東日本大震災 復興支援活動の紹介(20日目 | 4/5(火) |炊き出し奉仕2日目)

■活動内容
– 昨日(4/4)と同様、2組に分かれて行動。
– 大街道小にて豚汁風のみそ汁を炊き出し。2カ所の避難所にデリバリー。
– 湊中にて中華スープ450食の炊き出し。デリバリーする場所が1カ所減り(元倉)、本日は松波に150食デリバリー。
– – 湊中ではガッテンというマッドバスターズ(大人数)と医療チーム、韓国人チームの分も配食した。(港中では300食配食)
– 両者ともに各学校での炊き出しを終えた後は、釜小学校(以降釜小と略す)にて合流し炊き出しを開始した。
– – 釜小では毎日自衛隊がご飯とみそ汁の炊き出しを行っている。
– – 炊き出しの補助として、段ボール7箱分ほどの野菜を切った。
– – 本日は特別にレトルトのカレーが入手できたため、みそ汁をスープ(野菜とポークソーセージ入り)に変更し、ご飯、レトルトカレー、スープの提供を行った。

■ボラセン会議(石巻災害復興支援協議会とは別組織)
– – 格闘家の須藤元気が登場。4/7格闘技のエキシビジョンマッチが彼から提案される。(石巻市民から観戦したいという要望有り。)
– – 国士舘の学生20人ボランティアが組織を作って中央町中心に4/1から4/8まで活動する模様。

釜小学校の自衛隊炊き出しチーム
釜小学校の自衛隊炊き出しチーム
石巻災害復興支援協議会の会議の様子
石巻災害復興支援協議会の会議の様子

東日本大震災 復興支援活動の紹介(19日目 | 4/4(月) |炊き出し奉仕初日)

– 本日は湊中学校(1名)と大街道小学校(1名)をベースに活動を展開した。

■湊中学校での活動
– 湊中学校で本日は500食の炊き出しを実施した。
– – 炊き出しの配給は校内の避難者(200食)に加え、松並と元倉(150食ずつ)も対象とされた。
– – 献立はご飯と、ちゃんこうどん鍋であった。
– 本日より四万十塾(http://www.40010.net/)と同行して活動を行っている。
– – 四万十塾は複数の団体と共に南境生活センターをベースに活動を展開している。
– ボランティアの人数は現地の需要を満たせていない。
– 女川に位置する3軒の自宅避難者に物資配給を実施した。
– 炊き出しの材料などの物資は自衛隊とピースボートからも提供を受けている。

■大街道小学校
– 大街道中学校ではシチュー1000食の炊き出しを実施した。
– – 炊き出しの配給は校内の避難者に加え、町内会の物品配布時に近隣住民に200食を提供した。また、150食は避難所の夕食として提供された。
– 物品配布は実施可能な場所で各町内会ごとに実施される。
– – 1人当たり、500MLのペットボトル2本、菓子パン2つ、おにぎり3つに加え、カップラーメンや下着、トイレットペーパーが配布された。

■石巻災害復興支援協議会議事録
– 本日の石巻市内で展開された炊き出しの総出食数は1.5万食である。明日は1.1万食を提供する予定である。
– – 自衛隊と行う炊き出し場所などの調整も改善傾向にある。
– ローラー調査は直接被害の深刻な地域に対して展開されている。
– – 供給物品は食料品がその大部分を占めていたが、今後は要検討とのこと。
– 医療面では、複数の団体が診療と処方を実施している。ボランティアを対象とした健康診断も実施予定である。
– 石巻災害復興支援協議会が約70件の泥の除去を完了した。

同行したボランティアのベースキャンプの様子
同行したボランティアのベースキャンプの様子

東日本大震災 復興支援活動の紹介(18日目 | 4/3(日) |ボラセン受託業務 )

■活動内容
– ボラセン経由で家屋のヘドロ、家具やブロック塀の撤去などを行った。
– 本日作業を行った民家付近の道路は、満潮時には道路が冠水するらしい。
– – その民家は、被災直後は孤立していたという。

