日は年に1回の慶應スカウト三田会総会(慶應ローバースOB会)でした。今年はホテル日航東京にて行われ、約50名の出席がありました。ボーイスカウト日本連盟の重要なポジションにつかれている方も多く、様々な地位からの多くの話を聞くことが出来ました。以下が概要です。
■ボーイスカウト日本連盟現況報告
■慶應スカウト50周年記念事業計画案討議
■特別講演:「無痛内視鏡によるガンの早期発見」
■現役報告:現役による「モンゴル派遣」「新潟中越地震奉仕」報告
■会計報告(毎年現役メンバーに活動補助金を出してもらってます)
出身大学によるスカウト(OB)のくくりという意味では、慶應スカウト三田会は非常にまとまった組織であり、毎年の総会ではいろいろなレベルでのスカウト活動の話を聞けて、非常に有意義な時間を過ごせています。
課題図書?:埼玉県連国際セミナー
さて、来週末に迫りました埼玉県連国際セミナー2005について個人的な課題図書(!?)を紹介したいと思います。事前に読まなければいけないというわけではありませんが、下記の理由から事前なり事後に一読することをお薦めします。どの本も中学生以上であれば読めるレベルのものです。
(セミナー当日使用予定プレゼンテーションマテリアルの一部)
“Scouting for Boys”などボーイスカウトの創始者が書いた本には頻繁に「騎士道」についての話が出てきますが、実は日本にもヨーロッパにおける騎士道に似た位置づけの「武士道」というものが存在しました。国際化が叫ばれている中、是非日本の過去や武士道についても学んでいきたいなと思い、下記の書籍を紹介します。ちなみにこれらについてはセミナー中最後のほうで軽く触れる予定です。
まずは武士道そのものについての本:武士道。
それから最近ではマンガ「バガボンド」で有名になった:宮本武蔵。
最後に時代は現代に近づき、現代の日本人に行動を語る本:行動学入門です。
セミナーでは、国際理解や国際協力の話について、写真や映像を使った発表(こちのほうがメイン)もありますので、是非、お時間のある方はご参加頂き、楽しんでいただけたらなと思います。
シンポジウム参加報告:環境経営からCSR(企業の社会的責任)経営へ
先週末、環境・CSR経営シンポジウム「環境経営からCSR(企業の社会的責任)経営へ—企業内教育(HRD)、環境教育、Eラーニングの視点から」 というものに、ボーイスカウトの大先輩の紹介で参加してきました。
個人的に、企業内での環境教育や、環境教育におけるE-learningの使用方法に興味を持っていたので最新の企業でのケースが聞けて良かったです。ただ、話を聞いての印象はあまり良くなくて、以下のようなことをシンポジウム会場でずっと考えてました。
■1、企業内での環境教育
企業がする必要のない教育にも手を出しすぎている。例えばメーカーにおいて、工場運営について環境を配慮したり、製品作りにおける部品選びを環境負荷の低いものにするための教育なら、それは企業でやるべき環境教育だと思います。しかし、最近では、従業員の子供達の環境活動を企画したり、会社として植林活動をしたりしているそうです。やって悪いことではないけど、それをやる人は他にもいるし、専門的にやっているNPOや法人に助成金として援助したり、休日に業務外活動として参加したほうが効率いいのではと考えてしまうのです。確かに社会奉仕をやる人は多ければ多いほど良いのですが、株主のために利益を得るのがその存在理由である企業が、お金だけでなく、人材・時間・労力を費やしているのが、うーむって感じです。
そもそも社員に対して、このような方法を使い環境教育をするのが低レベルな気がします。その程度の環境教育なら社会人になる前に受けているべきだと思うのです。社会人になってから、算数や道徳を学ばないのと同じように。。。
■2、環境教育におけるE-learning