■被災地情報
– 被災直後には闇市が立ちガソリン、タイヤやタバコなどを違法に手に入れて売買していたらしい。
– 配給の配分は上手く行っていないそう。おにぎりなどは賞味期限内に食べられないので米や缶詰など保存の効く食料が欲しいとのこと。
– 3/31付で避難所の数と避難者の人数のリストが発行された。
# 指定避難所以外の避難所も把握されつつあるらしい。
– 様々なNPO団体が石巻市NPO連絡会としてまとまって動いており、炊き出しやメディカルなど様々なチームが存在する。毎日19時より部門ごとに会議を開いている。
– NPO連絡会の会議では、全体会議にて新規参加者の紹介、部門ごとの報告、全体の連絡が行われる。
– 炊き出しチームは、4/2に2万食を炊き出しとして提供した。
– メディカルチームが4/4よりボランティア向けの健康チェックを開始する。
– 女川には物資が届いているはずであるが、実際には足りてなかった。途中で輸送がストップしているまたは配分が上手く出来ていないと思われる。

東日本大震災 復興支援活動の紹介(17日目 | 4/2(土) | 活動再開)

■被災地までの道路状況
– 午前7時の段階では、利府中出口手前から松島海岸までで渋滞している。
– – 渋滞の要因は自然渋滞だと思われる。
– – 東北道のガソリンスタンドは軒並み行列ができている。安積PAはレギュラーが品切れしていた。

■活動内容
– 石巻専修大学を生活拠点とするボランティアが大幅に増えた。
– 本日はボラセン経由での家屋のヘドロ・家具撤去を1件行った。
– – ボラセンから現場まではボラセンが用意したマイクロバスを利用した。
– – 現場に向かったところ、立会人不在で作業が行えず、近所の家で活動した。
– – 家主の家族、友人、ボラセンから来たボランティアで流木・ヘドロ・家具を撤去した。
– 現地ボランティアの話から、塩釜でのボランティア需給バランスは良好で、今後ボランティアへのニーズは減っていく見通しらしい。
– – 塩釜でも活動としては家屋のヘドロ撤去などがメインらしい。

4/2時点の石巻専修大学のボランティアの様子
4/2時点の石巻専修大学のボランティアの様子

東日本大震災 復興支援活動の紹介(15 – 16日目 | 3/31(木) – 4/1(金) |一時帰還、再出発)

■活動内容
– 3/31未明メンバー全員が一時帰京した。
– 年度の変更に伴い、ボランティア保険の更新手続き行なった。
– これまでの活動を踏まえ、現地のニーズに合わせて活動を心掛ける予定である。
– 次の出発の為に必要物資の補完及び機材の点検を行なった。
– 現地にて展開予定である鯛焼きの炊き出し準備を行なった。
– – 機材準備及び鯛焼き1,000匹分は賄えるだけの食材の買い出しを行なった。
– – 鯛焼きの焼き方のレクチャーを鯛焼き経験者から受けた。
– 4/1夜、メンバーが石巻に向けて出発した。

現地に持参したもの全てを持ち帰って帰還した
現地に持参したもの全てを持ち帰って帰還した

東日本大震災 復興支援活動の紹介(14日目 | 3/30(水) | 状況確認、実地調査)

今日は蛇田中の様子確認と海辺の実地調査に別れて活動した。

■蛇田中の運営状況
– 蛇田中では運営がボランティアから被災者へほぼ移譲されている
– 受付はシフト制で運営されていた。
– 自衛隊が設置したお風呂への送迎バスは継続される。
– 屋外では汁物を炊き出ししていた。
– 3/30現在の避難者は減少傾向にあり、430名。
– 衛生面に関して、自治会ではうがい用にイソジン希釈水をトイレに設置できないか検討中。

■被災地情報
– 海に近づくほど被害は大きい
– 専門技術を持った人間がプレハブを拠点に重機で瓦礫の片付けをしている。
– 海に近い地域でも、津波の被害が少ない道路は通行できるようになっている。
– 街側では家屋の危険度を目視でチェックし、危険度を張り紙で表示してある。
– 津波で押し流された自動車は市で移動・管理されている。撤去費用は市が負担する。
– 地域によっては家屋のヘドロ・ゴミ撤去が進み、路肩に搬出後のヘドロやゴミが積まれている。
– 被害の少ない場所では、子供たちが遊んでいた。

ユニセフより贈られた支援物資
ユニセフより贈られた支援物資
海に近い地域の被害状況
海に近い地域の被害状況

東日本大震災 復興支援活動の紹介(13日目 | 3/29(火) | ボラセン受託業務)

■活動内容
– メンバー全員でボラセン経由の家屋のヘドロ・家具の撤去を行った。
– – 1軒目は、畳とベッドの撤去で約1時間。2軒目は、畳や小物、家電などの撤去で約2.5時間。6人で作業した。
– – 付近の住民による撤去作業で広めの公園が既にゴミでいっぱいになっていた。
– – 1軒目の家屋撤去の依頼者は、4,5日前に依頼していたとのこと。
– – 作業中は電波がかなり悪かった。(Softbank)
– – 作業中、民家に対しリヤカーで食料配給している人がいた。

■ボラセンの状況
– ボランティアのキャンプサイトになっている石巻専修大学陸上競技場では、ボランティアによるボランティアのための炊き出しが行われていた。
– – 1つは青年海外協力隊のOBがうどんを炊き出し。もう1つはどこの団体か不明だが、もつ鍋を炊き出ししていた。
– ボランティア新規登録221人、継続134人。派遣以来264件。派遣件数49件。(石巻ボラセンより)

ボラセン脇に設置されている新潟県中越地震でも使用された避難施設
ボラセン脇に設置されている新潟県中越地震でも使用された避難施設
家屋から搬出され道脇に積まれた廃棄物の山
家屋から搬出され道脇に積まれた廃棄物の山

東日本大震災 復興支援活動の紹介(12日目 | 3/28(月) | 蛇田中学校引き継ぎ完了)

■活動内容
– 本日はボラセン経由で壊れた家屋のヘドロ撤去組(2名)と蛇田中にて受付業務の引き渡し組(その他のメンバー)に分かれて活動。

■家屋のヘドロ撤去の状況
– 業務内容は壊れた家屋の片付け。メインの活動は濡れた畳剥がし。他にも海水で濡れた物の廃棄のため、家の外に廃棄物を出す作業をした。
– – ボラセンで業務を紹介され、本日は7名で作業を行った。
– – 出した廃棄物は家主(老人宅が多い)の指示に従い、道路か私有地に置く。ボラセンの人によると瓦礫は後に回収される予定とのこと。
– – 商業高校の隣に石巻市瓦礫置場はあるものの、まだ機能していないようにみえる。
– – 体感的ではあるが、川沿いの家屋は被害が大きい。海沿いの方は車で行く事もできない。
– – 本日処理できた家屋は3軒。
– – 日帰りで山形から来ているボランティアもいた。

■蛇田中学校での活動状況
– 今まで担当していた受付の引き継ぎ作業に漏れがないか入念に確認作業を行った。
– – マニュアルを作成し研修を行うことで、本日をもって引き継ぎ業務がほぼ終了したといえる。
– – 被災者の方々が受付を担当。1日6人が携わり、2時間交代のシフトを組むことになった。

■その他現地の状況
– ボランティア新規登録者102人、継続53人。派遣依頼132件。派遣件数32件。(石巻ボラセンより)
– – 人手が足らずに派遣待ち件数が日々増える一方。ボランティアとして活動できる人を募集中。
– FM76.4で石巻市の最新情報が手に入る。
– 蛇田中学校駐在の日赤は本日撤退予定だったが、1日160~180人の患者が来るため、周りの病院と連携して蛇田中を拠点に活動していくとのこと。(日赤の本部は撤退)
– 蛇田中学校では食料に余裕が出たとの理由で昨日まで食料の提供を断っていたが、被災者による炊き出しの人的コストが大きいため、出来合いの食料を求めて積極的に食料提供を受け取る体制に変更した。
– 蛇田中学校内では各班で炊き出し係、配給係、受付係などの有志を募っているがなかなか集まらず、結局は班長が複数兼務していることもあり、負担の分散ができていないらしい。