企業に密接に関連する分野での環境(上記の例で言う工場運営や、製品作りでの部品選定等)については、とても専門的・技術的で、E-learning等で情報を提供しても、その情報を活用する人の数が少ないと言う意味でコストパフォーマンスは悪いです。逆に一般的な環境問題については、多人数向けにも作りやすいですし、実際に現在はそのような環境教育用E-learningシステムを各社で使用しているようです。けど、これも■1で述べたように、あまりにレベルが低く、その会社の事業とやや離れていることだと感じます。つまり効果的にはE-learningが使用されていないということ。コンテンツも静的なものが多く、アナログな本・写真をデジタルにしてインターネットに乗せたよ、程度らしいです。
以上、やや長く、しかもちょっと性格の悪そうな意見を書いてみました。環境教育とかE-learningを流行で終わらせないように、しっかりと議論をしたいところです。
地区の総合ラウンドテーブルに参加してきました
総合ラウンドテーブルは初めての参加でした。今回のテーマは「ここが変わればスカウティングはもっと楽しくなる!」でした。ラウンドテーブルの進め方は本テーマについて、グループに分かれて討議をする×4回(グループメンバーを変えて、4回おなじことをする)というもので、講義を受けるのでばなく、参加者の経験談・意見を出し合うというやり方でした。以下に箇条書きになりますが、メモを残しておきます(自分が気になったことだけメモしてたので)。何を変えたらスカウティングが面白くなるか、よくなるかという課題に対する回答やそれを考えているときに思いついたことです。
・ かっこ良さがない。
・ 子供の育て方・環境が昔と違っていて、指導者がそれに適応出来てない。
・ 親の協力が必要不可欠。親向け年間プログラム等を団で立てる必要がある。
・ ビーバーにおいては明らかに日本連盟の方針が実活動にあっていない。
・ ベンチャーやローバーのキャンプにおける夜話は重要。
・ もし各団にプロの指導者を一人ずつおいたらどうなるか(コスト・効果)?
ひさしぶりに他の団の指導者と交流する機会を持てて、面白かったです。
ただ、勉強になったか、新しい方法論・知識を得られたかというとそうでもない。
やはり、自分達で研究・開発・実施していかないと。
WEBサイトの紹介:ボーイスカウト日本連盟平成17年度年次全国大会
以下のサイトで写真や文章によって、ボーイスカウト日本連盟平成17年度年次全国大会の報告がわかりやすくされています。
当日の発表資料・議論内容等もWEBにアップされるとうれしいんですがねー。
スカウトによる地域開発活動の強み
昨日は、ボーイスカウトと国連組織や助成財団とのコラボレーション、そして保健・医療活動がボーイスカウトの完全な専門外ではないことについて書きました。今日はもう少し具体的にボーイスカウトが地域開発プロジェクトをやる際の強みは何なのかについて考察してみたいと思います。
(ボーイスカウトのネパールにおける環境保全活動)
■1、地域密着・自助努力推進
これは昨日も書きましたが、発展途上国で活動する際は通常は現地のベンチャー・ローバーを巻き込んで活動します。そうすることにより、外国のローバーが去った後も、現地のローバーと村人の間でプロジェクトを継続することが出来るからです。持続可能な開発という意味では、村人を一定期間教育する活動よりも、そもそも活動のカウンターパートが現地住民だということはすごい強みになると思います。
■2、子供から大人への教育
ボーイスカウトは子供の扱いがうまいです。そして現地の子供を教育することはうまいはずです。そしてその子供達が家に帰って、両親等に影響を与えます。構図としては外国からの支援スカウト⇒現地のスカウト/子供⇒スカウト/子供の両親という知識・技術の流れになります。もちろん外国からの支援スカウト⇒両親という直接的な活動もありますが、知識や技術の定着度合いや、心情的な近さを考えると、子供から大人の教育というのも効果的なのかなと思います。
■3、政府の協力
発展途上国において、現地のスカウト+外国のスカウトで活動をすると、日本でするのより、世間や政府が我々を取り扱うレベルが異なってきます。海外のスカウトが現地で活動するだけで、普通に新聞に載るほどのニュースになったりします。したがって、中央政府や地域公共団体等の協力も得やすいのです。さらにこれが子供を巻き込んだボーイスカウトともなると、政府としても予算をつけやすかったり、威張れるようで、とにかく金銭的・得られる協力において、都合が良いのです。