■ここ数日における蛇田中学校の追加情報
– 福島でレストランのシェフをしていた方のお陰で、昨晩がおでん、今晩は豚汁といった汁物などの温かい食事も少しずつ提供されるようになってきた。
– -しかし食事は基本的に1日2食。
– – 炊き出しに関しては、シェフと被災者の方々で回り始めてきた様子。(教職員からの移管は今日でほぼ終了。)
– – しかし、炊き出しのメンバーが固定されつつあり、被災者間の自己犠牲量の格差が大きくなってきたことが問題視されている。
– – 最初はおにぎりを他の所から分けてもらっていたが提供がなくなったので、それからは朝ご飯が救援物資のパンに変わった。

作成したマニュアルの一部
作成したマニュアルの一部
未だ乾ききらない蛇田中学校校庭
未だ乾ききらない蛇田中学校校庭

東日本大震災 復興支援活動の紹介(11日目 | 3/27(日) | 蛇田中学校7日目)

■活動内容
– メンバーのうち2名がボラセン経由で家屋のヘドロ除去作業を行なった。
– 他のメンバーは避難者による自治を促進するため、避難所(蛇田中学校)にて避難者への受付業務の引き渡し作業を行なった。
– 昨日炊き出しの申し出を受けていたオレンジクジラ被災地支援実行委員会が足湯とソーキそば・お粥の炊き出しを行なった。
– – 同委員会は沖縄の衆議院議員下地幹郎氏による被災地支援プロジェクト。
– 避難所(蛇田中学校)に熊本のNPOから車椅子が5台届き、その搬入・組み立てを行った。使い方についてもトレーニングを受けた。

■被災地状況
– 避難所(蛇田中学校)に隣接するイオン内のサーティワンアイスクリームがクレープの炊き出しを行なった。
– 避難所(蛇田中学校)の体育館にてさとう宗幸氏(歌手・ローカルタレント)が歌唱し、撮影会も行なわれた。
– 国際NGOプラン・ジャパンよりお菓子等の物資提供を受けた。
– こちらの要望に叶った物資が自衛隊から供給されるようになった。
– CoCo壱番屋が今後石巻市各所にてカレーの炊き出しを行なう。
– – 避難所(蛇田中学校)には4月1日昼に800食の炊き出しが予定されている。

プラン・ジャパンによる物資提供
プラン・ジャパンによる物資提供
さとう宗幸氏(宗さん)による歌の披露
さとう宗幸氏(宗さん)による歌の披露

東日本大震災 復興支援活動の紹介(10日目 | 3/26(土) | 蛇田中学校6日目)

■活動内容
– 受付業務を避難者自身で運用できるよう引き継ぎをしている。
– 避難者による自治を進めるため、これまでボランティアで運用していた業務の中で整地された部分を避難者で回し始めるまでになった。
– 物品寄付の申し出は自治会委員長が物資責任者として判断し現場で受け入れる、もしくはボラセンを案内し、感謝状を被災者リーダーから渡している。
– 現場で配給・対応が可能な場合は現場の裁量で受け付けている部分もある。
– 物品提供業務を対応できず市やボラセンに回してしまうこともある。
– – 現時点で物資は充足しているが、必要分が正確に把握出来ていない状況。必要なものは自衛隊から供給される。
– 本日は福島から来たシェフの協力のもとカレーライスの炊き出しをした。炊き出しや既成食品の配食では余りが出ている。食料事情は良くなってきているように感じる。

■蛇田中学校の状況
– 自衛隊が毎日来訪し、足りない物資はリクエストすれば翌日提供が可能なものもある。
– 郵便が営業再開し、ダンボールの荷物や封書が避難所(蛇田中)に届いた。
– 大分県に母子で疎開する提案のため「赤ちゃんお助け隊」が来訪した。10組まで対応可能。

■石巻市及び周囲の状況
– 仙台市では市バスが動いている模様。
– 矢本PAでは水道・電気は止まっている。
– ガソリン事情は依然変わらず、長蛇の列がなくならない。
– 普通郵便は3日前から配達が始まっているが、使用可能な自動車と自動二輪がないため、自転車と徒歩で業務を行っているようである。
– 被災の深刻な地域の避難所にはガソリン不足などの問題によってボランティアによる支援が困難である。未だ把握できていない避難場所が存在する可能性がある。

BCとして利用している石巻専修大学の陸上競技場の様子
BCとして利用している石巻専修大学の陸上競技場の様子

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