以上、国によっても状況が違ったり、活動内容によっても強みは変わるとは思いますが、過去数年間発展途上国におけるスカウト活動を見てきてのメリットを挙げさせていただきました。ご意見(反対意見も)お待ちしております。
スカウトによる医療・保健衛生活動の将来
先日、Bill & Melinda Gates Foundationが世界の医療水準向上に向けた取り組みへの寄付金を倍増するというニュースが流れた。Bill & Melinda Gates Foundationといえば、アメリカで最大資産規模を誇る財団であり、日本のあらゆる財団よりも大きな資産総額、年間助成総額を持っている。
(ボーイスカウトのバングラデシュにおける保健衛生活動)
ボーイスカウトにおいても特にアジアやアフリカ各国においては医療・保健衛生活動を各国・国際的にやっている。もちろん日本とバングラデシュの経口補水療法を中心とした保健衛生啓蒙活動もその一つである。しかしボーイスカウトの世界的組織WOSMで大規模な助成金を獲得し、大規模な医療・保健衛生活動をするといった話はまだ聞いたことがない。UNICEFと青年参画に関する調印をしたというニュースは最近WEBで見たが、それ自体は医療・保健衛生とは関係しない。
ボーイスカウトは医者や看護士の集団でもなく、また医療活動を行う非営利組織でもない。しかし、世界各国に青少年の加盟員がおり、それぞれの加盟員が地元に根付いた活動を行っている。したがって、ひとたびテーマを与えれば(今回の場合は保健衛生)、もともと地域への奉仕の精神というのは持っているので、草の根レベルの活動が世界中で一気に行われると期待できる。しかし、特に発展途上国での連盟においてはそのような活動にまわす予算がなく、しばしば日本連盟に助成のお願いをしてくることも、昔私も日本連盟国際委員会にいたからわかっている。
だからこそ、それぞれの国や2国間等ではできない、大規模な予算獲得・配分と活動を世界組織であるWOSMが中心となり、企画・実施してもらいたいと思う。このBill & Melinda Gates Foundationのニュースなんて、まさしくボーイスカウト向けのニュースだと思い、意見を書いてみました。
リーダーであるか、そうでないか
今回のエントリーで言うリーダーとは、ボーイスカウトにおける指導者・インストラクターという意味でのリーダーではなく、チームのリーダー、組織のリーダーという意味です(もしかしたらボーイスカウトでリーダーと呼んでいるのには、チームのリーダーという意味を持たせたいからなのかもしれませんが、実際にはそうではないので)。ローバースカウトにおいては、海外派遣のためにクルーを組んだときのクルーリーダー、各種会議体(ローバース会議等)の議長、もしくは大学ローバーにおける代表なりキャプテン等をここで言うリーダーとします。
これらのリーダーは一般参加者とはまったく違います。組織を運営する側と、それに参加する側。プロジェクトを運営する側と参加する側。理想的には各メンバー、参加者がリーダーと同じような意識を持って運営に参加するのが良いのですが、人間、役割がないとそのような働きをしないことが多いです。なるべく青少年にはどんな小さなチームでもリーダーを経験してもらいたい、そしてリーダーがどのようなことを考え、どのような行動をするかというのを身をもって経験したほうが良いのではと思うのです。
どんなプロジェクトをやるにしてもリーダーの気持ちや、リーダー的な視野を持てる人ほど、先が読めて、プロジェクト全体に対して良い仕事、影響を与えられる気がするのです。一参加者だと、自分はこれだけをやればいいや、まとめるのは他の人だから特に深く考えなくてもいいし、みたいに参加度合いも相対的に低くなってしまいます。
そもそも組織のメンバーや、プロジェクトの参加者全員が積極的に運営に参加したり、発言・議論を活発にしてくれるならば上記のようなことはあまり考える必要は無いのですが、実情はそうではないので、やはり若いうちにリーダーなり、サブリーダーみたいなのを経験してもらいたいと思うのです。